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地球から酸素が消える日
地球温暖化がもたらす、
新恐怖が調査で明らかに

Nature
. Sputnik 日本語
War in Ukraine #4040  27 August 2023


独立系メディア E-wave Tokyo 2023年8月28日
吸い上げられた土の上の植物 - Sputnik 日本, 1920, 27.08.2023
© Depositphotos.com / Monticello

 前解説: 平坦な地表面における大気中の割合はほぼ20%である。
       一方、植物は大気中の炭酸ガスを吸い酸素を放出している。
       地球温暖化は化石燃料などからの炭酸ガス放出以前に、
        セルヴィアのM.ミランコヴィッチが発見した10万年に一度
       の地球気温が高くなり、現代はそのとばくちにある。それに化
       石燃料などからの炭酸ガス放出が相乗し、地球温暖化 となっ
      ている。もっぱら専門的に見ると温暖化物質のうち一番割合が
      多いのは雲などの水蒸気、エアロゾル(H2O)であり、他方、
      CO2は赤外線波長の17μm周辺で吸収されるが、H2Oが
      60~70%にあるの対し、15%程度。さらに、地球上で一番
      CO2が眠っているのはあるのは海の中である。
       本論は、地球表面の気温が上昇し、森林の温度が上がりす
       ぎた場合、樹木の代謝、つまり光合成が停止することが明ら
       かになったといい、Nature誌に発表されている。ただし、その
       葉が過熱し、光を吸収しなくなる臨界温度は46.7度という。
      これが事実だと、地球表面の大気中の酸素濃度が、20%か
      ら次第に低くなると言う。ただし、地球には低緯度地帯も多く、
      大気の対流活動もあるので、臨界温度が46.7℃となるのは、
      この先でも、ほんの僅かと推察できる。これは地球上尾にお
      ける砂漠化の進行との関係を見ればわかる。

       青山貞一

本文

 高温の大気が樹木の葉に及ぼす影響を調べた国際科学者チームの調査で、森林の温度が上がりすぎた場合、樹木の代謝、つまり光合成が停止することが明らかになった。つまり、植物は炭酸ガスを吸収し、酸素を作るのを止めてしまう。人類全体にとって最悪の気候変動のシナリオがどう展開されていくのかを調べたチームの調査結果はネイチャー誌に掲載されている。

 調査はブラジル、プエルトリコ、パナマ、オーストラリアの森林で樹木の葉の表面に温度センサーを設置して行われた。この結果、梢の葉の温度は日中、平均で34度まで、ところによっては40度まで上昇していることが明らかになった。この測定結果は、気象衛星によるオーストラリア、中南米の森林を観測データの分析によっても裏付けられた。

 葉が過熱し、光を吸収しなくなる臨界温度は46.7度。気候学者たちの興味は植物が臨界温度46.7℃にどれだけ近づいているかにあった。

 計算の結果、現在地球上で記録されている平均気温が3.9度上昇した場合、熱帯樹の葉の光合成が停止するという大規模な事態に発展することが明らかになった。科学者らの試算では地球は2100年代にはすでに酸素不足に直面することになる。

 地中温暖化の危険性を懸念した警告はより頻繁に表されるようになった。欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスと世界気象機関は、2023年7月は観測史上最も暑い月になったことを公式に認めている。