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【世界紀行】

円高を大いに生かし世界を旅しよう

(6)自分流ツアー実例
〜バルト3国+北欧2国編〜

青山貞一
1 November 2010
独立系メディア「今日のコラム」 Independent Media Tokyo


 さてこの「円高を大いに生かし世界を旅しよう」シリーズの第6回では、円高を利用し、ツアー会社のお仕着せのツアーではなく、自分流にヨーロッパを旅行する実例を紹介したい。

 自分流ツアーの第一回目は、バルト3国+北欧2国、8日間の旅である。何と5カ国を1週間でしかも超リーズナブルに回れる旅の実例紹介である!

 若者はもとより、定年後のお父さんやお母さんもぜひ挑戦して欲しい!

 このバルト3国+北欧2国、8日間の私流ツアーの詳細は、バルト3国と北欧2国 にある。60本以上のブログとなっているので、見るだけでも大変だが、もし、本気で体験しようという方は、ぜひ一通り目を通していただきたい。

 ここではバルト3国+北欧2国、8日間のツアーの具体的なスケジュール、航空チケット入手、ホテル予約などについて費用を含めて詳細に紹介してみたい。


バルト3国+北欧2国の自分流ツアー

 バルト3国は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどがあるスカンジナビア半島の付け根にあるリトアニア、ラトビア、エストニアを指す。



 これらの国々は、歴史的に北欧諸国、ナチスドイツそしてソ連に翻弄され続けた悲しい過去をもつ国である。とくに第二次世界大戦後期におけるナチスドイツの侵略は、ポーランド、ドイツなどに次いで多くの犠牲者を出している。

 また戦後は冷戦が終わるまで強制的にソ連の衛星国とされたため、政治的自由がなくなり、過酷な監視社会となった。


KGB博物館にあるソ連によるリトアニア人迫害の写真の数々
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010

 そのような歴史的経路もあり、バルト3国の間ではポーランドに次ぐキリスト教への敬虔な祈りと文化が花開き、現在、世界遺産に登録されているそれぞれの首都の旧市街には、固有の教会建築や教会絵画を多数見ることができる。


リトアニアの首都にあるビルニュス大聖堂
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010


リトアニアのビルニュス旧市街郊外にある聖ペテロ・パウロ教会
内部の彫刻は欧州ピカイチである!

撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010


ビルニュス旧市街にある「夜明けの門」
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010


ビルニュス郊外にある「三つの十字架の丘」
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010



カウナス旧市街にある旧市庁舎
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 下はリトアニア北部にある世界的に有名な「十字架の丘」である。オフシーズンなので観光客はほどんどいなかった。周辺各国の侵略と蹂躙の繰り返しを受けたリトアニアの人々にとっての最後の心のよりどころは神に祈ることであったことが厳寒のシャウレイに来てよく分かった!

 この教会の丘は、人々が十字架やロザリオを持ち寄り自主的に作ったものである。何度となくソ連軍のブルドーザーなどによって破壊されたが、それでも一から作り直したという。


数万の十字架、ロザリオがあるリトアニアとラトビアの
中間地点にあるシャウレイの十字架の丘にて
 撮影:池田こみち  Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 池田さんの服装を見てもらえば分かるか、このように完全防備していっても、なおかつ寒くて1時間と居られなかった。もっぱら、この後、ラトビア、エストニア、フィンランドと北上するにつれ、マイナス6℃、マイナス12℃、マイナス16℃と気温は下がって行った。


数万の十字架、ロザリオがあるリトアニアとラトビアの
中間地点にあるシャウレイの十字架の丘にて
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 またバルト海諸国はいわゆるハンザ同盟の一角をなしていた。ハンザ同盟は中世後期に北ドイツを中心としてバルト海沿岸地域の貿易を独占し、ヨーロッパ北部の経済圏を支配した都市同盟のことである。

 バルト3国には、これらハンザ同盟に関連した建築物や文化が今なお色濃く残っている。

 
ハンザ同盟の一大拠点、ラトヴィア・リーガ旧市街のブラックヘッド会館
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010



ラトヴィアの首都リーガ旧市街にあるリーガ大聖堂
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010


リーガ旧市街にある聖母受難教会。裏側から撮影
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010


16世紀半ばのリーガ  出典:English Wikipedia

 バルト3国それぞれの首都には、今なお中世の町並み、景観をそっくり残す旧市街があり、訪れた人は一瞬、タイムスリップする。旧市街全体を保存や修復によりそっくり残している町には、ポーランドのクラクフが有名だが、バルト3国の旧市街は、ビルニュス、リーガ、ターリンそれぞれの旧市街がそれぞれ固有の歴史、文化をもとに、異なった建築様式、まちづくりを行っているため、ドイツのように美しいがどこに行っても似たようなまちに遭遇するということはない。


