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タッカー・カールソンがロシアで
客観的な報道を続けると慌てる
米プロパガンダ・マシン

Panicking Tucker Carlson Will Continue
Objective Reporting in Russia

筆者:Kohn Miles Sputnik International
 War on Ukraine #4549 5 Feb. 2024

  
英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)

E-wave Tokyo 2024年2月6日

<写真キャプション:タッカー・カールソン氏>

筆者:Kohn Miles
 ジョン・マイルズはスプートニク特派員で、政治、経済、国際情勢を専門としている。 ミシシッピ大学を卒業した彼は、ボリビア、ブラジル、英国を旅してきた。スプートニクへの寄稿に加えて、彼はアマチュアの映画制作者兼写真家でもあり、以前はニューヨーク市でグラフィック デザインの仕事をしていた。

リード
 この著名なアメリカ人政治評論家は以前、ロシアのプーチン大統領にインタビューしようとしたことで、アメリカ政府の監視対象となり、"怪物(ブギーマン) "指導者についての "公"の物語を損なうことになったと主張した。


本文

 異端者の米国人ジャーナリスト、タッカー・カールソン氏が今週モスクワで目撃され眉をひそめているが、まわりの観察者らはカールソン氏がロシアのウラジーミル・プーチン大統領にインタビューするために到着したのではないかと推測している。

 この人気アメリカ人コメンテーターは、今のところ訪問の理由について口を閉ざしているが、過去にはプーチンと話すことに意欲を示し、アメリカ情報機関の監視対象になっていたと言われている。カールソンが真のジャーナリズムを実践することが、米政権のプロパガンダを弱体化させるという見通しに、ロシア嫌いの人々が動揺する中、地政学アナリストでジャーナリストのフィオレラ・イザベルが月曜のスプートニクの番組『クリティカル・アワー』に参加して、この状況について議論した。

 「このような形で(カールソン氏を)標的にすることは、米国が恐れていることを意味する。彼らは、タッカー・カールソンとウラジーミル・プーチンのような人物が会話することを恐れている。タッカー・カールソンがフォックス(ニュース)を去ってからというもの、世界では多くのことが起こっている。アジア太平洋地域だけでなく、イスラエル・パレスチナを介したイランとの関係や、もちろんウクライナとの関係もエスカレートしている。」

 「アメリカはこれらの紛争の一つ一つに関与している。そして、モスクワがどのようなところか、ロシア国民がどんなひとたちか、異なる視点を与えることが目的だと思う。」、と。

 イザベルは、カールソンがモスクワ滞在中にプーチンと話す可能性は確かに高いと推測し、「彼がそれ以下の目的で来るとは思えない。」と付け加えた。彼女はまた、カールソンが以前、ハンガリーのオルバン首相のように、米国では時に物議を醸すとされる他の指導者とも話をしたことがあることを指摘した。

 「私たちがここで見ているのは、アメリカとその代理人たちが、タッカー・カールソンのような人気のある人物が、ウラジーミル・プーチンに反応することを恐れているということです。」

 「しかし、プーチンの演説や、多くの西側の聴衆が聞くことのできない彼の発言を基づくものなら、それは多くの人々を劇的に変化させるだろう。」、と彼女は付け加えた。「それは誇張ではないと思います。 だからこそ、この極めて重要な瞬間に、権力者たちはこのインタビューを極度に恐れており、ただここにいて目的を果たそうとしているだけで、ジャーナリズムをやろうしているタッカー・カールソンを合法的に追及するつもりだとまで言っているのだと思います。」と。

 「彼らはジャーナリズムが本来あるべき姿から大きく外れてしまっていて、敵対的な人物や、意見が合わないかもしれない人々と話をすること、これが実際にやるべきことだと認識していない。」、とアナリストは指摘する。

 司会のガーランド・ニクソンは、外国の指導者を悪者にすることはアメリカのプロパガンダの伝統的な戦術であり、アメリカ人はシリアのアサド大統領やベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領のような人物を非難するように仕向けられている、と指摘した。カールソンのインタビューの「危険性」は、プーチンがアメリカの聴衆の前で人間味を帯びてしまうことだと彼は指摘した。共同司会者のウィルマー・レオンもこれに同意し、プーチンが 「クレイジー」でも「動揺」しているわけでも「邪悪」でもないことをアメリカ人が知ることになると主張した。

 イザベルは、プーチンはアメリカの聴衆に対して非常に破壊的な主張をしており、アメリカの選挙の公正さに疑問を呈し、新しい大統領がホワイトハウスに入っても、アメリカの外交政策は一般的に変わらないと指摘した。

 だから、アメリカ人がプーチンのような人物を見たり聞いたりしたとき、特に彼の演説を聴く機会がないアメリカ人は、「すごい、この人は筋が通っている。そして、単に私たちの心の中にあるものを言っているだけなのだ。」と感じることになる、とイザベルは述べた。

 「西側諸国は、プーチンを人間としてだけでなく、国民のために最善を尽くしている非常に聡明な指導者として見ることになる。それこそが、アメリカ国民が望んでいることなのです。」