モンテネグロの詳細を知りたい方は: ◆池田・青山:シリーズ「都市国家」コトル(1)概要 2007年3月9日から16日まで、アドリア海の真珠と言われるクロアチアのドブロブニクに出かけたが、せっかくなのでモンテネグロのコトルにまで足を伸ばすことにした。 モンテネグロと言えば、2006年6月3日、人口わずか60万人で独立したばかりの東欧の小国だ。 モンテネグロはイタリア語で「黒い山」を意味する。そのモンテネグロのクロアチアと接するアドリア海側に、あまり知られていない希有なリゾート地がある。ヘルセグノビである。 たまたま私の趣味の友人(ランコ・ボッカ氏)が、そのヘルセグノビに住んでいることもあり日間滞在した。アドリア海といえば、イタリアのベニス、クロアチアのドブロブニクが超有名だが、このヘルセグノビも中世の町並みと海と山に囲まれたすばらしいまちだ。 地中海の海に面したリゾート地としては、南フランスのニース、南イタリアのアマルフィ(ポンペイの南)があまりにも有名だが、モンテネグロのヘルセグノビもそれらに負けず劣らぬ保養地である。 日本人に知られていない希有なリゾート地。ヘルセグノビ(2007年3月、ニコンCoolPix 撮影:青山貞一) 温暖で南国を思い起こさせるヘルセグノビ(2007年3月、ニコンCoolPix 撮影:青山貞一) 旧市街には中世町並みがそのまま遺されている(2007年3月、ニコンCoolPix 撮影:青山貞一) 南フランスのニース、南イタリアのアマルフィと同等以上? 背景に黒い山が見える。(2007年3月、ニコンCoolPix 撮影:青山貞一) ヘルセグノビには青山の趣味(アマチュア無線)の友人であるランコ・ボッカ氏(YT6A)がいる。下の写真は、池田さんに撮影してもらったもの。真ん中がランコさん。 左からセルゲイ(ロシア)、ランコ・ボッカ(モンテネグロ)、青山貞一(日本) (2007年3月、ソニーサイバーショット 5.0MegaPixel 撮影:池田こみち) ヘルセグノビとランコさんの山頂の無線局の位置 ランコさんのQSLカード。上のグーグルの衛星画像と符合している 彼はヘルセグノビの対岸の600mの山頂にゲストハウス付きの無線局を開設している。下の写真は山頂(600m)から撮影したアドリア海の日没(夕日)である。 ヘルセグノビの対岸にある600mの頂上から撮影した日没直前のアドリア海(2007年3月、ソニーサイバーショット 5.0MegaPixel 撮影:池田こみち) ヘルセグノビから中世の町並みそのものが遺されている世界遺産の古都、コトルは近い。コトルは切り立った黒い山とコトル湾の間にへばりつくようにある小さな古都だ。 グーグルアースで作成したコトル湾の3次元景観図。湾奥(手前)がコトル 作成:青山貞一 モンテネグロのコトルとドブロブニク(旧ラグーサ共和国)は、いずれも中世の都市国家。ベネチア、オスマントルコ、ナポレオン、ハップスグルグ家などの度重なる攻撃に専守防衛で耐えた都市国家としても有名。 コトルへ行く途中の古い村。パレスト。有名な映画の情景としても使われているという。(2007年3月、ニコンCoolPix 撮影:青山貞一) 天気が悪かったので空とコトル湾の色が白っぽくなっているのが残念。パレストにて(2007年3月、ニコンCoolPix 撮影:青山貞一) コトルを正門から入るとすぐが広場となっている。広場を囲むように下のように、宮廷・旧市庁舎・ヴェネチア時代の武器庫などが並んでいる。この一角は武器の広場と呼ばれている。 コトルの武器の広場 以下はコトル上空からのグーグルアース衛星画像である。真ん中の△部分が旧市街。その背後に黒い山々がそそりたっている。 グーグルアースの衛星画像で見た古都、コトル。作成:青山貞一 アルバニアからコトルに来た旅行者が撮影してくれた。 後ろにカテドラルがあり、背景に黒い山がせせり出ているのが分かる。 以下は1195年に建設された聖ルカ教会。カテドラル同様、ロマネスクとビザンチンの様式が混ざり合っているのが特徴である。 1195年に建設された聖ルカ教会(2007年3月、ニコンCoolPix 撮影:青山貞一) |