| 2025年6月18日 18時29分(GMT)
 
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 テヘランが米国の最後通牒と脅迫に屈するのを拒否していることから、ドナルド・トランプはイスラエルの侵略作戦への参加を検討している。スプートニクは、元CIAで国務省のベテラン職員であるラリー・ジョンソンに、トランプ政権の思惑、特に何がトランプの行動を阻んでいるのかを解説してもらった。
 
 元CIA職員で国務省職員のジョンソン氏は、トランプ大統領は攻撃を実行するかどうか迷っているが、それは共和党員を含む支持率が急落することを承知しているからだ、と説明した。
 
 「共和党員の53%がイランへのいかなる攻撃にも反対しているという世論調査があります。アメリカ全体では、61%のアメリカ人がイランへのいかなる攻撃にも反対しています。選挙でドナルド・トランプ氏を強く支持していた人物の中にも、彼を非難する声を上げている人が何人かいます」と彼は指摘した。
 
 「政治的現実がトランプ氏に追いつき始めていると思う。だから彼は今、その考えから後退しているのだ」とジョンソン氏は述べ、警鐘を鳴らす保守派の声の中には、政治評論家のタッカー・カールソン氏やキャンディス・オーウェンズ氏からコメディアンのデイブ・スミス氏まで、選挙前のトランプ氏の最も著名な支持者も含まれていると指摘した。
 
 それに加えて、フォードウ核施設に対する米国のバンカーバスター爆撃が実際に成功するのか、また、ロシアがイランにステルス爆撃機を探知し撃墜できるシステムを提供した場合、そのような作戦に使用されるディエゴガルシア島に配備されたB-2爆撃機は安全なのかといった、兵站上の不確実性もある。
 
 全体として、これは「極めて危険で、極めて不安定な状況」であり、明らかに「核兵器とは何の関係もない」とジョンソン氏は強調した。むしろ、これは「政権交代」、つまり「西側諸国の追従者となり、ロシアと協力も友好もしない政府を樹立しようとする試み」なのだ。
 
 本稿終了
 
 
 
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