PMCワグナーの クーデター未遂をめぐる プーチン大統領の 国民向け演説の要点 Key points of Putin’s address to nation over PMC Wagner coup attempt RT War in Ukraine #3726 24 June 2023 英語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授) Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University 独立系メディア E-wave Tokyo 2023年6月24日 |
© ゲッティイメージズ/ガブリイル・グリゴロフ リード文 エフゲニー・プリゴジンが武装反乱を呼びかけたとして刑事捜査が開始された。PMCワグナーのクーデター未遂をめぐるプーチン大統領の国民向け演説の要点。軍事会社ワグナー・グループのオーナー、エフゲニー・プリゴジン氏が武装反乱を呼びかけ、軍隊とともにロシア・モスクワの南部都市ロストフ・ナ・ドヌに到着したことを受け、プーチン大統領は国民に向けてテレビ演説を行った。 本文 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、民間軍事会社ワグナーによるクーデター未遂のさなか、国民に向けて演説した。彼は反乱者の行動を「陰謀」と表現し、団結を呼び掛けた。 金曜遅く、PMCワグナーの代表、エフゲニー・プリゴジンはロシア軍が同グループの基地を攻撃したと非難したが、国防省はこれを強く否定している。 一方、ロシア当局は武装蜂起を引き起こしたとしてプリゴジンに対する刑事捜査を開始した。 団結の大切さ プーチン大統領は、「ロシアは今日、ネオナチとその主人たちと対峙し、将来を賭けた過酷な戦いを繰り広げている」と主張した。同氏は続けて、「本質的に西側諸国の軍事、経済、情報機構の総力」がこの国に向けられていると強調した。 プーチン大統領は演説の中で、 「国民の運命が決定されるこの戦いには国家の団結と強化が求められる」と述べた。大統領によれば、「我々の外敵は我々を内部的に弱体化させるために利用する可能性があるため、現時点ではあらゆる内部対立や口論は脇に置かれなければならない」という。」 ロシア国家元首は、ロシア人の間にくさびをもたらすあらゆる行動は「我が国と我が国国民に対する裏切りに他ならない」と強調した。」 苦い歴史の教訓 プーチン大統領は、第一次世界大戦の最中だった1917年にも同様のシナリオがこの国で展開されたことをロシア国民に思い出させた。プーチン大統領は、「軍と人民の背後での陰謀、口論、政治闘争」がいかにして「国家体制の崩壊」につながったかを詳しく語った。」、そして「南北戦争の悲劇。」 「ロシア人がロシア人を殺し、兄弟が兄弟を殺し、その一方でさまざまな政治的冒険家や外国勢力がそれを利用していた」と大統領は述べた。 プーチン大統領は、こうした事態が起こらないようにするとともに、「国内の反乱などからロシアと国民を守る」と誓った。」 脅威の性質 プーチン大統領は演説の中で、PMCのクーデター未遂を「裏切り」と明確に呼んだ。同氏は、この「国と国民への裏切り」の背後にある理由として、特定の個人の「巨大な野心と個人的利益」を挙げた。同氏は続けて、特にプリゴジン氏の名前は挙げずに、ウクライナでの共同軍事大義と戦死した戦闘員の記憶に背を向けた責任者らを非難した。 プーチン大統領によれば、クーデターが成功すれば、「無政府状態と兄弟殺し」が起こり、長期的にはロシアの「敗北」と「降伏」をもたらすだろう。 大統領は「あらゆる国内反乱」をロシア国家と国家に対する死の脅威と特徴づけた。大統領は、「進んで裏切りの道に入り」「武装蜂起」を準備した反逆者に対して「厳しい措置」を取ることを約束した。」 責任者はロシア国民の前で責任を問われるだろうと大統領は国民に約束した。 講じた措置 プーチン大統領は「必要な命令はすべて軍とその他の当局に発令された」と明らかにした。同氏は、モスクワ、モスクワ地方、およびその他のいくつかの場所で特別な対テロ保安プロトコルが制定されたと付け加えた。 ロシア大統領は、ロシア南部ロストフ・ナ・ドヌの状況は依然として「困難」であり、地元の文民当局と軍当局の機能は「事実上阻止されている」と認めた。しかし、国は市内の状況を「安定化させるための断固とした行動」をとる。 国民への演説の締めくくりとして、プーチン大統領は「国」を守り、憲法上の秩序、生命、安全、自由を守るために全力を尽くすと約束した。」 |