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セルビア選挙 親欧米派大敗

露寄り現大統領派が議会の

過半数を確保する見通し

Pro-Western bloc suffers big defeat in Serbian election
The Russia-friendly incumbent president’s party is
projected to secure a parliamentary majority

RT  War in Ukraine #4482 18 December 2023


英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2023年12月19日
2023年12月17日、ベオグラードで投票するセルビアの有権者。© Samr Jordamovc / Anadolu via Getty Images

本文

 セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領は、バルカン半島で日曜日に行われた議会選挙で、セルビア進歩党(SNS)が議席の半数以上を獲得すると出口調査で予測されたことから、親EU派の野党連合に勝利したと宣言した。

 CeSIDとIpsosの世論調査によれば、「セルビア進歩党」(SNS)は約46%の票を獲得し、ライバルの「暴力に反対するセルビア」(SPN)は28%以下であった。合計18の政党が250人の国会議員に立候補し、そのうち5つの政党が国会に入るために必要な3%の閾値を超えると予測されている。

 SNSは、現在の120議席から128議席の僅差で過半数を獲得する見込みである。SNSは、単独で新政権を樹立するのではなく、現在のパートナーの一部と連立を組み、その地位を強化すると見られている。

 ヴチッチ政権は、18人の命を奪った5月の2件の銃乱射事件に端を発した抗議デモを受け、臨時総選挙を招集した。前回の投票は2022年に行われた。日曜日の選挙は、SNSが初めて政権を握った2012年以来5回目である。

 セルビア人はまた、首都ベオグラードや北部のヴォイヴォディナ州を含むほとんどの自治体で地方選挙の投票を行っていた。ベオグラードにはバルカン半島の人口のおよそ4分の1が住んでいる。市議会によって選出されるベオグラード市長の役職は、セルビアの政治システムの中で最も影響力のあるもののひとつと考えられている。

 予備調査の結果では、首都の議会選挙では、SPNの35%に対し、SNSが38%以上の票を獲得し、SNSがわずかにリードしている。

 ヴチッチの政党はセルビアのEU加盟を目指しているが、その実現には、ブリュッセルが独立国家とみなしているセルビアの離脱国家コソボの地位などの障害がある。ブリュッセルはセルビアのコソボを独立国家とみなしている。

 EUはまた、ベオグラードが米国主導の対ロシア制裁キャンペーンに加わるなど、外交政策をEUのそれと再調整することを望んでいる。セルビアとロシアは伝統的に緊密な同盟関係にあり、ブチッチは欧米の圧力に抵抗してきた。

 「これは絶対的な勝利であり、うれしく思う」とブチッチは予想発表後、記者団に語った。