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ホワイトビーチ案は
面積で現行案の6倍以上!

青山貞一

April 2010
初出:独立系メディア「今日のコラム」
無断転載禁


 先に日刊ゲンダイ2010年3月31日号の民主党川内博史衆院議員によるトンデモ提案記事を紹介した。

 そこでは、ホワイトビーチ沖埋め立て案として、3600m×2本の滑走路をもつ巨大な恒久軍事施設となる危険性とともに、私は次のように指摘した。

 すなわち、ザット試算しても全部で1兆円規模になるのは間違いない。前々から噂さえている各種の沖縄県内土木利権がそのまま今後半世紀、基地利権、公共事業利権が生き残ることになるだろう。

 私の知人の友人が興味深い地図をつくってくれた。

 それは今まで出た情報を元に「ホワイトビーチ沖埋め立て案」と従来の「辺野古のキャンプシュワブ沖案」の比較図である。


ホワイトビーチ案の立地予定位置
出典:グーグルマップ


ホワイトビーチ案の立地予定地周辺。泡瀬干潟すぐとなりにある
出典:グーグルマップ

 以下に両案の比較図を示す。地図をつくられたのは、小林あつしさん(通称、あつこばさん)である。

 以下の地図から分かるように、ホワイトビーチ案はキャンプシュワブ海上案の面積で何と6倍でしかも全面海洋埋立である。


出典:小林あつしさん(通称、あつこばさん)
 
 となると、おそらく関連する県内外の訓練施設、関連施設を含めると、総事業費は1兆円どころか、数兆円規模となる可能性は大である。

 これではまさに、防衛省、外務省の焼け太りとなるし、財政破壊だけでなく、トンデモなく環境破壊になるだろう。

平野氏、知事に普天間移設案説明 首相は社民容認に期待感

 平野博文官房長官は1日夜、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関し、仲井真弘多沖縄県知事と都内で会談した。平野氏は、キャンプ・シュワブ陸上部(名護市)にヘリコプター部隊を暫定的に移し、最終的に沖縄本島東岸の勝連半島沖合埋め立てによる人工島か、鹿児島県・徳之島に移設する案を米側に打診している状況を説明、理解を求めた。

 仲井真氏はシュワブ陸上案、勝連半島沖埋め立ての両案に反対する考えを伝えたとみられる。会談で平野氏は「政府案を決めればきちんと説明する」と言明。仲井真氏は「県外という公約通りにしっかり取り組んでほしい」と求めた。

 会談後、仲井真氏は記者団に「『最終案があるなら沖縄にも説明してほしい』と言ったが、そういう状況ではなかった」と述べた。会談は前半、2人で行い後半は滝野欣弥官房副長官や又吉進知事公室長らが同席した。

 一方、鳩山由紀夫首相は1日夕、社民党が政府の移設案に反発していることに関連して「連立政権なのだから必ず理解は得られると信頼している」と述べ、最終的な容認に期待感を表明した。官邸で記者団に語った。

 社民党が反発しても今後、協議を進める考えを示した発言。

共同通信 2010.4.1