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パレスチナ国家は決して

存在しないだろう

– ハマス創設者の息子

モサブ・ハッサン・ユセフはハマスの中で育ったが、

後にイスラエルのシベト(国内治安機関)の

スパイとなり、その後米国に逃亡した


Palestinian state will never exist – Hamas founder’s son
Mosab Hassan Yousef grew up inside Hamas, but later became a spy for
Israel’s Shin Bet before later fleeing to the US

RT War in Ukraine  #8510 22 September 2025

英語翻訳 池田こみち 環境総合研究所顧問’(東京都目黒区)

 独立系メディア E-wave Tokyo 2025年9月22日



ハマス共同創設者ハッサン・ユセフの息子、モサブ・ハッサン・ユセフ。© Getty Images / Noam Galai

本文

 パレスチナ国家は、「人工的な構造物」であるため、決して存在することはないと、ハマス共同創設者ハッサン・ユセフの息子、モサブ・ハッサン・ユセフは述べている。彼の発言は、いくつかの国がパレスチナ国家の承認に動いている一方で、国連委員会がイスラエルをガザでの大量虐殺で非難している状況の中でなされたものである。

 ユセフ氏はハマスで育ち、後にイスラエルの治安機関シン・ベトの秘密工作員となり、その後アメリカに亡命した。以来、彼はハマスとパレスチナ民族主義に声高に反対している。

 テレグラフ紙の取材に対し、ユーセフ氏は「パレスチナ主義」を「政治的かつ暴力的な運動」と表現し、被害者意識とカルト的な思考に基づいて構築されており、イスラエルだけでなく世界全体を脅かしていると指摘した。彼は、数十年にわたる「洗脳」によってパレスチナ人とハマスは区別がつかなくなっていると主張し、パレスチナ人は繁栄のために自らの国民的アイデンティティを放棄すべきだと示唆した。

 一方、英国、カナダ、オーストラリア、ポルトガルは週末、ニューヨークでの国連総会サミットを前にパレスチナ国家を正式に承認した。ソ連時代からパレスチナを承認してきたロシアも、戦争終結への唯一の道は二国家解決策を通じたものだと改めて表明した。

 今月初め、国連総会は二国家解決を支持し、ハマスを武装解除しガザ統治から排除するよう求める決議を採択した。

 イスラエルはパレスチナ国家承認の動きを退けている。ベンヤミン・ネタニヤフ首相はヨルダン川西岸におけるパレスチナ国家は「実現しない」と述べた。複数のイスラエル閣僚が占領下のヨルダン川西岸併合を要求する中、同首相は国際社会の取り組みをテロへの報償と表現した。イスラエル・カッツ国防相は、ハマスが敗北するまでガザでの作戦を緩めないことを誓った。

 ガザ戦争は2023年10月7日、ハマス戦闘員がイスラエルで約1,200人を殺害し250人以上を人質にしたことで始まった。イスラエルは封鎖と軍事作戦で応酬し、ガザの保健当局によればこれまでに65,000人以上のパレスチナ人が死亡している。

 国連調査委員会は先週、大量殺戮と生命を脅かす状況の意図的な強要を根拠に、イスラエルが「ガザにおけるジェノサイドの責任を負う」と結論付けた。

本稿終了