エストニアのパルヌにある「ターリン門」
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010

 それぞれの旧市街で新たな発見、新たな出会いがある。


エストニアの首都、ターリン旧市街にあるニコラス教会
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 20 Feb. 2010


エストニアのターリン旧市街、旧市庁舎広場(世界遺産)にて。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 
20 Feb. 2010


ベルント・ナトケによって15世紀に画かれた「死のダンス(舞踏)」 
出典:Wikipedia English edition

 下は成田からデンマーク到着後にでかけたコペンハーゲン中心部にあるクリスチャンボー宮殿。コペンハーゲンの気温は零度であったが、ご覧のように運河も凍結していた。


コペンハーゲンの中心部にあるクリスチャンボー宮殿の前で
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S8  15 Feb. 2010

 下はコペンハーゲンで有名なストロイエ通り。このまちに限らず、北欧やバルト3国のまちには、なぜか日本にはないキリィとした空気の流れがあった。永年、このような厳しい気候のなかで生きてきたひとびとには、生き方にも何か緊張感というか、なぁなぁ、まぁまぁで済まないものを感じた。


夕暮れのコペンハーゲン随一の目抜き通り
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8  15 Feb. 2010

 下は最終日の一日前にエストニアのターリンから快適な高速艇で約1時間でついたフィンランドにあるヘルシンキ大聖堂。

 気温はマイナス16℃。しかも吹雪の天候。これ以上ない厳しい気候だったが、今思えば、何度となくスッテンコロリンと転んだのも懐かしい思い出である。よくもまぁ、気管支喘息の私(青山)がこんな極寒体験ツアーにでかけたものだと思う(嗤い)。


フィンランドのヘルシンキ大聖堂、元老院広場そしてアレクサンドル2世像
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 21 Feb. 2010

 下はヘルシンキ大聖堂を東側に500mほど行ったところにあるウスペンスキー寺院の主ドーム。ヘルシンキに所在する正教会の大聖堂である。

 この寺院はロシア帝国の建築家、アレクセイ・ゴルノスターエフの設計によって1862年から1868年にかけヘルシンキ市街を一望できるカタヤノッカ半島の丘陵地に建立された。


ウスペンスキー寺院の主ドームの内観
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 21 Feb. 2010


ツアー・スケジュールの立案

 私の旅行の鉄則は、その地域でもっとも気候的に厳しい季節にある。それによりそこに生活する人々の暮らし向きや文化、精神風土、風土、者の考え方が分かるはずであるからだ。

 私たちがバルト3国に出かけたのは、2010年2月、一年中で一番寒い季節であった。これは春休みしか時間がとれなかったことに加え、3月は航空運賃が高く手が出なかったことなどが理由である。

 行き先には、メインのバルト3国に加え、できればオープンジョーを使って、行きと帰りに北欧諸国にもちょっとだけでも行ってみたかった。


オープンジョー

 航空チケットをいろいろ探したが、目的に合致したデンマークを母港とするスカンジナビア航空のチケットを購入した。

 スカンジナビア航空でオープンジョーシステムを使えば、成田→コペンハーゲン(デンマーク)→ビルニュス(リトアニア)...→リーガ(ラトビア)...→ターリン(エストニア)...→コペンハーゲン(デンマーク)→成田が可能となる。

 いろいろ調べると、エストニアのターリンからフェリーで北海を渡り、日帰りでヘルシンキに行けることが分かった。何しろ厳寒の季節だが、ここはぜひともデンマークに加えて、フィンランドにも、と欲張った。

 その結果、スケジュールは、以下のようになった。ただし、黄色部分が航空機を利用する区間、緑色部分がレンタカーを使う区間、水色部分が高速フェリーを使う区間である。

 成田 → コペンハーゲン(デンマーク) 
  ※コペンでのトランジット時間が4時間ほどあったので、荷物などは
    最終目的地に送ってもらうこととし、コペンで一端、空港を出て
    町を散策する計画を入れた。

