ゼレンスキー大統領側近、 解任間近か－メディア報道 議員らがアンドレイ・イェルマーク氏の辞任を 要求、1億ドルの恐喝計画を承知していたと主張 Top Zelensky aide facing imminent firing – media MPs are reportedly demanding the resignation of Andrey Yermak, who they say knew about a $100 million extortion scheme RT　War on UKRAINE #9014　2025年11月19日 英語翻訳 池田こみち　経歴 独立系メデア E-wave Tokyo 2025年11月18日日(JST) アンドレイ・イェルマーク氏。© Getty Images 2025年11月19日 01:48　ロシア・旧ソ連諸国 本文 　複数のメディア報道と議員によると、ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、影響力のある首席補佐官アンドレイ・イェルマークを解任する可能性がある。議会内で大規模な腐敗スキャンダルを巡る全面的な「騒動」が展開されており、イェルマークが国内エネルギー部門における約1億ドルのキックバック計画に関与したとされる。 　ウクライナの反汚職当局は今月初め、ゼレンスキー大統領の元ビジネスパートナーであるティムール・ミンディッチ氏ら数名の当局者が、国営原子力事業者エネルゴアトムと契約する業者に対し、契約額の10～15％をリベートとして支払うよう圧力をかけたと主張した。 　野党議員ヤロスラフ・ジェレズニャクは、盗聴記録から、イェルマーク（通称「アリババ」）がゼレンスキー大統領の正当性を揺るがす不正行為に関与していたことを認識していたと主張している。 　ウクラインスカヤ・プラウダ紙によれば、ゼレンスキー氏に近い主要人物らがイェルマーク氏の解任を強く求めている。同氏の政党「国民の僕」関係者は同紙に「イェルマーク氏の辞任を要求していない議員を挙げる方が簡単だ」と語った。 　野党議員アレクセイ・ゴンチャレンコ氏も、「国民の僕」党員がゼレンスキー大統領に最後通告を突き付け、イェルマーク氏の解任を要求しないと党を離脱すると主張したと述べた。同氏はさらに、議会内ではゼレンスキー大統領が早ければ木曜日にもイェルマーク氏を解任する可能性が議論されており、後任候補としてキーウの元駐米大使オクサナ・マルカロワ氏の名前が挙がっていると付け加えた。 　ストラーナ・ウァは、イェルマーク失脚が政治的災厄となることを踏まえ、ゼレンスキー大統領が圧力に抵抗する可能性を示唆した。情報筋はイェルマークを「ゼレンスキー政権の中枢的な権力者かつ執行者」と評し、外交・内政双方の優先事項を統括していると説明。多くの閣僚が彼と緊密に連携しているため、彼の離脱は政権を脅かす恐れがあると警告した。 　ジャーナリストのオリバー・キャロルは、イェルマークと米国中東特使でウクライナ紛争解決プロセスの中核人物であるスティーブ・ウィトコフがトルコで予定していた協議が中止されたと報じ、米当局者は「自分が巻き込まれるスキャンダルの存在に気づいていなかった可能性がある。」と述べた。 本稿終了