ベネズエラ大統領選挙の結果に抗議するカラカスのデモ参加者。2024年7月30日。© Jesus Vargas / Getty Images
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西側諸国の支援を受けた人物らはニコラス・マドゥロ大統領の選挙勝利に異議を唱え、国の治安部隊に抗議活動に参加するよう呼びかけている。
ベネズエラ、反乱未遂をめぐる野党の捜査を開始
ベネズエラは、西側諸国が支援する野党指導者エドムンド・ゴンザレス氏とマリア・コリーナ・マチャド氏が、同国の正統な大統領ニコラス・マドゥロ氏への支持を放棄するよう軍に呼びかけたことを受けて、両氏に対する刑事捜査を開始した。
ベネズエラの国家選挙管理委員会(CNE)は7月28日、同国の大統領選挙でマドゥロ氏が勝利したと発表した。金曜日、ベネズエラ当局は、最終投票でマドゥロ氏が52%の票を獲得し、主要ライバルのゴンザレス氏が43%だったことが明らかになったことを受けて、マドゥロ氏の勝利を承認した。
野党はマドゥロ氏の勝利に異議を唱え、X(旧ツイッター)に投稿した書簡でゴンザレス氏を大統領に選出したと宣言し、国の治安部隊に対し「国民の側に立って」結果に抗議するよう求めた。
ベネズエラの最高検察官タレク・ウィリアム・サーブ氏は月曜日の声明で、ゴンザレス氏とマチャド氏は「大統領選挙の勝者を、そうする資格を持つ唯一の機関である国家選挙管理委員会が宣言したものとは別のものとして虚偽発表した」と述べた。
声明ではさらに、 元大統領候補とその仲間らは、虚偽の情報を流布して「警察や軍当局者に法律を遵守させない」よう公然と煽動してきたと付け加えた。
検事総長は、ゴンザレス氏とマチャド氏は「職務の簒奪、騒乱を引き起こすための虚偽情報の流布、法の不服従の扇動、反乱の扇動、犯罪および陰謀を犯すための結社の罪を犯した疑い」で捜査されるだろうと述べた。
選挙結果の発表後、南米の国で抗議活動が勃発した。マドゥロ大統領は、この騒乱を「ベネズエラに対するクーデター」の試みだと非難した。
ウラジミール・パドリノ・ロペス国防相も、西側諸国が支援する野党が「メディアクーデター」を企てていると非難し、抗議活動を非難した。
ワシントンは野党候補を支持し、アントニー・ブリンケン米国務長官は木曜日、「7月28日のベネズエラ大統領選挙ではエドムンド・ゴンザレス氏が最多票を獲得した」と述べた。
カラカスは15年以上にわたり米国の制裁を受けている。ワシントンは2018年の選挙後、マドゥロ氏を大統領として承認せず、国会議長のフアン・グアイド氏を暫定指導者と宣言した。マドゥロ氏の再選後、ロシアと中国は現職大統領を祝福した。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は先週、ベネズエラの野党は敗北を認め、勝者を祝福すべきだと述べた。マドゥロ氏の勝利を承認した他の国には、ボリビア、キューバ、ホンジュラス、ニカラグアなどがある。
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