【視点】西側諸国、 パレスチナ問題を先送りも 宇のネオナチ支援に全力 ＝専門家 Sputnik 日本 War in Ukraine #4311 10 October 2023 E-wave Tokyo 2023年10月10日 |
 パレスチナ・イスラエル紛争のエスカレーション - Sputnik 日本, 1920, 10.10.2023© AP Photo / Fatima Shbair 本文 7日午前、イスラエルはガザ地区から前例のない大規模なロケット弾攻撃を受けた。イスラエルは、ガザ地区を実効支配するハマスの戦闘員が少なくとも2200発のロケット弾を発射したと発表した。 さらに数十人の戦闘員がイスラエル南部の国境地帯に侵入し、イスラエル全土に非常事態が宣言された。中国の著名な軍事専門家、チンアン（QIN An）氏はスプートニクのインタビューで、米国、カナダ、その他の国々は何十年も膠着状態が続いているパレスチナ・イスラエル問題の解決に積極的に取り組む代わりに、ウクライナのネオナチ支援に全力を尽くしていると語った。同氏はまた、「世界中で紛争を挑発している米国」を止める方法を提案した。 アラブ・イスラエル戦争から50年の節目に、ハマスはイスラエルに対する軍事作戦を開始した。これを受け、イスラエル軍は対テロ作戦の開始を発表した。本日の時点ですでに死者、負傷者、占領、破壊が増大しており、パレスチナ人とイスラエル人の両方が犠牲になっている。 この大混乱の中、米国を中心とする西側諸国は完全にイスラエルの味方であり続け、陰で糸を引きながら火に油を注いでいる。イスラエルとパレスチナの紛争は何十年も続いており、米国は常にその重要なプレイヤーであり、イスラエルに有利なプレイヤーであった。 さらに悪いことに、米国、カナダ、その他の国々は、パレスチナ・イスラエル問題の解決に積極的に取り組む代わりに、ウクライナのネオナチを支援するためにあらゆる手を尽くしており、またしても人類の悲劇となるウクライナとロシアの同胞民族を互いに対立させている。  ロシア外務省のザハロワ報道官 - Sputnik 日本, 1920, 09.10.2023 西側諸国によるウクライナへの兵器供与 露は宇に供与されたNATO兵器の横流しについてくり返し警告した＝ザハロワ報道官 昨日, 23:28 こうした状況下で、プーチン大統領が挙げた「6つの原則」は大きな意味を持つ。中国とロシアは「肩をならべ、背中を合わせ」て「覇権主義のルール」に共同で対抗し、「新しくて質の高い平和のルール」を共同で作り上げる作業へ移行する。 その意味でウクライナ危機、シリア問題、イスラエル・パレスチナ紛争は3つの「基本軸」である。 プーチン大統領の「6つの原則」は、中国の「平和共存5原則および人類運命共同体の構築」と両立性が高く、以下に要約される。 第一の原則は開放（障壁のない環境）の原則である。生活は人々の交流、創造的な実現、そして繁栄を妨げる人為的な障壁をけっして誰も作ろうとしない、オープンで相互に関係した世界で営むべきであると考えられている。 第二の原則は多様性の原則である。世界の多様性が維持されるだけでなく、普遍的な発展の基盤となることが望まれる。 第三に、独立（代表制、主体性、自治）の原則である。これは、最大限の代表性を支持し、他人に代わって、あるいは他人の名において世界を支配する権利は誰にもなく、支配することもできないというものである。 第四に、平和の原則である。すべての国の利益の尊重に基づく普遍的な安全保障と恒久的な平和を提唱し、国際関係をブロック支配や植民地時代と冷戦の遺産から解放する。 第五に、正義の原則であり、万人のための公正と正義を提唱している。 第六に、善意の原則。国家の平等と他国に自分の考えを押し付けないことだ。  プーチン大統領 ヴァルダイ国際討論クラブで - Sputnik 日本, 1920, 07.10.2023 プーチン大統領が挙げた6つの原則は新しい世界秩序への羅針盤＝イタリア人専門家 10月7日, 01:40 世界中で紛争を挑発している米国の狂信的な振る舞いを、どうすれば止めることができるのだろうか？まず第一に、米国の虐めの基本的な手口を理解する必要がある。それは、国際法を「操り人形」のように自らの手に取り、便利なときには利用し、不都合なときには投げ捨てるというものである。その一例は、イラク戦争時の元米国務務長官パウエル氏である。 2003年の国連安保理で、彼は「白い粉の入った試験管を手に持ち」、これは炭疽菌の芽胞であり、作ったのはイラクだと全世界に向けて発表した。その後イラクには生物兵器などの大量殺戮兵器がないことが判明し、結局、彼は自ら悔い改めることになった。しかし、米国務長官がとった行動の結果、いったいどれだけの家族が崩壊したことだろうか。 このような場合、米国の政治家たちは我を失い、自分たちの利益に利用できる国際法を見つけてきて自国に適用し、当然そうあるべきかのごとく虐めを終結させたいとさえ考えている。これがいわゆる米国の「ルールに基づく国際秩序」である。 これに対し、中国とロシアは、プーチン大統領の「6つの原則」を用いて、それを中国の平和共存5原則および人類運命共同体の構築を組み合わせ、ウクライナ危機、シリア問題、イスラエル・パレスチナ紛争において、より積極的な行動をすることができる。例えばシリア問題では、シリアを支援し、イデオロギー的、経済的、軍事的な面で米国の侵略を抑止するために、より多くの力を動員することで、「反米シリア支持」の新時代を切り開くことができる。 私たちは率先してルールを決めなければならない。同時に、ウクライナ危機やイスラエル・パレスチナ紛争でも、公正な戦いを遂行するために主体的なルール作りを提案することもできる。 |