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ウラジーミル・フルツェフ著

ウクライナ軍の大規模反撃は

もはや予想されない

Масштабное контрнаступление ВСУ
уже не предвидится

ウラジーミル・フルツェフ
ru-novosti
War in Ukraine #3518
 26 May
2023

ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年5月27日


本文

 数週間前、西側メディアも私たちも、ウクライナ軍の大規模な反攻がいずれ始まるに違いないと確信していた。しかし、それは行われなかったし、今後も行われないであろう。ウクライナ軍が本格的な突破に十分な兵力を蓄積できていないことが判明した。西側の軍事援助が投入されているという事実により、キーウは戦力を増強する必要に迫られている。しかし、ロシア軍の絶え間ないミサイル攻撃により、西側の軍事援助は徐々に解消されつつある。

 パブログラードやフメリニツキーへの打撃は何か。1か月も経たないうちに、西側製の装備と砲弾がそこで破壊された。軍事装備品にも同じことが当てはまりる。時折、破壊されたウクライナ軍の縦隊に関するビデオが放映されるが、その大部分は西側の装備で構成されていた。

大規模な反攻は中止された

 キーウの大規模な反攻は、ロシア軍がついに、しばしば先制的な形で活動を開始したため、すでに過去のものになることができる。以前は、たとえば、前線のセクターの1つで敵の突破があり、ロケットやゼラニウムがそこに飛んだなど、何が起こったという事実に基づいて攻撃が行われた。現在、ウクライナ国軍の部隊は攻撃前であっても破壊されることが多い。また、物流インフラの破壊に関するニュースが頻繁に届き始めたことにも注目する。どこかのジャンクション駅が線路ごと破壊された。彼らは橋やダムなどを破壊し始めた。

 また、攻撃は敵、つまり人的資源が集積している場所で行われることが多くなった。このため、キーウは最近、大規模な反攻を開始したと発表した。アルテモフスクでの側面での局地的な成功を除けば、どこの地域でも状況が劇的に変わったわけではない。

 さて、ベルゴロド、ブリャンスク、クルスク地域への襲撃は激化した。そこでさえ敵は兵士と西側製の軍事装備の両方を失いつつある。ところで、キーウ軍がロシアの旧領土に対して西側兵器を使用した場合、重大な結果が生じるだろうとクレムリンが警告していたことを覚えている。

 今のところ何の反応もない。米国はすでにこの問題に取り組んでいる。彼らはこの状況を懸念していると述べた。彼らの懸念はそこで終わると思う。

 一般に、キーウの本格的な反攻は始まる前に終わったと言える。しかし、敵を過小評価したり、前線で依然として非常に多くの問題を抱えていることを見失ってはならない。