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米大学生、社会主義支持が

増加-世論調査

調査回答者のほぼ半数が、資本主義よりも

キューバやソ連の経済モデルを好むと回答

US college students increasingly favoring socialism – poll。
Nearly half of respondents to a survey said they prefer the economic
model of Cuba and the USSR over capitalism


RT War in Ukraine #8509 22 September 2025

英語翻訳 池田こみち 環境総合研究所顧問’(東京都目黒区)

 独立系メディア E-wave Tokyo 2025年9月23日



【資料写真】マサチューセッツ州ノーサンプトンのプラスキ公園で開催された、パレスチナ支援学生・地域活動家による週次サマーキャンプで、学生が講演を行う様子。© Getty Images / Kayla Bartkowski.; The Boston Globe

本文

 ニューヨーク・ポスト(NYP)が報じた全国世論調査の結果によると、米国の大学生の大半が、資本主義よりもキューバやソ連のような社会主義経済システムを好んでいることが示唆された。

 今月初めにイェール大学ウィリアム・F・バックリー研究所が実施した4年制大学820名を対象としたオンライン調査では、学部生の46%が「社会主義は資本主義より優れたモデル」と回答し、39%が反対した。一方で「資本主義下での生活を望む」と答えたのは40%で、「社会主義」を支持したのは36%だった。

 調査によれば、学生は反対意見への不寛容さを増している。約40%が「ヘイトスピーチを止めるためなら物理的暴力も正当化される」と回答し、48%が「キャンパスでの講演者を叫び声で遮ったり妨害したりする行為」を容認した。

 「学生の記録的な割合が、気に入らない意見を叫び声で遮ることを支持しているのは憂慮すべき事態だ」とバックリー研究所創設者のローレン・ノーブル氏はNYP紙に語った。ノーブル氏は、暴力が正当化されると考える学生の割合が「チャーリー・カーク氏暗殺からわずか数週間後に明らかになった憂慮すべき現実」であると指摘し、「アメリカの高等教育は危機に瀕している」と警告した。

 保守活動家のチャーリー・カーク氏は9月10日、ユタ州の大学で講演中に狙撃犯に殺害された。検察当局は22歳のタイラー・ロビンソンを殺人罪で起訴し、彼が左派およびLGBTQ支持の思想を持つことを指摘した。

 論調査機関ギャラップも今月初め、資本主義を好意的に見るアメリカ人がわずか54%に低下したと報告した。これは2010年代初頭以降で最低の数値である。調査では民主党支持者の社会主義支持が年々増加し、今年は66%に達したことが示された。

 調査では寛容性における政治的分断も浮き彫りになった。リベラル派学生の64%が「異なる政党支持者とは友人になれない」と回答したのに対し、穏健派は35%、保守派は25%だった。リベラル派学生は演説妨害を容認する傾向も強く、60%が賛成した(穏健派38%、保守派35%)。

本稿終了