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スコット・リッター:イランの 報復攻撃でイスラエルと 米国を牽制する「抑止力 が再構築された」と指摘 Scott Ritter: Iran's Retaliatory Attack 'Reestablished Deterrence' to Hold Israel, US in Check Sputnik International War on Ukraine #4978 14 Apr. 2024 英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問) E-wave Tokyo 2024年4月15日 |
<動画キャプション © Sputnik>スコット・リッター、イランとイスラエルの対立についてはっきりさせておきたいのは、イランが今やったことは抑止力の再構築だということだ。 筆者:Svetlana Ekimenko スヴェトラーナ・エキメンコ リード イランの国連代表部は先ほど、イスラエルに対するテヘランの報復的なドローンとミサイル攻撃は「終了した」と述べた。この「軍事行動」は、イスラエルによる「ダマスカスの外交施設に対する攻撃」への対応であり、攻撃は「指定された標的に命中した」と付け加えた。 本文 元国連兵器査察官のスコット・リッター氏はスプートニクに対し、イスラエルへの報復的なドローンとミサイル攻撃によって、イランは「抑止力を再構築した」と語った。 「イスラエルは、イランを攻撃しても何の影響も被らないと信じていた。それはもはや当てはまらない。」とリッター氏は述べた。 イスラエル軍当局者は、自国の基地が受けた損害を調査する中で、「イランがイスラエルに対して極めて致命的な行動を意図的に取らないことを選択した、ということを理解している。」とリッター氏は分析した。 <X引用 @Sputnik> スコット・リッター:イランはイスラエルと米国に強力なメッセージを送った。-以下略 イランは、ヒズボラとイエメンのフーシ派の支援を受け、一晩中イスラエルに対して大規模なドローンとミサイル攻撃を開始した。イランからイスラエル領土に向けて300発以上のミサイルが発射され、イランの国連代表部は、イスラエルへの報復攻撃は 「終了した」とし、攻撃は「指定された標的に命中した」と述べた。イスラエル軍は、発射された弾丸の99%は迎撃されたと主張している。 イランの攻撃は、イスラエルと米国に、「ネバティムでもラモーナでも、イスラエルのどこであろうと中東のどこであろうと、同じことができる。そして、イスラエルもアメリカも何もそれに対して反撃はできない。」というシグナルを送るためのものである。 「これが抑止力だ。将来、イスラエルもアメリカも、イランに対する行動を計画する場合、イランがイスラエル国内、あるいはイスラエル国外にある地域のあらゆる場所、あらゆる場所、あらゆる標的に手を伸ばし、触れる能力を持っており、それを止めることは誰にもできないということを知った上で、自分たちの行動の結果を考慮しなければならない、ということを意味している。」と退役した元米国海兵隊情報局員は述べた。 <写真キャプション>2024年4月14日、テヘランのパレスチナ広場で、イランがドローンとミサイルでイスラエルを攻撃した後、他の人々が集まる中、砲弾のレプリカを手にするデモ参加者。 ©AFP2023/ATTA KENARE <X引用 @Sputnik>イランがイスラエルに報復攻撃 これまでに判明していること。 以下略 ジョー・バイデン米大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で話した後、イランのイスラエルに対する攻撃について声明を発表した。バイデン大統領は、この攻撃を「可能な限り強い言葉で」非難した。また、イスラエルを支援するというワシントンの「鉄壁の約束」を再確認し、土曜日には米軍や施設への攻撃はなかったが、米国は「あらゆる脅威に警戒を怠らない」と付け加えた。 アントニー・ブリンケン国務長官は、アメリカは「エスカレーションを求めない」が、イスラエルの防衛を「支援し続ける」と述べた。「今後数時間、数日のうちに、この地域や世界中の同盟国やパートナーと協議する」と彼は付け加えた。 スコット・リッターは、米国とイスラエルの指導者間の慌ただしい会談について、次のように述べた: バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と電話で『報復するな』と言ったのはこのためだ。米国はイランに対する攻撃行動のパートナーにはならない。米国がイランに友好的だからではなく、そのような攻撃が行われた場合に生じる結果を米国は理解している。米国は、イランに対するさらなる行動を抑止している。 <World ニュースの引用>イラン、イスラエルへの報復攻撃は「完了」と発表 攻撃は「指定された標的に命中 6時間前 画像:イランがイスラエルを攻撃している間、エルサレムの空を照らす爆発の映像。 出典:スプートニク・インターナショナル 現時点で最も重要な問題は、「イスラエルはどうでるか?」である、とリッター氏はこう指摘する。 「イスラエルはここしばらくの間、米国をイランとの大きな衝突に導こうとしてきた。実際、イスラエルによるダマスカスのイラン領事館への攻撃は、まさにそのために計画されたものだと推測する人もいる。2020年にカセム・ソレイマニが暗殺されたことで、イランが米国に報復したように」。 当時、イランはイラクのアルアサド空軍基地に十数発のミサイルを撃ち込んだが、テヘランはその基地が攻撃されることをワシントンに事前に通告していた。そのため、イランは空っぽの建物を破壊することになった、とリッターは回想した。 「しかし、イランがその気になれば、この地域のあらゆる米軍基地を極めて正確に攻撃し、好きなだけアメリカ人を殺す能力があることをアメリカに示した。そしてアメリカは、将来そのような行動をとることを抑止した。イスラエルは抑止されるのだろうか?」、分析するリッター氏は懐疑的である。 イランのミサイルとドローンによる攻撃に対するイスラエルの対応については、まだ決定していないとイスラエル政府関係者は『タイムズ・オブ・イスラエル』紙に語った。日曜日に予定されている戦争閣僚会議で、潜在的な対応策について話し合われると付け加えた。イランの攻撃に対するイスラエルの対応は、同盟国と調整されるだろうと、ニューヨーク・タイムズ紙はイスラエル政府関係者の話を引用して先に報じている。 イランの前例のない攻撃の後、テルアビブは「いかなるエスカレーションもイスラエルの破壊を意味することを理解している」とスコット・リッターは指摘した。 「イスラエルはおそらくイランに対して反撃を開始するつもりはない。 イスラエルはイランの行動により、そのような対応を開始することを思いとどまっている。 この場合、イランの抑止力は今やイスラエルと米国を牽制できる現実となっているため、『真実の約束』作戦はイランだけでなく、実際世界にとっても並外れた成功を収めた作戦だったと言える。」とリッター氏は述べた。 <World ニュースの引用>タイトル:イスラエルがイランへの攻撃を続ければ、中東における地域戦争は避けられない- 元イラン特使 画像:2024年4月2日、ダマスカスでの空爆の翌日、イラン大使館に併設された 建物の瓦礫の中を捜索するレスキュー隊員。 出典:スプートニク・インターナショナル 本稿終了 |