資料写真: 国旗を掲げるマリの兵士たち。© Sebastien RIEUSSEC / AFPBB News
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ウクライナは、10年以上ジハード主義の反乱に悩まされているマリで、キエフの当局者が最近の反政府勢力の攻撃を支援したように見えたことから、アフリカでの外交の嵐の中心にある。
■紛争の発端
トゥアレグの反乱軍は7月下旬、マリ北部のティンザウアテン村で、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループのメンバーとマリ軍兵士を乗せた軍用車列を待ち伏せし、数十人が死亡した。
ウクライナ軍情報部(GUR)のアンドレイ・ユーソフ報道官は国営テレビで、この事件を、諜報員が武装勢力に提供した「必要な情報」によって実行された「ロシアの戦争犯罪者に対する軍事作戦の成功」と呼んだ。彼は、こうした攻撃は「まだまだ続くだろう」と明言した。ダカールにあるキエフ大使館は、ユーリー・ピヴォヴァロフ駐セネガル、ギニアビサウ、コートジボワール、リベリア大使のキャプションとともに、ユーソフ氏のインタビュー(現在は削除)をフェイスブックで公開した。
■広がる怒り
バマコと西アフリカの近隣諸国は、この発言をウクライナが「国際テロリズム」を支援していると非難した。マリの軍事政権とその同盟国であるブルキナファソとニジェールが1月に脱退した地域ブロックである西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)ですら、地域の平和と安全を脅かす「いかなる外国の干渉」も容認しないと述べている。
セネガルとブルキナファソは土曜日に別々の声明を発表し、ウクライナに対し、「兄弟国」である隣国マリの不安定化を狙った行動に対して警告を発した。ワガドゥグーは、ブルキナファソやニジェールにも広がっているマリでの暴力事件に関与しているテロリストに対して、「間違った戦いをしないように、いかなる支援も控えるべきだ」とキエフに忠告した。
ニジェールは火曜日、「マリ政府と国民との全面的な連帯」のため、ウクライナとの国交を「即刻」断絶した。マリは、キエフの行動がバマコの主権を脅かすとして、同様の決定を先に下していた。
■キーウの反応
ウクライナ外務省は、事件へのキエフの関与を否定している。同省は木曜日の声明で、「この非難は根拠がなく、真実ではない」と述べた。同省は以前、マリがウクライナの共謀について「何の証拠も示さずに」関係を終わらせるという「近視眼的で性急な」決定を下したと非難していた。
■ウクライナに対する法的措置の要求
水曜日のRIAノーボスチとのインタビューで、バマコ議会の安全保障・防衛委員会の副委員長であるフセイヌ・ウアタラ氏は、マリとニジェールは国連安全保障理事会に対し、ウクライナがトゥアレグの反政府勢力に情報を提供したという疑惑を調査するよう要請したと述べた。
ウアタラは、ウクライナが単独で武装勢力に情報を提供することに疑問を呈し、キエフの西側同盟国であるアメリカやフランスが援助した可能性を示唆したという。
同メディアは同氏の発言を引用し、「米国人はそのような情報を入手する能力があるので、主に米国人を通じて伝えられたに違いない」と伝えた。
木曜日、マリのアマドゥ・ボカル・トゥーレ検察官は、ウクライナ当局者の発言を受けて司法調査を開始したと発表した。
同検察官は、トルコの『Anadolu』など複数のメディアが引用した声明の中で、この捜査は「テロ行為、その準備への加担、資金調達の疑惑を明らかにする」と述べた。さらに、「テロの実行犯を特定し、統合することが可能になるだろう」と付け加えた。
■ロシアの反応
ロシアは水曜日、ウクライナがモスクワに友好的なアフリカ諸国のテロ集団を助長していると非難した。
「戦場でロシアを打ち負かすことができないウラジーミル・ゼレンスキーの犯罪政権は、アフリカに第二の戦線を開いた」とロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官はRIAノーボスチに語った。
ロシアは、バマコ、ニアメ、ワガドゥグーを戦略的安全保障上の同盟国とみなしており、問題を抱えるサヘル諸国が長年のテロの脅威に取り組むのを支援することを約束している。
■ワシントンの助言
木曜のメディア・ブリーフィングで、米国務省のマシュー・ミラー報道官は、サヘル諸国にウクライナとの国交を断絶しないよう求めた。
「我々は常に、外交関係は重要であり、各国が互いに話し合い、紛争を解決し、抱えている問題を解決する能力を持つことは良いことだと信じている。なので、私たちはこれらの国々が互いに話し合いを続けることを奨励する。」とミラーは語った。
「しかし、アフリカにおけるロシアのプレゼンスに関して言うならば、我々は確実にロシアの存在が地域を不安定化させている実態を見てきた」と彼は主張した。
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