| 特集：グローバル・サウス/BRICS ブラジルとコロンビアの軍事提携 アマゾンで地歩を失う米国 EUA perdem espaço na Amazônia com parceria militar entre Brasil e Colômbia, diz analista Sputnik Brazil War in Ukraine#3755 29 June 2023 ポルトガル語翻訳:青山貞一（東京都市大学名誉教授） Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University 独立系メディア E-wave Tokyo 2023年6月30日 |
 とアナリスト 2023.06.27 12:16 （2023.06.27 12:30更新） ブラジル軍の兵士たち - スプートニク・ブラジル、1920年、2023年6月27日 © Public Photos / Gcom-MT / メイケ・トスカーノ 本文 コロンビア陸軍大学校がブラジル軍との関係強化のためアマゾナス州を訪問。スプートニク・ブラジルのインタビューに応じた専門家は、アマゾンにおけるコロンビアの目的と、ボゴタ（コロンビアの首都）に対する米国の影響力がブラジルにリスクをもたらすかどうかについて説明している。 6月23日、コロンビア戦争大学（ESG Col）のメンバーがタバティンガ（AM）のソリモンイス国境司令部を訪問した。ブラジルとコロンビア、ペルーの国境に近いこの地域でのブラジル大隊と陸軍の活動を評価した、とDefesa em Focoは報じている。 左派の大統領が統治するブラジルとコロンビアは、二国間関係を活性化させるため、国防分野での協力に賭けている。2022年10月にブラジルでルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァが当選した直後、コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は、アマゾンの防衛を中心にブラジルと「緊密な関係」を築く意向を表明した。  陸上作戦司令部が調整した作戦中のブラジル軍。- スプートニク・ブラジル、1920年、2023年6月27日 陸上作戦司令部により調整された作戦中のブラジル軍。 写真／グスタボ3等軍曹-第5DE／ブラジル陸軍 UFRJの防衛・国際戦略管理コースのアドリアナ・マルケス教授にとって、ブラジルはアマゾンの隣国とのパートナーシップから得るものが多い。 「ブラジルはすでにコロンビアとの防衛協力プロセスを他のアマゾン諸国よりも進んだ段階まで進めており、例えば二国間国境委員会（COMBIFRON）がある」とマルケス教授はスプートニク・ブラジルに語った。 2012年に設立されたCOMBIFRONは、秩序の維持と組織犯罪との戦いに力を注いできた。しかし2023年、ブラジルとコロンビアは、生物多様性と環境の防衛に重点を置くことで、革新を遂げたいと考えている。 「コロンビアは新しい政治的瞬間を迎えている。 長い間、コロンビア軍は麻薬密売とFARC（コロンビア革命軍）との戦いに集中していた。「近年、ボゴタは環境保護に投資し、その問題に特化した軍組織や大隊を設立した。 ルーラのブラジルは、「環境問題を国防省のアジェンダに含まれる横断的なテーマとして考える」ことによって、同じ路線に従うつもりだとUFRJの教授は述べた。  就任式でコロンビアのグスタボ・ペトロ大統領の挨拶を受けるルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領。ブラジリア 2023年1月1日 - スプートニク・ブラジル 1920年6月27日 就任式でコロンビアのグスタボ・ペトロ大統領の挨拶を受けるルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領。ブラジリア、2023年1月1日 写真 / プラナルト宮殿 / Ricardo Stuckert / CC BY 2.0 ペトロ大統領によれば、防衛分野での協力は、南米諸国連合（UNASUR）やアマゾン協力条約機構（OTCA）の後援の下で運営されていた南米防衛会議のようなプロジェクトの再開に貢献する可能性さえあるという。 アメリカの影 アマゾンにおけるブラジルとコロンビアの軍事協力は、森林地帯におけるアメリカの影響力を懸念する専門家たちに警鐘を鳴らす。歴史的に、アメリカ軍はコロンビアを南米大陸における強力な同盟国としてきた。 「ボゴタとワシントンの関係は）1940年代まで遡り、非常に緊密です」とマルケスは考察する。「コロンビア軍はブラジル軍以上にアメリカ軍と密接な関係にある」。  コロンビアのボゴタにあるナリノ大統領官邸で共同声明に臨むアントニー・J・ブリンケン国務長官（右）とグスタボ・ペトロ・コロンビア大統領（左）（2022年10月3日撮影） - スプートニク・ブラジル、1920、2023年6月27日 AP Photo / Fernando Vergara しかし、ブラジルとの協力はボゴタ政府の下でアメリカの影響力を低下させ、アマゾンに対するアメリカの介入主義の亡霊を払拭する。 「この地域におけるアメリカの影響力は、アマゾン諸国が主権を守るために協力することと反比例する。コロンビアとブラジルの協力は南米の力を強め、アメリカの影響力を弱める」と専門家は結論づけた。 ブラジルとコロンビアは、アマゾンで約1,642.5kmの広大な国境を共有している。隣国間の軍事協力は、2008年に調印された国防事項の協力に関する協定によって規定されており、二国間国境委員会（COMBIFRON）は両国の最も重要な任務のひとつである。 |