 コペンハーゲン(デンマーク)→ビルニュス(リトアニア)
  ※今回はオープンジョーを使う。行きの最終到着地はリトアニアの
    ビルニュスである。


    もし、もう1日あれば下のストップオーバーを利用してコペンハ
    ーゲンに一泊したかったが、今回はストップオーバーではなく、
    単にトランジットを利用して空港の外に出ただけである!
    ストップオーバーの場合は、通常3000円程度よけいに出せば
    格安航空チケットの代理店が対応してくれる。


ストップオーバー

 ビルニュス(リトアニア)→カウナス(リトアニア) 
  ※バルト3国内はレンタカーを使うことにした。借りるのはビルニュス
    であり、返却するのはターリン(エストニア)である。

 カウナス(リトアニア)→シャウレイ(リトアニア)
  ※シャウレイは十字架の丘で世界的に有名

 シャウレイ(リトアニア)→リーガ(ラトビア)

 リーガ(ラトビア)→パルヌ(エストニア)

 パルヌ(エストニア)→ターリン(エストニア)


 ターリン(エストニア)→ヘルシンキ(フィンランド)
  ※コウソクフェリーで日帰り移動

 ヘルシンキ(フィンランド)→ターリン(エストニア)


 ターリン(エストニア)→ターリン空港(エストニア)
   ※これはホテルから空港までの足と車の返却


 ターリン(エストニア)→コペンハーゲン(デンマーク)
  ※オープンジョーの帰り 
    
 コペンハーゲン(デンマーク) → 成田



●航空チケットの入手(オープンジョータイプ)

 航空チケットは、いきつけの東京の恵比寿にある格安航空チケット代理店で、スカンジナビア航空の格安チケットを購入した。厳寒の時期なので超リーズナブルだ。

 料金だが、下にあるように、オープンジョーを含めた往復切符が5万3千800円、燃料サーチャージが2万4千円、諸税が7,840円であった。全部で8万5千830円であった。円高の現在ならこれより1割は安いはずである。というのも、燃料サーチャージ自体は値上がりしていても、円高でそれが相殺されるからだ。


出典:格安航空チケット代理店、オールウェーズ

 下は筆者がよく使う格安航空チケット販売店。2010.10.31現在、成田-コペン-ビルニスの航空券は5万6千500円であった!

 ◆格安航空切符販売店の例(筆者がよく使うオールウェーズ)



 その他、格安航空券は以下のWebでも検索、購入できる。ただし、検索される航空券はすでに売り切れ、高額のものを勧められるおそれがあるので要注意だ! 試みに2010.10.31に成田-ビルニス往復便を検索したところ53,500円が最安値だった。ただし行く日時は11月末を予定。

 ◆トラベルコちゃん


●レンタカーの予約(乗り捨てタイプ)

 次にレンタカーだが、今まで使ったことがなく不安が残ったが、トラベルジグソーというレンタカー会社のWebで予約した。オートマチックのコンパクトカーをWebから予約した。

 ◆トラベルジグソーの予約Web(日本語対応)

 以下の領収書にあるように1週間の料金は29,767円、1日当たり4300円程度である。実際にはターリン空港で、ビルニュスで借りターリンで乗り捨てるための追加料金を払ったが、それを入れても1週間で40000円程度であった。現在なら、さらに2割ほど安くなる!


出典:トラベルジクソー

 下は借りたレンタカー。オートマチックのアウディA3、ガソリンエンジンである。さすがアウディ、マイナス3℃からマイナス16℃の厳寒の地を1週間走り続けてもまったくトラブルはなかった! しかも1日当たりわずか4300円だった。


オートマチックのレンタカー(アウディA3)
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010

 なお、レンタカーを借りるためには、国際免許が不可欠である。通常有効期間が1年なので有効期間に注意すること。

 最寄りの陸運局で手数料がかかるが簡単にもらえる。また現地には必ずVisaなどのカードを持参すること。南イタリアでは、事前予約しておかなかったので、現地のナポリ空港のレンタカーショップで借りようとしたところ、いくら現金を持っていてもカードがないと車は借りれなかったことがある。
  
 ついでに、バルト3国ではホテル以外では無料駐車場がほとんどなく、路上駐車も厳しく監視されていたため有料駐車場を使ったが、通常、コインがないと使えない。必ず現地通貨の小銭を用意すること。大きな駐車場ではカードやユーロも使えるが路上にある駐車ロットはコン専用である!

