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●何とさらに新規の橋梁工事を着工! さらに、こともあろうことか、GW直後の5月6日、巨大な県道「湖面1号橋」の工事に新たに着手した。下はそれを伝える毎日新聞の記事。 長野原町の高山町長は「地元住民の強い思いが前原国交相を動かした」等と言うが、前原大臣は完全に機能不全だ! 本体工事は止めたものの、それ以外の巨大な公共事業、公共工事はすべて急ピッチで進行し、税金の無駄遣い、自然景観や自然生態系の破壊は極限まで達している!
一般県道の付け替えにおける橋梁構造の変更案(湖面1号線) 出典:国土交通省 ●吾妻川の護岸工事 長野原町の吾妻渓谷は自然環境、自然景観が無惨に破壊されている。ギンギンの3大鉄橋の近くの吾妻川中流域では、下の写真のように防災上もまったく不要なコンクリート護岸がどんどん進められている。 長野原町の八ッ場ダム工事現場にて(吾妻川コンクリート護岸工事) 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8 2010.5.2 実は吾妻川では上流でも似たような明らかに公共工事を目的とした護岸やのり面工事が行われているが、これは自然環境破壊以外のなにものでもない工事である。自然環境と渓谷美だけが売り物だった吾妻渓谷は、ためにする公共工事で見るも無惨なコンクリート護岸の人工景観に変貌している。 長野原町の八ッ場ダム工事現場にて(吾妻川コンクリート護岸工事) 撮影:鷹取敦、Casio EXILIM 2010.5.2 ダムがなければ、もともと不要な橋梁と不要な護岸工事で渓谷美も自然景観も破壊され尽くした吾妻渓谷。一体この責任は誰がとるのか? もともと不要な橋梁と不要な護岸工事で渓谷美も自然景観も 破壊され尽くした吾妻渓谷 撮影:鷹取敦、Casio EXILIM 2010.5.2 コンクリート護岸された吾妻川を背景に(左:鷹取、右:青山) 撮影:池田こみち、Nikon Cool Pix S10 2010.5.2 写真撮影する池田、鷹取両氏 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8 2010.5.2 ●新たな砂防ダム工事 長野原町の吾妻渓谷は自然環境、自然景観だけでなく、歴史文化的資産も見るも無惨に破壊されている。 巨大な県道橋梁工事の真下にある不動の滝近くでは、昨年8月以降、新たに大きな砂防ダム(明らかに不要な)が自然を徹底破壊し建設されており道ばたに道祖神がポツンと残されていた。 長野原町の砂防ダム工事現場にて 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8 2010.5.5 長野原町の砂防ダム工事現場にて。右にあるのが道祖神。 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8 2010.5.5 現地には以下のようなためにする砂防ダムが沢山つくられている! 何段にも渡る砂防ダム 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8 2010.5.2 砂防ダムが現地の自然景観を破壊している 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8 2010.525 ●移設されたギンギンの学校など公共施設 八ッ場ダム工事に関連し川原畑地区に新設された小中学校、保育園などの公共施設もつぶさに見てきた。 移設された保育園や学校は、かつての柏崎原発立地の電源3法による巨額な補助金よろしく、これでもかとギンギンのケバイ施設ができていた。ハコモノ主義で教育そのものが衰退する日本の教育現場の象徴ではないだろうか? 長野原町川原畑の保育所にて 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S8 2010.5.5 柴桜 長野原町川原畑の保育所にて 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2010.5.5 長野原町川原畑の移設された学校施設(対岸の川原湯温泉側から撮影) 撮影:鷹取敦、Casio EXILIM 2010.5.2 対岸の川原湯温泉側から川原畑の公共施設を撮影 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix 2010.5.2 ●ムダな土木公共事業・公共工事の象徴、デパートと化す長野原町 長野原町に限らず群馬県西部地区では新たな道路拡幅工事、砂防ダム工事が明らかに予算消化のために行われていた。 嬬恋村でもあちこちで、私たちにとってまったく不要なアスファルト再舗装、それもせいぜい2人もいれば済む舗装工事に10名以上が群がって工事が行われていた。 現場での実態は自民党時代同様の酷さだ! 予算消化のため工事が早められ、さらに悪化しているとも言える。 民主党は一体何を考えているのだろうか? ダム本体がとまったとしても、すでに付いている公共工事の予算を消化させることにより自然、環境、歴史文化がすべて破壊され、ムダな土木公共事業のデパートとなる現実をどう考えているのだろか? この特集終わり! |