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若者の間でアップル社のiPhone4などのスマートフォンが一大流行となっている。しかし、スマートな大人の世界、とりわけ世界各国をまたにかけて働いている大人の世界では、ブラックベリー(BlackBerry)なるスマートフォンが以前から使われている。 環境総合研究所の同僚、池田こみちさん(昨日からワシントンDCに出張)や鷹取敦さんはカナダ製のブラックベリーを以前から常時もっています。このブラックベリーは、カナダのリサーチ・イン・モーション社が、1997年に開発したスマートフォンです。 見かけはアップルのiPhoneに似た携帯電話+メール装置ですが、キーボードも付いた小さなモーバイルパソコンを持っている感覚で使えます。 当然のこととして音声通話機能やインターネット上のウェブサイトの閲覧機能に加え、WORDやExecleなどマイクロソフト社のOfficeやアドビのPDFなどが読め送れます。住所録やPIM(スケジュール管理)といった機能もあります。 ブラックベリー(BlackBerry) ブラックベリーはオバマ大統領が持っていることで一躍世界的に有名となりましたが、世界各国、どこでもそのまま利用できるので便利です。 この2月、スカンジナビア(デンマーク、フィンランド)、バルト3国(リトアニア、ラトビア、エストニア)の5カ国の現地視察を青山、池田で行いましたが、5カ国それぞれからシームレスで何ら特別なことをすることなく、日本と各種メールや電話ができました。 成田空港でブラックベリーを使う池田さん 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S8 5カ国滞在中の一日平均の追加料金(利用料)は約1000円弱で、世界中どこにいても仕事、調査、研究、趣味の連絡交流が可能です。もちろん、仲間や自宅との交流も携帯電話感覚で可能です。 ブラックベリーにはもともとGPS機能がついており、自分が現在どこにいるかを地図上に示します。昨年秋、軽井沢の鼻曲山を登山した際、道に迷った時、鷹取さんがGPS機能でどこを上っているかを検索表示しました。 個人携帯用のGPSが、単体で4万円前後(通常、背景となる地図は別途購入しダウンロード)することを考えると、ミニの地図付き車載ナビ(GPS)が付属しているは非常に助かります。 ブラックベリーのGPS機能 長崎県諫早湾地域にて。真ん中の青●が現在位置 鷹取敦氏提供 先週、夕張のシューパロダム計画地で現地視察地点を登録し、帰宅後、グーグルマップ上にその位置を表示させていました。ということで、現地調査、海外出張の多い人には間違いなく有効なシステムです。 たとえば生物調査に関連し、ある場所で希少種を発見した場合、ブラックベリーのGPS機能でその場所の緯度経度を登録しておき、後でグーグルマップにデータを移し、拡大地図上に位置を示すなんて言う芸当ができるわけです。 iPhoneは若者ファッションとなっていますが、実用、専門的にははるかにBBの方が上のようです。 iPhoneと比べた場合、初期設定条件によって異なりますが、海外出張中の料金ではブラックベリーの方が安いようです(中国から青山研究室に来ているの女子留学生の話)。 日本ではNTTドコモが扱っていますが、ほとんど宣伝していないようですが、世界では3200万人が使用している知る人ぞ知るシステムです。 より正確には、世界で130カ国以上3,200万人以上が利用しており、販売台数は累計で得5000万台を超えている。日本でも外資系企業を中心に使われ、1,200社以上が国内で導入しているようです。5000万台は半端な数じゃないです。 ブラックベリーは、主に法人向けサービスのBlackBerry Enterprise Service(BES)と、個人・中小企業向けサービスのBlackBerry Internet Service(BIS)の2種類があります。 なお、2009年9月現在、日本国内で販売されている機種は、BlackBerry 8707hとBlackBerry Boldであり。BlackBerry 8707g・8707vのSIMフリー端末も日本国内で利用可能です。 ●主な機能 以下はブラックベリーの主な機能です。 Eメール機能 POP3・IMAP4・Exchange Server・Notes等のメールサーバ対応。メールの着信はプッシュ型電子メールとなる。Microsoft Officeファイル・PDF・画像ファイル(GIF・Jpg・PNG)TXT・Zipの閲覧可能。vCardが添付についている場合、vCardデータがアドレス帳に追加が可能。WebメールもPush発着信可能(Gmail・Yahoo!メール・Hotmail・Livedoor Mail etc) インスタントメッセンジャー機能 1対1 1対n人(BlackBerryメッセンジャーの場合)でのメッセンジャー 着信するとバイブレーションや着信音で通知される。 BIS・BES共通メッセンジャー BlackBerryメッセンジャー BlackBerry同士複数人でメッセジの送受信が可能。裏でメールやPINメッセンジャーが動いている。 PINメッセンジャー BlackBerryのPINを使ったメッセージのやり取り BES限定メッセンジャー Microsoft Office Communicator and Live Communications Server IBM Lotus Sametime NovellGroupWise Messenger BIS限定メッセンジャー Google Talk Yahoo! Messenger Windows Live メッセンジャー AOL Instant Messenger等 通話 国内ではNTTドコモのFOMA2GHzエリアでの通話が可能(プラスエリア非対応) 海外ではNTTドコモ(国際ローミング(World Wing)対応 SMS SMSは国内ではNTTドコモのFOMA2GHzエリアでの利用が可能(プラスエリア非対応) 海外ではNTTドコモ(国際ローミング(World Wing)対応 国際SMS利用可能 PIM&カレンダー スケジュール・アドレス帳・ToDo・メモ帳・BlackBerryカレンダ BESはMicrosoft Exchange Server、Lotus NotesのPIM機能と BISはGoogleカレンダーとリモート同期 デスクトップソフトウェアを介しUSBでOutlookやLotus Notes等PCのオーガナイザーとの同期が図れる。(詳細次章参照) ブラウザ BlackBerryブラウザ(BES用ブラウザ) Internetブラウザ(BIS用ブラウザ) (iモード非対応)その他Opera Mini等利用可能 地図機能 Google Maps・BlackBerry Map等 乗り換え案内 GPS連携等 その他プリインストール 電卓・アラーム・パスワードキーパー・世界時計・ゲーム その他ダウンロード可能アプリ ゲーム・ニュース・天気予報・株価情報・バンキング・Opera Mini・Googleアプリ等々(英語版が中心)」 ●料金 肝心なブラックベリーそのものの価格ですが、おおよそ4万円、また以下はインターネット系の接続サービスの料金の例です。 NTTドコモはBlackBerry向けに提供しているインターネット接続サービス「ブラックベリーインターネットサービス」などの月額利用料金を1,575円(税込)に値下げた。 値下げとなるのはインターネット接続サービス「ブラックベリーインターネットサービス」「ブラックベリーエンタープライズサービス」、両方を同時に利用できる「ブラックベリーデュアルサービス」の3種。いずれも月額1,575円となる。 上記はインターネット接続の基本料金で、それ以外に「Biz・ホーダイ ダブル」の上限額対象通信にBlackBerryのパケット通信が追加される。BlackBerry BoldおよびBlackBerry 8707hのユーザは「Biz・ホーダイ ダブル」を利用することで、月額で1,029円から上限額5,985円で国内でのパケット通信が使い放題となる。 上記は日本国内での料金でNTTドコモに支払う料金。海外の場合は、カナダの通信会社に別途支払うことになるが、この2月、北欧2カ国、バルト3国に1週間出張した際、存分にメールを使った1日当たりの料金は約1000円であった。 |