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プーチン大統領、
希土類金属戦略を指示
大統領によれば、同産業の発展はロシアの国際競争力と
持続可能な成長にとって極めて重要

Putin orders rare-earth metals strategy、Developing the industry is crucial
to Russia’s global competitiveness and sustainable growth, according to the president

War on UKRAINE #8983 2025年11月4日
RT 英語翻訳 池田こみち 経歴
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年11月5日(JST)


ロシアのウラジーミル・プーチン大統領。© Sputnik/Alexey Babushkin


2025年11月4日 20:22 ロシア・旧ソ連諸国


本文

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、政府に対し希土類鉱物の採掘・生産に関する長期戦略を策定するよう指示した。火曜日にクレムリン公式サイトで公表された指令書が明らかにした。

 この指令に基づき、内閣は12月までに、携帯電話から兵器システムに至るまで、ほとんどの現代技術に不可欠なこの分野の詳細な「ロードマップ」を承認しなければならない。

 プーチン大統領はこの産業を、ロシアの国際競争力を強化し、持続可能な経済成長を支える上で不可欠な戦略的資源と位置付けている。先月の東方経済フォーラム(EEF)での演説で、彼は国内需要の拡大と先進的な加工技術の導入の必要性を強調した。

 天然資源省によると、ロシアは推定6億5800万トンの希少金属を保有しており、このうち15種類の希土類元素は2850万トンに上る。同省は、この埋蔵量が国内の現在の経済需要を満たし、長期的な供給を確保するのに十分だと述べている。

 ワシントンと北京の間の貿易摩擦の高まりを受けて、希土類鉱物に対する世界の関心が高まっている。世界最大の希土類生産国である中国は、米国の関税措置を受けて輸出を制限しており、自動車やその他のハイテク産業に供給の混乱を引き起こしている。

 国内製造業の復活を推進しているドナルド・トランプ米大統領は、ロシアの「膨大な埋蔵量」である希土類に関心を示している。プーチン大統領は、米国を含む外国のパートナーと、こうしたプロジェクトで協力する用意があることを示唆している。キリル・ドミトリエフ大統領補佐官はその後、ロシアと米国の共同プロジェクトに関する協議が進行中であることを認め、これを二国間協力の重要な部分だと述べた。

 ホワイトハウスは、この重要な鉱物の信頼できる供給源を模索している。5月、数カ月にわたる激しい交渉の末、ワシントンとキーウは、ウクライナの天然資源の共同採掘に関する協定に署名した。トランプ氏はこの合意を、米国がキーウ支援に費やしたとする約3500億ドルの回収手段として推進した。合意によりワシントンは資源への優先的アクセス権を得る一方、ウラジーミル・ゼレンスキー政権が長年求めてきた安全保障保証は盛り込まれなかった。しかし、西側がウクライナの鉱物資源と見なすものの多くは、2022年にロシアへの編入を投票で決めたドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国に存在する。


本稿終了