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メドベージェフ元ロシア大統領、西側主導の世界秩序は間もなく崩壊すると警告
ロシア安全保障会議副議長ドミトリー・メドベージェフ氏が、ロシアのモスクワ郊外にあるゴーリキー公邸で、RTテレビチャンネルのニュースキャスター、ロリー・スーシェ氏とのインタビューで語る。
ロシアの元大統領ドミトリー・メドベージェフ氏はRTとの独占インタビューで、米国とその同盟国が国際舞台に押し付けているいわゆるルールに基づく秩序は不安定な構造であり、今にも崩壊しそうだと語った。
ロシアとウクライナの紛争のような危機を各地で作り出すことは、米国が世界を支配しようとしているやり方だと、現在ロシア安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ氏は土曜日、同放送局に語った。
「だから、彼らは危機を起こせば起こすほど、アメリカにとって状況が良くなると考えているのだ。アメリカは武器や物資、そして防衛産業に資金を割り当てることで金を稼いでいるのだ」と彼は語った。
「米国はさらなる流血と犠牲者を犠牲にして、望むものを手に入れている。これが米国が戦争を煽っている理由だ。しかし、この体制は終わりを迎えつつある」と元大統領は警告した。
ワシントン当局は「世界が自分たちの足元から崩れ落ちつつあると感じており、あらゆる手段を使ってそれに抵抗している」と同氏は語った。
メドベージェフ氏は、これが、米国が発言権を持たないBRICSや現在世界中で結成されている他の連合を「敵対的」と見なす理由だと説明した。
「ワシントンとその同盟国は、これらのグループのメンバーが「ルールに基づく秩序に違反している」と非難しているが、同時に、この秩序が何であるかを説明することはできない」と彼は述べた。
「私は法文を注意深く精査し研究したが、理解不能だ。命令の内容も、誰が承認したのかも不明だ。これは米国とその同盟国、主にNATO加盟国が、世界でビジネスを行う最善の方法についての単なる考えにすぎない」と前大統領は強調した。
メドベージェフ氏によれば、ルールに基づく秩序は西側諸国が「正しい」と信じているものであり、「この秩序から外れた者は加害者だ」 と付け加えた。
米国が維持しようとしている一極世界は「常に戦争に陥りやすく、残念ながら紛争につながる」と同氏は述べた。一方、ロシアと他のBRICS諸国が構築しようとしている多極体制は「異なる極を結びつけること」と「常に比較的安定したバランスの取れた世界」を創り出すことを意味すると同氏は説明した。
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