以下は報告の主要トピック。
・ 2009年は、金融危機・原油価格低迷・気候政策の停滞といった逆風にも関わらず、世界の自然エネルギーは驚異的な成長を遂げた。
・ 世界の太陽光発電は前年比53%増、風力発電は同32%増、太陽熱温水システムが同21%増、地熱が同4%増、水力が同3%増であった。
・ 世界の自然エネルギーは8000万kWも伸び、そのうち中国が3700万kWを占めた。
・ 欧州と米国では、自然エネルギーが最も拡大した電源となり、特に欧州では新設電源の60%を占めた。
・ 風力発電は中国で驚異的に成長し、1380万kW増とほぼ前年比倍増となった。
・ 太陽光発電は、ドイツで驚異的に成長し、380万kW増と日本の8倍も拡大した。
・ バイオマスは各国で普及が進み、とくにスウェーデンでは石油を抜いて、最大の一次エネルギー源となった。
・ バイオ燃料は、世界のガソリン供給量の5%を占めた。
・ 太陽光発電は、米国のFirst Solar社が世界で初めて年100万kWの生産を突破した。
・ 自然エネルギー目標値を持つ国は、45カ国(2005年)から83カ国に増加。
・ 少なくとも83カ国が政策措置を持つが、大半が固定価格制度(FIT)を導入。2010年までに少なくとも50カ国・25地域がFITを導入した。