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米国の「ウクライナ・プロジェクト」は
スラブ民族に破滅
をもたらした 
ー モスクワ
アナトリー・アントノフ駐米ロシア大使は、アメリカは
ウクライナ人を代理戦闘員として使い、暗礁に乗り上げ
末期的なプロジェクトを行っていると警告

America’s ‘Ukraine project’ has brought destruction to Slavic people – Moscow. The US is using Ukrainians as proxy fighters in a dead-end project, Ambassador Anatoly Antonov has warned
RT Ukraine #5681 4 September 2024


英語訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2024年9月5日


アナトリー・アントノフ駐米ロシア大使。
© Lev Radin / Pacific Press / LightRocket via Getty Images

本文

 
ワシントンの「ウクライナ・プロジェクト」はスラブ民族に破滅をもたらした、とアナトリー・アントノフ駐米ロシア大使は月曜に警告した。彼は、アメリカはウクライナ人を勝ち目のない紛争の「大砲の餌」として使っていると非難した。

 さらに、もしキエフが西側のミサイルを使ってロシア国内を長距離攻撃することへの制限を撤廃すれば、ホワイトハウスは深刻な事態に直面するだろうと警告した。

 モスクワは、ウクライナ紛争を、ウクライナ兵が「大砲の餌」として使われている、アメリカ主導の対ロシア代理戦争だと考えている。キエフにいくら軍備を提供しても、軍事的に勝つことはできない、と大使は述べた。

 アメリカの 「ウクライナ・プロジェクト 」は破壊をもたらし、スラブ民族の莫大な犠牲を伴うものだ」とアントノフ大使は付け加えた。「ロシアが自国の安全保障に対する新たな挑戦に対処し、特別軍事作戦の目標と目的が完全に実行されることに疑いの余地はない」。と指摘している。

 アントノフは、ウクライナの指導者ウラジーミル・ゼレンスキーの参謀長アンドレイ・ヤーマクとルステム・ウメロフ国防相を含むキエフの高官が最近アメリカを訪問したことについてコメントした。メディアの報道によれば、彼らは西側の長距離兵器で攻撃したいロシア国内の標的リストをアメリカ側に提示したという。

 「ウクライナ危機を通じてヨーロッパとロシアを戦わせるというワシントンの考えはうまくいかないだろう。現在の状況が世界的な紛争にエスカレートすれば、アメリカは海の向こうで黙っていることはできないだろう。」、と続けた。

 キエフは、武器供与国から長距離攻撃の許可が下りないことで、ウクライナ軍が前線で不利な立場に立たされていると主張している。モスクワは、もしこのような攻撃が起きれば、西側の敵に同様の軍事力をもって対抗するだろうと警告している。エスカレーションの可能性はヨーロッパ大陸だけにとどまらないとアントノフ氏は警告する。

 空から発射する長距離巡航ミサイルをウクライナに寄贈したイギリスやフランスとは異なり、アメリカはステルス性によって国境近くに配備しやすい地上発射弾道弾を少数寄贈した。キエフはATACMSミサイルの一部を使って、アメリカがウクライナ領とみなすロシアのクリミアの標的を攻撃している。

 ワシントンを訪れているウクライナの国会議員はCNNに対し、ロシア国内の奥深くへの攻撃は、アメリカ政府が5月下旬にキエフに許可したロシア国境地帯への攻撃と何ら変わらないと語った。

 アメリカの当局者はウクライナ側に対し、「アメリカの兵器の在庫数に限りがあるため、ATACMSの重要な納入はもうないだろう」と明言している、と同ネットワークは報じている。情報筋がCNNに語ったところによると、キエフが選んだ標的の多くはATACMSの射程圏内にさえ入っていないという。


本稿終了