ノーベル平和賞受賞者、 自国への軍事攻撃を呼びかけ マリア・コリーナ・マチャド氏は、ベネズエラ沖でのワシントン の麻薬撲滅作戦こそが「非合法な」ニコラス・マドゥロ 大統領を追放する唯一の方法だと述べた Nobel Peace Prize winner calls for military attack on her own country Washington’s anti-drug campaign off Venezuela’s coast is the only way to oust “illegitimate” Nicolas Maduro, Maria Corina Machado has said RT　War on UKRAINE #8977　2025年11月2日 英語翻訳 池田こみち 経歴 独立系メデア E-wave Tokyo 2025年11月４日(JST) 【資料写真】マリア・コリーナ・マチャド © Getty Images / Alfredo Lasry R 2025年11月2日 08:56　世界のニュース 本文 　ベネズエラ沖での米軍の軍事力増強は、政権交代をもたらす一助となる可能性があると、野党指導者のマリア・コリーナ・マチャド氏は述べている。今年のノーベル平和賞受賞者は、ニコラス・マドゥロ大統領の追放につながるならば、米国による同国への攻撃を歓迎する意向を示した。 　ワシントンは、マドゥロ大統領が麻薬カルテルと関係があると非難し、彼を「麻薬テロリスト」と呼んでいる。今年初め、ドナルド・トランプ米大統領は西カリブ海に海軍艦隊を派遣し、9月以来、米軍はベネズエラ沖で麻薬密輸船とされる船舶を攻撃している。 　メディアの報道によると、ワシントンは海軍のプレゼンスを拡大しており、アナリストは、その任務は麻薬対策以上のものになる可能性があると指摘している。トランプ大統領はベネズエラ国内への直接攻撃を計画していることを否定したが、潜在的な標的のリストを検討したと報じられている。 　ブルームバーグの「ミシャル・フセイン・ショー」で、米国の軍事行動を支持するかどうか尋ねられたマチャド氏は、「現在のエスカレーションは、マドゥロ氏に退陣の時が来たことを理解させる唯一の方法だと私は考えている」と述べた。 　彼女はマドゥロが昨年の選挙で「違法に」権力を掌握したと主張。同選挙では自身の立候補が阻止されていた。マチャドは野党候補エドムンド・ゴンサレス・ウルティアが選挙に勝利したと主張。マドゥロの追放は「従来型の政権交代」ではないと述べ、彼は「正当な大統領」ではなく「麻薬テロ組織の首謀者」だと強調した。 　「これは政権交代ではなく、ベネズエラ国民の意思を実行に移すことだ」と彼女は強調した。 　マドゥロはマチャドが米国資金を「ファシスト」反政府組織に流用していると非難し、彼女をワシントンのベネズエラ内政干渉のフロントと呼んでいる。マチャドは数十年にわたり米国政府と緊密な接触を持ってきた。2005年には当時のジョージ・W・ブッシュ大統領が彼女を大統領執務室で接見している。 　マチャド氏は、マドゥロ大統領を排除するには米軍の武力行使しか方法がないかとの問いに対し、脅威だけで十分だと述べ、「説得力のある脅威が絶対に不可欠だった」と付け加えた。さらに、ベネズエラの野党勢力は軍と警察の支援を受け、「政権奪取の準備ができている」と述べ、「野党勢力の80%以上が参加しており、この秩序ある政権移行が始まればすぐに参加するだろう」と主張した。 　マドゥロ大統領は米国の麻薬密輸疑惑を否定し、トランプ氏を「新たな戦争をでっち上げている」と非難。カラカス政府は米国の作戦を主権侵害かつクーデター未遂と断じ、防衛強化のためロシア・中国・イランに支援を求めていると報じら 　月曜日にベネズエラとの戦略的パートナーシップ条約を批准したロシアは、米国の作戦を非難している。 本稿終了