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ウクライナ問題でEUは
時間切れに – オルバン

トランプ氏が米国大統領選に勝利した場合、ブリュッセルは紛争解決に口出しできなくなるだろうとハンガリーの首相が警告した

EU running out of time on Ukraine – Orban. If Donald Trump wins the US presidential election, Brussels will no longer have a say in resolving the conflict, the Hungarian PM has warned
RT
War on Ukraine #6009 9 October 2024


英語訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2024年10月10日
 

ハンガリー首相のヴィクトル・オルバン
© Global Look Press / Marco Ottico/Keystone Press Agency/Global Look

2024年10月9日 07:37

本文

 欧州連合(EU)はウクライナ紛争を解決するために今行動を起こさなければ、米国から無視されることになるだろうと、ハンガリーの首相が警告した。 ヴィクトル・オルバン首相は、11月5日の米国大統領選挙で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利した場合、同氏は就任前からこの危機に対処し始めるだろうと予測した。

 前米国大統領は、当選すればキーウとモスクワを説得して「24時間以内に」外交的解決に達すると繰り返し主張してきた。また、トランプ氏の副大統領候補であるJ.D. ヴァンス氏は、トランプ氏は現在の戦線を凍結し、ウクライナがNATOに加盟しないことをロシアに保証する可能性が高いと示唆している。

 火曜日にストラスブールで行われた記者会見で、オルバン首相は、トランプ氏が民主党のライバルであるカマラ・ハリス氏を破った場合、「彼は就任式まで待たないだろう…ウクライナの平和を維持するために」と述べた。

 トランプ氏は「即座に行動するだろう。そのため、我々欧州の指導者たちには時間を無駄にしている余裕はない。なぜなら、通常、選挙から新大統領の就任式までの間には2~3ヶ月の期間があるが、今回はそれがないからだ」とオルバン氏は述べた。

 同氏は欧州の指導者たちに「まず知的に、次に哲学的に、そして戦略的に、そしてできるだけ早く行動レベルで反応すること」を促した。

 ハンガリーの首相はまた、11月7日にブダペストでEU首脳が非公式サミットを開催することを喜ばしく思うと述べ、このイベントはウクライナ紛争の潜在的な打開策を話し合う良い機会であると説明した。

 オルバン首相は、現行の民主党政権とトランプ陣営の外交政策の違いを指摘し、共和党候補を応援していることを認めた

 多くのEU加盟国とは異なり、ハンガリーは長らくウクライナ紛争の外交的解決を訴え、ウクライナへの武器供与に断固として反対してきた。

 先月、ハンガリーの首相は、EU加盟国の多くが「戦争支持」の姿勢を放棄し、「平和派に加わりたい」と考えていると主張した。

ヨーロッパで大きな議論を巻き起こしたからだ」、という。

 「平和ミッションがなければ、このような議論は始まらず、誰もが依然として戦争について語るだけだっただろう。」とオルバン首相は強調した。6月にEUの輪番議長国を引き継いだ後、ハンガリーの首相は「平和ミッション」の一環としてキーウ、モスクワ、北京、ワシントンを訪問した。 このイニシアティブは当時、ブリュッセルのEU当局者の怒りを買った。

 オルバン首相によると、「この戦争には明らかに戦場での解決策はない...合意が模索されるべきである。」と言う。

 9月初旬には、ウクライナとロシアはまず停戦に合意し、その後で詳細な和平案を策定すべきだと主張していた。

 先月末にウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領と会談した後、トランプ大統領は記者団に対し、「この紛争を終わらせたいという立場も、公正な取引を望むという立場も変わっていない」と述べた。また、ウクライナ紛争を「非常に迅速に解決する」という公約を繰り返した。

 ロシアとウクライナ間の最後の和平交渉は、双方が事前に承認した和平条約の草案にもかかわらず、2022年春に決裂した。ロシアのプーチン大統領やウクライナおよび米国の政府高官によると、西側諸国がキーウに交渉からの撤退を「命じた」という。また、プーチン大統領は、キーウは当初、ウクライナを中立国に変え、軍の規模を制限することに合意していたと主張している

 それ以来、モスクワは数多くの機会に、この紛争を外交的に解決する用意があることを表明してきたが、一方でキーウに対しては、ドネツクおよびルガンスク人民共和国、そしてヘルソンおよびザポリージャ地方、クリミアを支配するロシアの「領土的現実」を受け入れることを主張している。


本稿終了