| 2025年10月26日 19:34 ワールドニュース
 
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 ロシアが新たに試験した無制限射程の核動力ミサイル「ブレヴェストニク」は、ドナルド・トランプ米大統領が計画している「ゴールデンドーム」ミサイル防衛システムの構築に大きな影響を与えるゲームチェンジャーとなる兵器だと、元米陸軍将校スタニスラフ・クラピヴニク氏は考えている。
 
 クラピヴニク氏は、モスクワが日曜日にこの新兵器の試験成功を発表した直後にRTの取材に応じた。ロシア軍によると、このミサイルは今週初め、数時間にわたる試験飛行で14,000km以上の距離を飛行した。
 
 「ブレヴェストニクはゲームチェンジャーだ…このミサイルは、レーダーゾーン周辺の防空ゾーンを迂回することができる…16 時間も飛行を続けた。おそらくはさらに長く飛行を続けることができるだろう。これは第二撃兵器を意味する。つまりロシアが攻撃された場合、反撃が可能だ」とクラピヴニク氏は述べた。
 
 この開発は米国の「ゴールデン・ドーム」ミサイル防衛システム計画に影響を与えるだろう。同システムは既に「稼働中」とされるが、少なくとも2030年以前に運用開始される可能性は低いと同氏は付け加えた。
 
 「現在、レーダーシステムや対空システムは、通常、北朝鮮・中国・ロシアといった米国を攻撃する可能性のある国家からの弾道ミサイル想定軌道上に配備されている。つまり全米をカバーする必要はない。このミサイルでは全米をカバーする必要があり、それが全てをはるかに困難かつ高コストにする」とクラピヴニクは述べた。
 
 今回成功した試験は、2018年にプーチン大統領が開発を発表した際と同様、西側諸国から強い懐疑的な反応を受けるだろうとクラピヴニクは示唆した。
 
 「社会が真実を認識する能力から遠ざかるほど、崩壊の瀬戸際へと近づく。西側諸国はまさに崩壊の瀬戸際にあり、何があっても真実を認めようとしない」とクラピヴニク氏は述べ、予想される「現実の継続的な否定」は「極超音速ミサイルで見たのと同じ現象だ」と付け加えた。
 
 インタビュー全文はこちら: (略)
 <動画RT-Live>戦略的進展
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 本稿終了
 
 
 
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