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日本から中国に返還の トキ16羽が北京に到着 人民網日本語版 独立系メディアEwave-Tokyo 2 November 2024 トキ(資料写真) |
2024年11月01日16:38 本文 新潟県佐渡市で生まれたトキ16羽を運ぶ飛行機が10月31日、日本東京の羽田空港から北京首都国際空港に到着した。 中国と日本の覚書は日本が中国から提供されたトキから生まれた個体数の半数を返還するとしている。日本の共同通信社の報道によると、トキの中国への返還は2002-16年の間に、これまで7回行われ、計47羽に上り、今回で8回目の返還となる。新型コロナウイルス感染症の流行や輸送費の問題などから、滞っていた。返還対象のトキは、佐渡トキ保護センターで2016年から2022年に生まれた雄7羽と雌9羽で、今後、受け入れ先の北京動物園に移送されることになっている。 中国側代表団が訪日し、佐渡市で行われた引き渡しの署名式で、日本の環境省希少種保全推進室の荒牧まりさ室長は、「両国の友好の大使の役割を16羽のトキがしてくれているので、晴れがましい思いで見送りたい」と語った。中国代表団の責任者は、「トキ16羽は日本のトキ繁殖技術の進歩を反映しているほか、両国の協力の成果だ」とした。 中国でトキは、「縁起のよい鳥」とされ、日本でも愛されてきた。1999年、中国は日本にオスとメスのペアのトキを贈呈し、その後繁殖に成功した。トキの遺伝の多様性を確保するために、21世紀に入り、中国は日本に再びトキを提供した。RKB毎日放送のニュースサイトによると、その結果、現在、日本にはトキの数が約700羽にまで増えた。現在、日本にいるトキは全て、中国のトキの子孫となる。 同サイトによると、トキの繁殖の面で、日本は中国の成功例を参考にした。佐渡市では今、多くの農家が減農薬栽培に取り組んでいるのを背景に、トキのエサが増えた。また、佐渡市の農家もトキが舞う里山で栽培した減農薬米をブランド米にして、全国各地に販売している。 報道によると、トキを増やそうという取り組みの中で、魚や両生類、虫などが再び佐渡市に姿を見せるようになったという。また、中国と日本の関係という面からすると、トキの保護によって、互いに知恵を絞って共通の難題に立ち向かえる可能性が示された。その他、トキの返還について、林芳正官房長官は10月31日の記者会見で、「トキは日中友好のシンボルだ。トキ保護の協力が一層推進され、両国関係のさらなる深化につながることを期待する」と述べた。(編集KN) 「人民網日本語版」2024年11月1日 稿終了 |