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◆青山貞一公共政策ブログ 以下は田趨氏の早稲田大学大学院解雇に関連し私がテレビ東京に出した意見を少し修正、追加したものです。 青山貞一 2010年4月10日 テレビ東京週刊ニュース新書御中 私は東京都市大学大学院で教授をしている青山貞一と申します。大学、大学院では公共政策論、環境政策論、行政法を担当しております。早稲大学教育学部でも8年間教鞭をとっておりました。 さて、最初にテレビ東京が「週刊ニュース新書」に今週も田勢康弘氏(以下田勢氏)が出演されていたことに唖然としております。 田勢氏がどのようにテレビ局側に言い訳しているか知りませんが、大学にはそれなりの自治があり、刑事事件やセクハラ、パワハラ問題があっても、いぎなり警察、検察に捜査を委ねることはありません。 そのため大学では専任教員による委員会を設置し、そこで事実関係の取り調べ、当事者の言い分を聞き、最終的に委員会で判断し、教授会、研究科会で報告し大学の内規、就業規則などとの関連で懲戒処分などを行うことになっています。 私は現在の大学で4年間、全学リスク管理委員長として各種のリスクにかかわる問題に個別、具体に対応してきました。 少なくともその種の学内委員会が行った事情聴取、状況証拠など事実に即した判断が最終的に「解職」であれば、当然、田勢氏の行為が単なる倫理、マナー上の問題を超え、教授としての立場を利用し学生、院生に不当な要求、指示をしたり、いやがらせをするハラスメントとして判断されたと考えられます。 もし、これが学外でのことであり、被害者が刑事告訴し受理されれば、当然のこととして警察、検察の取り調べを受け、場合により起訴され、公判にかけられることになります。多くの大学ではこの種の事件を不祥事として処理していますが、その多くはれっきとした犯罪行為、不法行為であると思えます。 さて、今日の番組では、いみじくも田勢氏ご自身が日本人の倫理」に触れられ、今の日本人は倫理感が欠如している旨の発言をされていました。 もし、田勢氏が倫理を口にする人間であれば、テレビ、新聞等、「社会の木鐸」としての役割をもつメディアからして、公職やマスメディアからすべて退くべきであると考えます。 同時に、稀少な公共資源であるテレビを使用しているテレビ東京は、当然のこととして本件に関し視聴者に対し謝罪し、田勢氏を番組から降ろすなどの対応をとるべきであると考えます。 逆に、大学の判断に田勢氏が不服があるなら、早稲田大学のセクシャルハラスメント委員会さらには早稲田大学学長に対して、名誉毀損、信用毀損、不法行為(権利侵害)などで提訴すべきです。 当初本件が週刊誌で公になった後、それをしないで大学からセクハラ問題で「解雇」された人間が、堂々と番組に出られ一方的に自分の言いたいことを話されていることに教育の場にいる者として唖然としています。 またテレビ東京は、一体この一件をどう考えられ、視聴者にどのように説明されようとしているのでしょうか? 大メディアが大好きな「説明責任」をまったく果たさず、土曜日午前の番組で時代錯誤の説教めいたことをたれる田勢氏は、おそらく御社にとっても日経新聞社にとっても著しくマイナスになると考えます。 ぜひ、私のメルアドに御社また田勢氏の本件についてのお考えをお送り下さるようお願い申し上げます。 以下は池田こみち氏がテレビ東京に送った意見。 ・件名(番組名等): 田勢康弘の週刊ニュース新書 ・種別: 指摘 ・ご意見・ご要望 テレビ東京の姿勢にはあきれます。もちろん田勢氏自身が最も問題であるこ とは間違いありませんが、セクハラ問題で早稲田大学を解職されている人が 「日本人の倫理観が失われている」などとよく発言したものです。ジャーナリスト としての資格を失っているに等しい人物をいつまで番組に起用し続けるので しょうか。テレビ東京、日経新聞そのものの考え方、姿勢が問われることだと 思います。事実を隠したままこの番組を続けるのは視聴者への裏切りと同じです。 以下は参考
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