ロシア国防省: ウクライナは6~7月の反攻以降 4万3千人超の兵力を喪失 昨年2月以来のウクライナ軍兵士 喪失数 296,533人(推計値) ヴェドモスティ(vedomosti) / 青山貞一 War in Ukraine #3964 4 August 2023 ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授) Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University 独立系メディア E-wave Tokyo 2023年8月5日 |
本文 6月の反攻開始以来、ウクライナは4万3000人以上の軍人を失ったとロシア国防省報道部が 報じた。 同省は、この数字には外国人傭兵、負傷者、後方地域での長距離精密兵器による攻撃の結果死亡した軍人は含まれていないことを明らかにした。 さらに、攻撃作戦の開始以来、ウクライナ国軍(AFU)は4,900ユニット以上の様々な武器を失った。特に、ロシア軍は航空機26機、ヘリコプター9機、戦車1831台、その他の装甲戦闘車両(ドイツのレオパルド25台、フランスのAMX7台、アメリカのブラッドレー21台を含む)を破壊した。 ウクライナにおけるロシアの特別作戦は2022年2月24日に始まった。戦闘中、ロシア軍はLPRとDPR、ヘルソン、ザポリージャ地域のほとんどを完全に制圧した。その後、これらの組織はロシアの一部となった。 以前のトピック: メディアは反撃中に膨大な数のウクライナ軍兵士が負傷したと報じた。 ウクライナ軍は6月4日から積極的な攻撃作戦を実施している。クレムリンはウクライナ軍の成功の欠如について繰り返し述べ、敵の多大な損害を指摘してきた。7月11日、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は、反攻開始以来、ウクライナは2万6000人以上の軍人を失ったと報告した。 特別作戦の開始以来、ウクライナ軍の航空機458機、ヘリコプター245機、無人機約5,500機、戦車およびその他の装甲戦闘車両11,100両以上が合計で破壊された。 ◆上記データをもとに 2022年2月から現在までの ウクライナ軍の喪失を推計 青山貞一(東京都市大学名誉教授) 2023年8月5日 筆者(青山貞一)は、この6月、「ワグナーPMC軍のウクライナ紛争SVOにおける戦闘実績について」と題する報告を発表した。 その際、青山が入手したPMCワグナーが昨年(2022年2月)から今年(2023年5月)まで、ロシアで活躍した実績データ(エクセル表、以下)をもとに期間別、場所別のウクライナ兵喪失数から合計数を計算し、84,541人と推計した。さらに、これはロシア軍による同時期の全ウクライ兵喪失数の約30%(当該期間における毎日のデータの平均値、ただし6月以降は非対象)にあたると示した。 上記からロシア軍+PMCによるウクライナ これを逆算すると、253,533人となる。これに冒頭の記事にある今年6月反攻以来の全ウクライ兵喪失数、43,000人を加えると、296,533人となる。 この数は、例えば以下のドゥアルド・ミロノフによる「ウクライナ国軍の莫大な損失を試算 28万4千人,行方不明2万人 (外国人傭兵、テロリストを含まず)」 Ru-Novosti の値に近いものとなった。ドゥアルド・ミロノフ Ru-Novosti 本データは、青山貞一がロシア・メディアの関係者を通じエフゲニー・プリゴシン代表のワグナーPMCから入手した2022年3月~2023年5月のSVO期間における戦闘実績である 出典:ワグナーPMC軍のウクライナ紛争SVOにおける戦闘実績について |