1年弱で農相4名、防衛相3名の異常 青山貞一 掲載日:2007年9月3日 |
|
安倍内閣は発足1年も立たぬうちに、農水相が、 松岡 → 赤城 → 若林 → 遠藤 と4人も代わる異常事態となった。 そのうち、3人はいわゆるカネに絡む問題での辞任である。 日刊スポーツによれば、「内閣改造では打診に自体が続出し、遠藤氏にお鉢が回った」とされる。つまり、今の自民党の中堅以上には、いわゆる身体検査に耐える人材はおらず、大臣になりたい一心で手を挙げた遠藤氏は、案の定、すぐにカネ問題での不正受給問題が発生し、1週間も立たぬうちに辞表と相成ったわけだ。 他方、安倍内閣では、この一年間で防衛大臣が、久間 → 小池 → 高村 と代わった。 理由は、久間氏が原爆投下やむなしの大失言、小池氏が防衛省事務次官更迭問題での人事情報の漏洩など、一国の防衛、安全を預かる長として、あまりにもお粗末、稚拙な行為が問題となった。 およそガバナンスという言葉以前の失態である。そもそも、事務次官人事を携帯で行うことなどありえないし、まして通じる、通じないをぶら下がりの記者に話す防衛大臣など前代未聞だ。 議院内閣制とはいえ、総選挙もないのに、わずか1年弱の間に、農水相が4名、防衛相が3名とは、世界ひろしといえど、日本以外にこんな国はない。まさにギネスブック級の異常事態である。一国も早く、安倍首相は責任をとり辞任すべきだ。 それにつけても、安倍首相は人を見る目がないのか。50−60年間、実質独裁政権を継続してきた自民党は、カネまみれなど、およそ大臣の資質やリスク管理能力を有する人材がいないのか、公衆の面前での一連の失態に、国民も唖然としている。 かくなる上は、一刻も早く、衆議院を解散し総選挙を行って欲しい。そうすれば、衆参のねじれもなくなり、小泉チルドレンもいなくなり、少なくとも今よりはましな政治が行えるだろう。 ついでといってはなんだが、領収書を二重計上の坂本外務政務官も辞任 するそうだ。 |