自壊の道をひた走る大メディアB 〜テレビ朝日が赤字転落〜 青山貞一 掲載日:2008.12.19 |
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以下のJ-Castニュースにあるように、朝日新聞に引き続き、テレビ朝日も赤字に転落した。8億円の営業利益を見込んでいたものの、22億円の赤字に転落という。 理由は景気後退による広告収入の予想以上の後退とのことだが、確かに最近のテレビ朝日はやたらとパチンコの広告が多い。サラ金の広告も多い。
職業に貴賎はないとしても、子供や学生などが見るテレビでパチンコやサラ金の広告が多いことには問題が多いと思う。というのも、私のいるかつて東洋一と言われた商店街にもパチンコ屋が増え、朝から若者が行列している。 どう考えても、圧倒的に負ける者が多いこの種のギャンブルに若者が早朝から行列する様を見ていると、日本の行く末が暗示される。 サラ金、消費者ローンも同様だ。 パチンコやゲームなど換金ギャンブルに若者が熱中し、一度に数万円を使うことはよく知られている。ろくに働くことなく、よくぞ資金がつづくなと思っていたら、実は消費者ローンやサラ金が資金源になっている。 無担保で数万円から100万円弱までのお金を簡単に若者に貸すその手の消費者ローンやサラ金が換金ギャンブルと密接不可分の存在となっているのだ。 しかも複数の消費者ローンからお金を借りる若者が増えている。理由は簡単、高金利を返却するために他のローンからカネを借りるからだ。 累積債務でがんじがらめとなり、ローンの返済に行き詰まり、自殺したり、犯罪に走る若者が増えている。また自己破産を裁判所に申し出る若者も増えている。 ところで、パチンコ屋の裏に換金場所があるのは公然の秘密だが、警察がマトモに捜査に入ったという情報はほとんど聞かない。 警察やそのOBがパチンコ業界と癒着しているという話しはよく聞く。それが換金ギャンブルが白昼堂々と営業している理由だろうか? いずれにせよ、天下のテレビ朝日がパチンコやサラ金の広告だらけとなっている現実は、「品格」以前に日本のマスメディアの行く末を暗示するものだ。 |