第二頸椎骨折 術後四年目の検診 青山貞一 Teiichi Aoyama November 10, 2014 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁 |
今日(2014年11月10日)の午前、4年前に大手術をしたあと毎年一回、事後診断を受けてきました。東京都港区御成門の慈恵医大学病院脳神経外科です。 , 主治医の問診以前にレントゲン、CTスキャン、MRIなどで患部を撮影し、それをもとに脳神経外科で診察、問診を受けますが、今日は5枚のレントゲン撮影をしました。 以下は今日撮影しましたレントゲン写真の一枚を掲載しています。 青山貞一頸椎部のレントゲン撮影画像 第一頸椎と第二頸椎を結ぶように 6本の軽金属合金が入っていることが分かる 出典:慈恵医大学病院脳神経外科 2014年11月10日 私の推計ですが、東京都品川区旗の台脳神経外科でのCTスキャンに始まり、東京都港区の慈恵医大入院後のレントゲン撮影、CT撮影、MRI撮影、さらに入院中の頻繁なレントゲン撮影、CT撮影、MRI撮影、手術中のCT撮影、退院後現在に至るまでのまでのレントゲン撮影、CT撮影、MRI撮影のうち、レントゲン撮影とCT撮影による被ばく量は積算で140〜175mSv/4年になります。 , ※ CTスキャン1回による推定被曝量は、部位にもよりますが概ね1回当たり 5〜15ミリシーベルトとなります。他方、X線撮影は1回当たり 100マイクロ シーベルト〜1000マイクロシーベルトとなりますが、青山の場合、上に示した X線撮影にあるように角度などを変えて最低でも一度に5回(枚)を撮影して います。 いずれも実効線量 4年前に階段から落下し第二頸椎を完全骨折しましたが、たまたま脊髄や神経系に破断、損傷がなかったこともあり、死亡や下半身不随はまぬがれています。 ただし、頸部にはいまでも写真のように6本の軽金属合金のトラスト状のヤグラがはいっています。 国内外をとわず頻繁に飛行機に乗るので、セキュリティチェックで引っかかると大変と、当初心配していましたが、セキュリティチェックでは今まで一度もひっかかっていません。 この種の事故では大部分が死亡、助かっても下半身不随だそうですが、幸い第二頸椎完全骨折にもかかわらず、手術でほぼ全面回復しています。おかげさまで、今日の診断でもまったく問題はないとのことで、安心しました。 下の写真は、昨年2013年11月に撮影し 2014年11月10日に公表したMRI写真です。 MRIは非常に詳細、鮮明に組織内部を映すことができますが、金属などは映らないので、頸部にある6本の軽金属合金は見えません。写真中右上の第一及び第二頸椎の右側にあります。 青山貞一頸椎部のMRI撮影画像 MRIでは金属は映っていないことが分かる 出典:慈恵医大学病院脳神経外科 2013年11月11日 頸椎(英語でCervical Spine)について以下の動画をご覧いただきたい。第一頸椎、第二頸椎は、首を左右、上下に動かす上でのターンテーブルの役割があることが分かります。
ところで、下の二枚の写真にあるように、頸椎近くの脊髄からは沢山の神経が左右に出ており、これが脳からの指令で手足、指などを動かしています。一本一本がそれぞれの指、手足、...などに対応しているそうです。 パソコンのUSB(Universal Serial Bus)のように、USBひとつのなかをマウス、キーボードがつながるユニバーサルな構造、機能となっていないだけに、ある神経ケーブルが破断すると代替が効かなくなるわけです。もっぱら、USB的な主神経系があったとしても、そのUSBが破断したとしたらそれにぶるさがっている神経はすべてがアウトとなってしまいますね。 もし、階段落下のとき、これらの神経を破断すると、手足が不随となります。破断せず損傷した場合でも、神経系の修復には時間がかかり、リハビリなどで上手くゆけば状態が少し回復するそうです。 頸椎近くの脊髄からでている主神経 これらは主に手足などをコントロールする 機能に関連している 出典:http://video.about.com/backandneck/Cervical-Spine-Anatomy.htm 頸椎近くの脊髄からでている主神経 これらは主に手足などをコントロールする 機能に関連している 出典:http://video.about.com/backandneck/Cervical-Spine-Anatomy.htm 脳神経外科の担当医によれば、破断した場合、現在の医学、医療では修復できないそうですが、京都大学の山中教授らが開発したiPS細胞などを用いた再生医療により将来修復ができるようになるかもしれないとおっしゃっていました。 一方、階段から落下後、後頭部の末梢神経は完全に麻痺し、触ってもつねっても、痛くもかゆくも感じませんでした。しかし、上述の主神経系とことなり、末梢神経は数年で修復されるかも知れいないと主治医が言われていたように、昨年夏三年目で後頭部の末梢神経は修復し、痛さを感ずるようになりました。 さらに頸椎のすぐ近くにあります脊髄が破断すれば大部分は死亡に至りますが、破損の場合でも多くの場合、下半身不随となるとのことです。 以下は骨折直後に撮影したCT画像(2010年11月11日撮影)ですが、第二頸椎が完全に折れていることがわかります。 CT断層画像に見る青山貞一の第二頸骨骨折 出典:慈恵医大付属病院脳神経外科 2010年11月11日撮影 いずれにせよ、幸運にも私の場合、第二頸椎を完全に骨折しながら、主要神経系、脊髄系にまったく損傷がなく、手術により頸椎骨折を修復することで事なきを得ています。 ◆CTスキャンによる被曝について 下は私が慈恵医科大の脳神経外科から入手したCTスキャンのビューアー付きデー食べ-図画像です。 慈恵医大病院の場合、患者が希望した場合、膨大なCTやMRI画像をDVDにデータベース化し、ビューアーでひとつひとつを拡大して見れるシステムを提供してくれます。ただし、患者が主治医に希望を伝えた場合のはずです。 , 専門医は当初、当初3000円程度すると言っていましたが、私の場合、高額医療などで還付を受ける前は200万円医療の医療費がかかっていたので、無償で提供してくれたのかも知れません。 , 添付した写真はデータベースシステムに格納された青山の2010年11月20日に行いましたCTスキャンの画像データのアイコンです。マウスでアイコンをクリックすると画面一杯の大きさに拡大してみることが出来ます。 , 断面、独面などを継続してみることも可能ですし、部分を拡大してみることも可能です。 青山貞一の頸椎CTスキャンのデータベースアイコン 出典:慈恵医大付属病院脳神経外科 下はCTデータの拡大比較画面です。 青山貞一の頸椎CTスキャンの拡大比較例 出典:慈恵医大付属病院脳神経外科 上の写真には一回のCTスキャンで合計100枚近く撮影していることがわかります。したがって、仮に一度に浴びる放射線の実効線量が100マイクロシーベルトでも、一回(上記全体)のCTスキャンで10mSvの被曝となることが分かります。 また仮に一度に浴びる放射線の実効線量が200マイクロシーベルトでも、一回(上記全体)のCTスキャンで20mSvの被曝となることが分かります。 一方、以下はMRIの断層撮影写真群です。MRIでも一度に100枚から200枚撮影していますが、MRIではエックス線(放射線)を使用していません。 青山貞一の頸椎MRIスキャンのデータベースアイコン 出典:慈恵医大付属病院脳神経外科 |