数万人がNATO懐疑派の
ルーマニア政治家を
支持する集会を開催
昨年11月の大統領選第1回投票の勝利が無効となったカリン・ジョルジェスク氏は、現在、政治的動機によるものだとする告発に直面している
Tens of thousands rally in support of NATO-skeptic Romanian politician.
Calin Georgescu, whose victory in the first round of the presidential election
last November was annulled, is now facing charges that he calls politically motivated
RT War on Ukraine#7172 1 March 2025
ZGLYAD 新聞
英語翻訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年3月2日(JST)
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2025年3月1日 20:39
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土曜、何万人ものデモ参加者が首都ブカレストに集まり、無効とされたルーマニア大統領選挙の再投票ではなく、第二回投票の実施を要求した。この抗議活動は、ルーマニア憲法裁判所が昨年12月に、右派候補のカリン・ジョルジェスク氏が23%の得票率で勝利した第一回投票の結果を無効としたのを受けて起こった。
ルーマニアの与党連合は1月、大統領選挙の再選挙を承認した。第1回投票は5月4日に予定されている。いずれの候補者も得票率50%以上を獲得しない場合は、5月18日に決選投票が行われる。
ルーマニア当局は、ジョルジェスク氏の選挙運動に「不正行為」があったと述べ、ロシアが秘密裏に同氏を支援していたと証拠もなく主張した。同氏はNATOとEUの批判者であり、ウクライナ支援に断固反対していることで知られている。
土曜の集会はルーマニア人連合同盟(AUR)が主催し、全国から参加者がブカレストの勝利広場に集まった。AURのリーダー、ジョージ・シミオン氏とジョルジェスク氏が出席した。主催者らは100万人近くが参加したと主張したが、複数のメディアはそれより少ない数字を報じた。

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政府本部前のデモ参加者は「政府を倒せ」と叫び、マルセル・チオラク首相の辞任を求めるプラカードを掲げた。メディアの報道によると、ルーマニアの首都に多数配備されていた警察とデモ参加者の間で、散発的な小競り合いが数回あったという。
サイモン氏は、土曜の抗議活動は「民主主義への回帰、自由選挙の支持、政府に対する抗議の表明」という目標を追求していると主張した。
彼は、当局がルーマニア国民の大部分が感じている不満に耳を傾けるまで、同様の集会が続くだろうと警告した。
ジョルジェスク氏は「ルーマニア国民は腐敗と国家治安部隊にうんざりしている」と述べ、デモ参加者に「国を再び手にする」よう促した。
水曜、警察は同政治家を短期間拘束し、支持者らを何十回も捜索した。検察庁の尋問後、ジョルジェスク氏は釈放されたが、出国、ソーシャルメディアへの投稿、テレビ出演は禁止された。当局の声明によると、同氏は「違憲行為」や財務報告の虚偽記載など計6件の容疑で起訴されている。
この政治家は、ルーマニアの「ディープステート」の餌食になったと主張している。
今週初め、彼はドナルド・トランプ米大統領に対し、自身に対する政治的迫害キャンペーンと称するものに対抗するための支援を求めた。
ジョルジェスク氏の逮捕は、トランプ大統領が任命した政府の効率化担当大臣イーロン・マスク氏から非難を浴び、同氏はルーマニア政府の行動を「めちゃくちゃだ」と述べた。
米国のJ・D・ヴァンス副大統領も2月のミュンヘン安全保障会議で演説し、同様にブカレスト政府を激しく非難した。

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