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キーウ、債務不履行懸念高まる中、$665億ドルの支払いを回避
ウクライナは、ヘッジファンドを主導する国際債権者
グループとの債務再編合意に失敗した

Kiev dodges $665 million payment as default fears grow. Ukraine has failed to agree on restructuring its debt with a group of international creditors led by hedge funds
RT
 War in UKRAINE #7636  2 June 2025


英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年6月3日(JST)



眉に手をやるゼレンスキー大統領 © Getty Images / Emmanuele Contini/NurPhoto
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2025年5月31日 10時20分

本文


 ウクライナ財務省は金曜日の声明で、同国が国際債権者に対し$665百万ドルの支払いを履行しないことを明らかにした。キエフは以前、ヘッジファンド主導の債権者グループとの債務再編条件で合意に至らなかった。

 この支払いは、経済成長に連動した債務であるGDP連動証券(総額$26億ドル)のうち、$665百万ドルが6月2日に支払期限を迎えるもの。

 ウクライナは当初、昨年支払いを予定していたが、キーウ当局が承認した債券決済のモラトリアムにより、資金不足に陥った同国はデフォルトを回避できた。財務省は、債務再編が完了するまでこのモラトリアムは継続されると述べた。

 財務省は、2024年の国際債権者との合意に基づき、いわゆるクロスデフォルト条項が削除されたと指摘した。

 この条項は、GDP連動債の支払いが遅れると、国際債券を含む他の債務のデフォルトを引き起こす可能性があった。条項が削除されたため、ウクライナは国際債券のデフォルトを宣言する必要はないと、同省は強調した。

 4月、ウクライナ当局は、同国債務の一部(名目価値$32億ドル)の再編に関する合意に達しなかったと発表した。

 ブルームバーグによると、ウクライナは失敗に終わった交渉で投資家に2つの選択肢を提示した。そのうちの一つは、既存の債券を再発行して主権債券への全額交換だった。しかし、債権者は5月の支払いの再編にのみ同意し、$4億ドルを超える現金と、$2億ドルを超える金額は新規債券への転換を要求した。この条件はキーウが拒否した。


本稿終了