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イラン、イスラエルに地域にとって

「地震」となることを警告


イスラエル・パレスチナ紛争が波及するのを

防ぐチャンスはまだあるとテヘランは考えている

Iran warns Israel of regional ‘earthquake’. There is still a chance to prevent the Israeli-Palestinian conflict from spilling over, Tehran believes Iran warns Israel of regional ‘earthquake’
RT  War in Ukraine #4330  15 October 2023


英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2023年10月15日
キルベト・セルム レバノン-10月10日:イスラエルの攻撃後、ヒズボラは3人の過激派を埋葬した© Daniel Carde/Getty Images

本文

 イランのホセイン・アミール=アブドラヒアン外相は、イスラエルにガザ空爆を中止するよう求め、イスラエルがガザに地上軍を派遣し、レバノンの過激派組織ヒズボラが参戦すれば、ハマスとの紛争が地域全体に拡大する恐れがあると警告した。

 アミール=アブドラヒアンは土曜、ベイルートでの記者団とのブリーフィングで、「ヒズボラが用意しているシナリオについては知っている。ヒズボラがどのような一歩を踏み出そうとも、イスラエルにとっては大きな地震となるだろう。」と語った。

 Axiosが引用した2人の外交筋によれば、イランは戦争の拡大を防ごうとしており、ガザで拘束されているイスラエル市民の人質を助けようとしている。

 しかし、軍事作戦が続き、イスラエルが地上攻撃に踏み切れば、イランは対応せざるを得なくなる。同大臣は「この地域に危機が拡大するのを防ぐ政治的機会はまだある」と指摘するが、「もしかしたら、数時間後には手遅れになるかもしれない。」と述べている。

 今週、イランの外交トップはイラク、シリア、レバノンを訪問し、ヒズボラの指導者サイエド・ハッサン・ナスラッラーやレバノンの高官らと会談し、戦争を踏まえた「起こりうる結果」と「とるべき立場」について話し合った。

 レバノンのアブダッラー・ボウ・ハビブ外相との会談で、アミール=アブドラヒアンは、イスラエルのガザの人々に対する「戦争犯罪」を非難し、イスラエルが止めなければ「いかなる可能性も考えられる」との警告を繰り返した。レバノンは「戦争を望んだことも求めたこともない」と述べ、これ以上のエスカレーションは「地域に火をつけ、地域の安全と平和を脅かす」と警告した。

 「われわれはパレスチナの兄弟と連帯し、包囲の終結とガザへの援助物資の輸送を求めている」とブー・ハビブ氏は強調した。

 ヒズボラの戦闘員はレバノン国境沿いで完全な警戒態勢を敷いており、少なくとも1,300人のイスラエル市民と兵士の死者を出した先週土曜日のハマスの侵攻以来、イスラエルと散発的な砲火を交わしている。

 イランが支援するこのグループは、イスラエルのどこにでも届く精密誘導ミサイルを含む約15万発のロケット弾やミサイル、数千人の戦闘慣れした戦闘員や様々な種類の軍事用ドローンを保有しており、イスラエルにとって大きな脅威とみなされている。

 イランの外交トップはまた、土曜日の夕方、カタールでハマスのイスマイル・ハニェ上級政治指導者と会談したが、会談の詳細はまだ明らかにされていない。