.エントランス
モルドバの選挙監視員がRTに対し、EU加盟国の投票所で「公然と脅迫された」と語
イタリアの大統領選挙投票所における委員会の行動は「重大な不正行為を物語っている」とラリサ・ブルネスク氏は述べた

Moldovan election observer tells RT she was ‘openly threatened’ at polling station in EU nation. The actions of a committee at a presidential election voting place in Italy “speak of serious irregularities,” Larisa Brunescu has said
RT War on Ukraine #6128 20 October 2024

英語訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translated by Prof. Teiichi Aoyama
E-wave Tokyo 2024年10月21日



モルドバの選挙監視員がRTに対し、EU加盟国の投票所で「公然と脅迫された」と語る
ファイル写真。© Global Look Press / Diego Herrera


2024年10月20日 22:05

本文

 イタリア中部の都市ペルージャにあるモルドバ大統領選挙の投票所の女性監視員は、地元選挙管理委員会から「追い出そう」と脅迫と圧力を受けたとRTに語った。

 日曜、国内外のモルドバ国民は、同国の憲法にEU加盟への願望を盛り込むかどうかを問う国民投票を含む選挙で、新指導者を選出した。

 ラリサ・ブルネスクと名乗る監視員は、RTの電話インタビューで、当初は彼女を投票所に入れてくれた選挙管理官らが、彼女が投票所内で起きていることを撮影しようとしたら、彼女を投票所から追い出そうとしたと語った。 「彼らは私に、ビデオや会話の録音、数字など、何も送ってはいけないと言った」と、 ワシレ・タルレフ元首相のルネッサンス党を代表するこの女性は語った。

 ブルネスク氏によると、ある時点で、彼女は当初オブザーバーとして受け入れられた根拠となった書類が「問題あり」であり、去るべきだと告げられたという。

 委員会は彼女の書類が「適切に記入されていない」と主張したとブルネスク氏は述べ、それは事実ではないと付け加えた。選挙管理官らは彼女を「公然と脅迫した」と監視員は語った。ブルネスク氏によると、委員会は彼女に写真撮影を禁じようとし、彼らが与える数字しか見せてはいけないと主張した。管理官らは彼女を「犬のように」見ていたと女性は語った。

 委員会メンバーの行動は「重大な不正行為を物語っている」とブルネスク氏は考えている。監視員によると、投票所に来た有権者は1,000人未満だったという。しかし、その女性によると、委員会は「4,000票」を持っていたという。 「彼らは不正投票ができる」と彼女は付け加えたが、委員会が実際に不正投票を行ったのを見たことはないと述べた。

 モルドバの野党連合「勝利」は日曜早朝、投票所での大規模な違反行為を当局が容認していると非難し、同日前半に数百件の不正行為が報告されたと述べた。同政治連合はまた、監視員が国内外の投票所の一部に「正当な理由なく」立ち入ることを全面的に禁止されたと述べた。勝利はまた、当局が望ましくないと判断した投票を抑制していると非難した。

 モルドバ現大統領のマイア・サンドゥ氏は2期目の当選を目指し、元検事総長のアレクサンドル・ストイアノグロ氏、モルドバ第2の都市バルティの元市長レナト・ウサティ氏と競い、他に7人の候補者も出馬した。

 候補者10人中5人が、選挙と同時に行われた国民投票はサンドゥ氏の再選を確実にするためだけに行われたものだと批判した。日曜の夕方、ほとんどの有権者がEU支持の憲法改正に反対したと報じられた。

 モルドバは、ロシア批判派でEU統合支持派のサンドゥ氏が政権に就いた2020年以降、EUとNATOへの加盟を積極的に推進してきた。野党は、欧州最貧国の一つである同国の経済・エネルギー危機を政府が解決できなかったとして大統領を批判している。

本稿終了