※本論考中の写真は一部を除き撮影は(C)青山貞一、Nikon CoolPix S10 2006年9月上旬、環境政策の現地調査でカナダ最東部のカナダのセントジョーンズにでかけた。セントジョーンズは、以下の地図にあるようにノバスコシア州の北東部に位置するカナダで一番東にある州、ニューファンドランド・ラブラドール州の州都だ。 下の地図の赤い部分がニューファンドランド・ラブラドール州だが、その一番東(右)にあるのが首都のセントジョーンズである。9月とはいえ、緯度はアラスカに近く夕方ともなると結構寒い。 この現地調査では、成田→ニューヨーク→ハリファックス→一泊→セントジョーンズと二日がかりでセントジョーンズに到着した。名にしろなにしろ遠い。東京をたって2日目、セントジョーンズで本題のゼロウエイスト政策のインタビューを行った。 以下は調査の合間に訪問したセントジョーンズ滞在中に撮影したまちなみ、景観、名所である。ノバスコシア州のハリファックスを訪問する日本人はけっこういるが、最果ての町、北半球の最東端のまち、セントジョーンズではほとんど日本人を見ることはなかった。 なお、カナダの国道1号線、トランス・カナダの起点は、このセント・ジョーンズある。その終点はバンクーバー島にある。
◆セントジョーンズの概要(出典は主にWikipedia) セントジョーンズは、ニューファンドランド・ラブラドール州(NFLと略称されている)の州都だ。そのセント・ジョンズ(英:St. John's)は人口9万9,512人。広域圏の人口は17万2,918人(2001年統計)。ニューファンドランド島の東南に突き出たアバロン半島の東端に位置する港町である。 このNFLのセントジョーンズは同じカナダのニューブランズウィック州のセント・ジョンと混同されがちだが別の都市である。 すでに述べているように、セントジョーンズは北米で最も東にある都市だ。いわゆるアトランティック・カナダでは私たちがよく行く、ノバスコシア州のハリファックスに次ぐ2番目の規模をもっている。 カナダの大都市の中での特徴として、セントジョーンズは最も日照時間が少なく(年1,497時間)、また最も霧が多い(年124日)。最も風が強く(平均24.3
km/h)、最も雪が多く(最大積雪記録・359cm)、さらに最も降水量が多い(年1,514mm)。 セントジョーンズの経済、産業だが、かつては漁港として繁栄した。しかし、現在は水産業と海底油田・ガス田関連産業で成長を遂げている。今後は海洋産業のみならず、観光業などの発展が見込まれている。 セントジョーンズの都市圏全体の人口は微減しているが、近郊自治体は人口が急成長している。人口の中には科学者や技術者の割合が多いことも特徴だ。だがNFL全体ではグランドバンクスでの乱獲からきたタラ激減や1990年代以来続く漁獲制限などにより漁民の生活が崩壊している。漁業中心の経済は沈滞しており、人口も減少しており、セントジョーンズの成長が州自体の成長にはつながっていないといえる。
下はグーグルマップで示したセントジョーンズ市である。この地図はマウスで自由に動かせ、拡大や縮小も出来る。さらに通常の地図、衛星写真、地形図も表示可能である。ぜひ試して欲しい。 上の地図で分かるようにセントジョーンズは、大西洋に面した入り江から地形的に見てほりこみ港の岸にできた町である。 下の写真は、セントジョーンズ湾(ほりこみ港)の入り口の北部にあるシグナルヒルという小高い丘から撮影したもので、写真の左側にセントジョーンズのダウンタウンが広がっていることが分かる。 下はシグナルヒルの頂上からセントジョーンズ湾(ほりこみ港)とその沿岸に広がるセントジョーンズ市のダウンタウンを一望した写真である。セントジョーンズ市はほりこみ港の沿岸域から拡大していった様子がよく分かる。なお、セントジョーンズは好天、晴天の日は一年を通じて少ない。私たちが滞在した数日もほとんどが曇天で、ときおり日が差す程度であった。 下はセントジョーンズ湾(ほりこみ港)の入り口の北部にあるシグナルヒルという小高い丘である。地名の由来は、この小高い丘の頂上にある施設からイギリスに向け、北米で採取に無線電信による更新が行われたことにある。写真でも丘の一番頂上に小さな箱(=施設)があるのを見て取れる。右側は大西洋である。 下の写真は、セントジョーンズ湾(ほりこみ港)をダウンタウン側に入ったところだ。この辺には漁民の家が岩場に張り付くようにいくつも存在している。 下の写真は上の写真の真ん中部分を拡大したものである。岩にへばり付くようにしてカラフルな住宅が散在していることが分かる。 以下にセントジョーンズのまちの歴史をWikipedia(日本語)から示す。セントジョーンズは、北米で最も古い歴史を持つ街であることが分かる。
つづく |