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ウクライナの「バイオラボ」について
米国のコメント:ロシアが研究所に
アクセスするのを防ぐためキエフと
協力していることを確認

  US comments on Ukrainian ‘biolabs’
Washington confirms it is working with Kiev to
prevent Russia from accessing the laboratories

RT 8 March 2022

翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年3月10日
 
ヴィクトリ
ヴィクトリア・ヌーランド
2022年3月08日、上院外交委員会のウクライナに関する公聴会で証言するヴィクトリア・ヌーランド国務次官 Islamtimes


本文

 ヴィクトリア・ヌーランド米国務次官は、ウクライナがバイオラボに保管している「材料」がロシア軍に渡らないようにするための努力に、ワシントンが関与していることを確認した。

 「ウクライナには生物学的研究施設があり、実は現在、ロシア軍やロシア側勢力が支配権を得ようとしているのではないかとかなり懸念している」と、ヌーランドは火曜日、上院外交委員会での証言で述べた。

 「我々はウクライナ人とともに、ロシア軍が接近してきた場合に、それらの研究資料がロシア軍の手に渡るのを防ぐ方法について検討している」と付け加えた。

 ロシア軍は以前、ウクライナ当局が国防総省に関連する研究所に保管していたとされる高病原性細菌やウイルス剤などの危険物を急いで破棄したと主張していた。

 月曜日にイーゴリ・キリロフ中将は、ロシア軍が見た文書は、これらの研究所の一部が炭疽菌などを扱っていたことを示唆していると述べた。また、キエフが資料の破棄に動いたとされる唯一の理由は、ロシアの専門家がサンプルを研究すれば、「ウクライナと米国が生物兵器禁止条約に違反していることを証明する可能性が高い」という懸念からだと、キリロフは主張した。

 モスクワはウクライナでの生物兵器開発疑惑に懸念を表明しているが、ヌーランドは、軍事衝突が続く中で危険な物質が放出される可能性があるとして、先手を打ってロシアを非難したように見えた。

 ヌーランドはマルコ・ルビオ上院議員に同意し、もしウクライナで化学的あるいは生物学的な「事件」や「攻撃」が起きれば、その犯人はロシアであろうと述べた。

 「自分たちがやろうと思っていることを相手のせいにするのは、ロシアの古典的な手法です」と彼女は言った。

 キエフは生物兵器を設計していたことを否定している。国防総省は、旧ソ連諸国におけるこれらの計画へのキエフの関与に関する憶測は『ロシアの偽情報』であると述べている。