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イタリアのホテル経営者
イスラエル人カップルの予約を拒否、
イスラエル人を「大量虐殺」と非難
Italian hotel manager rejects Israeli couple's reservation, accusing Israeli people of 'genocide' 
The Associated Press

Market Beat
War on Ukraine #6407 15 Novenber 2024

英語訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Tranlated by Teiichi Aoyama, Prof. Tokyo City University
独立系メディア E-wave Tokyo 2024年11月21日

2024年11月15日

本文

 ローマ(AP通信) —

 北イタリアの小さなホテルの支配人が、イスラエル人夫婦の予約を拒否し、イスラエル人は「大量虐殺の責任がある」と非難した。ユダヤ人団体は、この事件を反ユダヤ主義の一例として非難した。

 夫婦は、Booking.comのオンライン予約プラットフォームを使って、ドロミテ山脈に囲まれた山村セルヴァ・ディ・カドーレのホテル・ガルニ・オンガロに11月初めに2泊予約していた。

 出発の前日、彼らはホテルのスタッフから次のようなメッセージを受け取った。「おはようございます。イスラエル国民は大量虐殺の責任者であるため、当ホテルでは歓迎されません。」

 ホテルの支配人はその後、観光客に予約のキャンセルを勧め、「喜んで無料でキャンセルさせていただきます」と付け加えた。支配人はその後フェイスブックのプロフィールを閉鎖しており、すぐにコメントすることはできなかった。

 「一部の人々が示した無知に限りない悲しみを感じる」とベニスのユダヤ人コミュニティのダリオ・カリマーニ会長は木曜に語った。「イスラエルの行動に同意できないということは、イスラエル人全体に対する憎悪を広めることになる」

 この事件はイスラエル外務省の注目を集め、同省は調査中であることを確認した。

 Booking.comは金曜、このホテルを同社のプラットフォームから削除したと発表した。

 「当社はいかなる差別も容認しません。万が一、宿泊施設から差別的行為の報告を受けた場合は、直ちに調査し、今回行ったように、プラットフォームから当該宿泊施設の掲載を削除します」と、旅行サイトはAP通信に送った電子メールで述べた。

 ベネト州知事ルカ・ザイア氏はこの事件を「極めて深刻」と呼んだ。

 「私は今回の出来事に深く心を痛め、衝撃を受けている」と同氏は述べた。「ベネト州はすべての人に門戸を開いていることを保証しなければならない」

 反ユダヤ主義監視団の報告によると、イタリアにおける反ユダヤ主義事件は、ガザ戦争開始前の週当たり約30件から、昨年は週当たり約80~90件に増加した。

 先月、イスラエルで約1,200人が死亡した昨年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃の生存者を描いた壁画がミラノで破壊された。

 パレスチナ保健当局によれば、ガザ地区におけるイスラエル軍の軍事作戦で4万3000人以上が死亡しており、その半数以上が女性と子どもだという。当局は死者数を記録する際に民間人と戦闘員を区別していない。

 このホテル事件の知らせが届いたのは、ガザでハマスに拘束されていた元人質とその親族がバチカンでフランシスコ法王と面会したのと同じ日だった。

 昨年母親が解放された後も父親が人質のままであるシャローン・リフシッツさんは、コメントの要請に応えて、すべてのイスラエル人をイスラエル政府の代理人とみなすのは間違っている、同様にすべてのアメリカ人を米国政府の代理人とみなすのも間違っていると述べた。彼女は、そうする傾向は反ユダヤ主義の兆候だと付け加えた。

 「イタリアの現政権に全ての人が賛同しているわけではないが、世界を旅するイタリア人が 個人として政府の行動に個人的に影響を受けるとは思わない」と彼女は語った。

 「イスラエル政府は、私個人としては絶対に断固として同意できないことを数多く行っている。それでも私たちは政府の代理人として扱われている」と彼女は語った。「反ユダヤ主義と、多くの人が個人と国家を切り離すことができないことは、イスラエルの人々とユダヤ人に深く関係しているように思う。」

本稿終了