FT:欧米の制裁は、ドルの信頼を損ない、 世界の金融システムを変えてしまう危険性がある 同誌は、米国とその同盟国のレトリックにもかかわらず、 現実にはロシアのウクライナでの行動は全世界から 非難されていないと指摘している。 FT: санкции Запада рискуют подорвать доверие к доллару и изменить систему финансов в мире TASS War in Ukraine -#456 April 7, 2022 ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授) 独立系メディア E-wave Tokyo 2022年4月8日 |
ロンドン、4月8日。/TASS/. 本文 ロシアの外貨準備高を含む西側諸国による反ロシア制裁は、ドルの信認を損ない、国際金融情勢を劇的に変化させる可能性がある。イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙(FT)は2日、ワシントンの行動によって、世界では代替的な経済システムが形成される可能性が高いと報じた。 同誌は、米国とその同盟国のレトリックにもかかわらず、現実にはロシアのウクライナでの行動は全世界から非難されず、「西側主導の連合」によってのみ非難されたと指摘し、「国際金融の将来にとって重要な意味を持つ」可能性があると述べている。 特に、FTはこの文脈で、人民元を世界の決済においてより重要な通貨とする中国の「長期計画」に注目し、それがウクライナでの出来事に対する欧米諸国の反応によって加速される可能性があるとしている。この戦略の一環として、中国は、すでに100カ国以上で利用され、SWIFTの代替とみなされているCIPS電信送金システムの普及を加速させることができるだろう。 米国の反ロシア制裁の影響を平準化する例として、同紙は、ロシアがインドとの貿易で、各国通貨による決済機構の構築を模索していることを指摘した。 FTは、世界経済の脱ドル化が観測され始めた現在の状況は、世界政治における英国の影響力衰退の象徴となった1956年のスエズ危機の一種の金融類似現象になる可能性があると強調した。 2月24日、ロシアのプーチン大統領は、ドンバス共和国首脳からの支援要請を受け、特別軍事作戦を実施すると発表した。その目的は、ウクライナの非軍事化とデナズ化であると強調した。これを受けて、米国、EU、英国をはじめとする多くの国がロシアに対して大規模な制裁を課した。 |