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制裁に抗う:ロシアのS7
エアバスとボーイングのエンジンの
オーバーホールをマスター

Defying Sanctions: Russia’s S7 Masters
Overhauling of Airbus and Boeing Engines

Oleg Burunov  Sputnik International 
War on Ukraine #5132 13 May 2024

英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2024年5月14日

ロシアの航空会社ロシヤのボーイング737-800旅客機。資料写真 - スプートニク・インターナショナル、© Sputnik / Ilya Naymushin

著者:Oleg Burunov オレグ・ブルノフは2015年からスプートニクに勤務す
る特派員で、外交・防衛が専門。

本文

 A320neo 及びボーイング737NGシリーズは現在、ロシア連邦の主要なナローボディ民間航空機を構成している。

 ロシアのS7テクニクスのエンジニアリング会社は、ロシアの航空会社で一般的に使用されているエアバスA320とボーイング737旅客機に搭載されているエンジンの包括的なオーバーホールに着手した。この複雑なメンテナンスは、これらの航空機の性能と信頼性を向上させることを目的としている、と情報筋はコメルサント紙に語った。

 欧米の制裁により、航空会社はCFM56-5Bと7Bエンジンを修理のために海外に輸送することができず、中古の機器を購入することになったという。

 いくつかのオーバーホールは伝統的にロシアで行われてきたが、エンジンの高温部分の修復に関する最も複雑な作業は、これまで習得されていなかった。

 S7テクニクスのエンジニアは、モスクワ近郊のシェレメチェボ国際空港にある同社のワークショップで、CFM56-5Bと7Bのホットセクションのオーバーホールをすでに12回終えたことを確認した。

 ホットセクションとは、ガスタービンエンジンの高温で作動する部分を指す。燃焼部、タービン部、排気部などが含まれる。

 ロシアには合計で約800基のCFM56エンジンがあり、アエロフロート航空が主要顧客であり続けている。

 西側諸国は、モスクワの特別軍事作戦が始まった直後、ロシア経済のさまざまな部門に対して不利な制裁を科した。昨年、ロシアのプーチン大統領は、経済の状況は安定しており、持続可能であると強調し、国はすべての制裁関連の問題を克服し、『発展の次の段階』に進んでいると述べた。


本稿終了