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ロシア TU214大型旅客機を
ボーイングとエアバスの後継機へ
Vesti.ru War in Ukraine -#266 
Mar 22, 2022


ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
  独立系メディア E-wave Tokyo 2022年3月23日


ロシア製大型旅客機 Tu-214 

本文

 カザンのS.P.ゴルブノフ航空工場は、少なくとも年間10機のTu-214の生産能力を達成することができる。

 これは、タタルスタン共和国のGTRKが、工場を視察したロシアのユーリー・ボリソフ副首相の発言を引用して報じたものだ。

 現在、アエロフロート、レッドウィングスなど、ロシアの航空会社がTu-214を使用する可能性が検討されている。

 また、副首相は、Tu-214の製造には主に国産部品が使われ、外国製は必要最小限にとどめていると説明した。

ボリソフ氏は、「ロシア国民の国内外への輸送に支障が出ないよう、国産モデルの生産を必要量に回復させることが喫緊の課題だ」と付け加えた。


 以下はWikipedia による Tu-214(ツポレフ214 の既述、諸減の一部宇。

◆Tu-214(ツポレフ214)とは


Tu-214(ツポレフ214)
Source:Wikimedia Commons: , リンクによる

 Tu-214(ツポレフ214;ロシア語:Ту-214トゥー・ドヴィェースチ・チトィーリェ)は、ロシアのツポレフが開発した双発旅客機である。

概要

 Tu-214はTu-204-100の最大離陸重量を引き上げた発展型であり胴体延長型でもある。同様に開発されたTu-204-200との決定的な違いは、主翼の前にある胴体の左側のドアの大きさとL2ドアが乗降用ドアとなっている点である。従来はTu-204-200と呼称されていたが、現在は区別されるようになった。

 製造はTu-204-200を生産しているアヴィアスタル-SPではなく、カザンのカザン航空機製造合同で実施されている[1][2]。両方の工場ともツポレフ設計局とは独立しておりそれらの生産機種の設計をある程度管理できる。17機が製造されたが、製造・販売コストの高さから2010年4月13日にカザンは商用型の製造を中止した[3][4]。

 軍用型としては電子偵察機のTU-214RやTu-214OHなどがあり、政府向けの特殊型も存在する。

Tu-214R

 Il-20Mの後継となる電子偵察型で、2009年に初号機が初飛行した[5]。開発などの遅れからロシア連邦軍参謀本部情報総局と裁判沙汰となるなどしたが[6]、2018年に研究開発が完了する予定[7]。

派生型

Tu-214F 貨物機型。計画中。
Tu-214C3 コンビ型(貨客混載型)。計画中。
Tu-214PU 空中コマンドポスト型[13]。2機が運用中である。

 Tu-214ON  1992年にNATOと旧ワルシャワ条約機構加盟24カ国が合意した軍備に関する相互査察飛行を行うオープンスカイズ条約にのっとり開発された航空機。条約により許可された範囲内でのデジタル空中機器、テレビや赤外線カメラ、側方レーダー、デジタルコンピュータシステムと航法サポートシステムが組み込まれている[14]。2011年6月1日初飛行。

 Tu-214K 空中コマンドポスト型。特殊な窓から航空カメラ(AFA)で対象地域を撮影して情報をSPDD遠距離データ伝送システムにより伝送可能[15]。

 Tu-214SR 大統領専用機との通信中継を行う特殊な派生型。機体上面にアンテナを納めたシュラウドが付いている。

 Tu-214R Il-20Mの後継となる電子偵察機。ELINT/SIGINT/COMINT/SAR機材を含むMRC-411電子情報収集パッケージを胴体側面の主翼前後と胴体上部と下部のアンテナドームを搭載した。マルチスペクトルの電気光学偵察機材も装備される。搭載するレーダーは9-12kmの高さから250km先の目標を捕捉できる[16]。

対潜哨戒機型 Il-38とTu-142の後継として提案されていた対潜哨戒機型[17]。

Tu-214PU 
Tu-214ON
Tu-214SR
Tu-214R

運用

トランスアエロ航空のTu-214

 ダリアビア航空のTu-214(機体番号:RA-64510、2007年5月3日)。

 ハバロフスク行きチャーター便のために熊本空港へ飛来した。

民間

 Tu-214を運用する航空会社は: ロシア航空 (5), トランスアエロ航空 (3) とエアスターズ(英語版) (2)である。トランスアエロ航空はさらに7機追加発注している[18]。

 日本には、ダリアビア航空がTu-154を代替したTu-214を用いて、ハバロフスクからの青森便と新潟便を運用していたほか、チャーター便も飛来することもあった。ダリアビア航空がウラジオストク航空に吸収合併され定期便が廃止された後も、チャーター機が飛来したこともある。

軍用

 Tu-214SRは、2009年6月に2機が就役しロシア航空が運用している。

 Tu-214Rはロシア空軍が2機(機体番号RA-64511 シリアル番号42305011、機体番号RA-64514、シリアル番号42305014)を運用している。

 オープンスカイ条約用のTu-214ONもロシア空軍が運用しており、2機(RF-64519とRF-64525)が製造されている。2018年5月21日から29日にかけて、Tu-2140N機の調査の第1段階を実施する予定で機体と監視装置の技術能力の予備的なデモンストレーションを行う。これにはヨーロッパ、アメリカ、カナダの参加者20名が参加する予定[19]。

TU214諸元

 全長: 46.00 m
 全幅: 42.00 m
 高さ: 13.90 m
 機体重量: 59,000 kg
 最大離陸重量: 110,750 kg
 最大速度: 850 km/h
 操縦乗員: 2
 乗客: 210
 エンジン: アヴィアドヴィガーテリPS90-A2ターボファンエンジン 2基(157 kN)
 巡航速度: 850 km/h
 航続距離: 6,700 km