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クレムリン、ドミトリー・ペスコフ
ノルドストリーム妨害工作に反発
米国が爆発に関与の新記事により、
国際調査の必要性が浮き彫りに

Kremlin reacts to Nord Stream sabotage claim
A fresh article alleging a US role in the explosions highlights
the need for an international probe, Dmitry Peskov says

RT  War in Ukraine #2711 9 Feb 2023


翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translaeted by Teiichi Aoyama,
Emeritus Professor, Tokyo City University(Public Policy)
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年2月10日

クレムリン、ノルドストリーム破壊工作の主張に反発 モスクワ市街地の赤の広場とクレムリン。© Sputnik / Alexander Vilf

本文

 クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、昨年のノルドストリーム・ガスパイプラインの爆発事故に関する調査を静かに風化させようとしていることにロシアは懸念を抱いていると述べた。

 米国の著名な調査ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、この破壊工作を米国の責任だとするレポートを発表したことで、何が起こったのかを解明する試みに拍車がかかるはずだと同氏は強調した。

 ハーシュ氏の記事のようなものは、「この重要なインフラに対する前例のない攻撃について、開かれた国際的な調査が必要であることを示している」と、ペスコフ氏は木曜にメディアに語った。

 「加害者を見つけ、罰することなしに、これを放置することは不可能だ」。 ロシアはすでに、この事件における「アングロサクソン(米国と英国)の関与を指摘する」データについて話しており、この情報とピューリッツァー賞受賞ジャーナリストによる報告書の間には「一定の重複」があるとクレムリン報道官は述べた。

 ペスコフ氏は、ハーシュ氏のジャーナリスティックな調査を原資料と見なすことはできないが、「これは非常に重要なもので、...国際調査の加速を喚起しなければならない」と主張した。

 しかし、我々は逆に、そのような国際的な調査を黙って終わらせようとする試みを目撃している。

  ロシア下院議員、米大統領に「テロリスト」のレッテルを貼る 水曜に発表された爆弾発言は、ノルドストリーム・パイプラインの爆破の背後にアメリカがいると主張した。情報筋はハーシュに、2022年6月にNATOの演習を装って米海軍のダイバーがバルト海のパイプラインに爆発物を設置し、9月下旬に爆発させたと語った。

 ロシアの天然ガスをドイツ経由で欧州に送り出すノルドストリーム1が、完成したばかりのノルドストリーム2とともに破壊工作を受け、インフラが機能しなくなったのである。

 ドイツ、スウェーデン、デンマークがそれぞれ行っている爆発事故に関する捜査は、まだ具体的な結果を出していない。

 ドイツのペーター・フランク検事総長は先週、「(この事件で)外国人による妨害行為があったという疑いさえ、今のところ立証されていない」と述べている。

  ノルドストリーム・パイプラインに起きたことは「非常に危険な前例」である。「誰かが一度そのようなことを犯せば、2度目は世界のどこでもできる」とペスコフ氏は警告した。 「このような破壊工作を行える国は、世界でもそれほど多くはない」とも述べた。