 なお、ガソリンはガソリンスタンドで日本より安く買えるので心配ない。

 乗り捨てする場合は、空港近くで所定の検査や手続きがあるので、少し早めに空港に到着する必要がある。 

 バルト3国のそれぞれの国を結ぶ道路は日本の高速道路仕様だが、すべて無料だった。道路標識もしっかりしており、それほど運転は難しくないはずである。


●高速フェリーチケットの購入

 エストニアのターリンとフィンランドのヘルシンキを往復する高速フェリーは現地で切符を購入することにした。

 下が現地で確認したユーロ建てのフェリー料金である。曜日、時間によって料金が異なる。私たちは行きはSuperstar、帰りはBaltic Princessにした。


出典:http://www.tallinksilja.com/en/

 現地のフェリーターミナルで行く前日に購入したが、往復で一人当たり5000円ちょいであった。日本の代理店などで購入するとコミッションが入るので便にもよるが往復で7000円(当時)以上となっていた。

 下は購入したヘルシンキ行きのSuperstarのチケット。この船は巨大な客船でまったくといって良いほど揺れない。砕氷船のようにゆっくり確実に氷の北海を走る!


 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S10 21 Feb. 2010


●各地のホテル予約
 このバルト3国の旅では、コペンハーゲンは空港でのトランジット時間を利用し、ヘルシンキはターリンから船で日帰り往復としたビルニュス2泊、カウナス1泊、リーガ1泊、パヌル1泊、タリン2泊で合計7泊した。

 円高メリットがもっとも発揮されるのは、このホテル予約である。日本の旅行代理店などに頼むと四つ星とか五つ星の超高級ホテルとなり、1泊当たり最低でも1−2万円となる。

 しかし、私たちのように現地調査の合間に少しだけ観光をする旅行では、三つ星ホテルで十分だ。しかも、季節が一番シーズンオフで円高なら、ベラボーにリーズナブルで広く、綺麗なホテルが予約できる。当然のこととして、欧州では朝食代が含まれている。

 宿泊した都市により異なるが、税、サービス料、朝食付きで1泊40〜50ユーロのホテル(当時で5000円から6000円)に宿泊した。

 リトアニアのビルニュスでは、下のような面白い構造のホテルに宿泊した。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
 
 私たちが欧州に行く場合、いつも以下のホテル予約Webから予約している。

 ◆世界各国のホテルが簡単に予約できるサイト
   http://www.a-evropa.com/world-hotels

 上の予約サイトで予約以前に、空き状態、価格(諸税、サービス料、朝食などを含む)がすべて確認できる。その他としてインターネット接続の可否、駐車場の有無、料金の有無なども確認できる。今回の旅では駐車料はどのホテルも無料だった。

 ホテルの料金は、季節、曜日などによって異なる時価である。シーズンオフをねらえば夏料金の半分以下にもなる。

 たとえばリトアニアのビルニュス(Vilnius)では、まず以下のように表示される。以下の例では、空いていればいずれも四つ星ホテルが総額40ユーロから58ユーロの範囲で予約できることを示している。

 日本以外では大部分のホテルが、1部屋でいくらとなっている。したがって、気の合う友人と一緒の場合には、1部屋に2人、3人が泊まっても同一料金である。場合により一人で借りる場合より少し高額となる場合もあるが、大部分は同一である。通常2人だが、エクストラベッドを入れてもらえば3人でも泊まれる。

 その場合(2人の場合)には、一泊50ユーロ(約5500円)の四つ星ホテルが、一人当たり2750円で宿泊可能となる もちろん、かなりの質をもった朝食が付いている。私たちはだいたい、朝食時に昼食用のサンドウィッチをその場で作って車で持参したので、昼食代も不要だった(嗤い)。



 仮にあるホテルをクリックすると、予約年月日にあいている部屋ごとの料金がユーロ、ドル、円、現地通貨などで示される。写真で外観、内部、レストランなども紹介され、当然、ホテルの位置を示す地図も示される。また、利用者の評価や意見もあるから参考にできる。

 他と比較検討し、最終的に決めたホテルでブッキングに入る。Visaなどのカードがあれば、その場で予約できる。最終的な支払いは食事などをした場合のプラスアルファなどを含め、カードで支払らうこととなる。

 一度利用すればいかに簡単にリーズナブルに世界中のホテルが予約できるかが分かる。このホテル予約こそ、円高を最大限活用できる。


●その他の費用

 レンタカーを借りたので、都市間移動、都市内移動にかかる費用は、特別な場合以外なかった。

 その他の費用で主なものは、食事である。バルト3国ではいずれもめちゃくちゃリーズナブルだった。とくにそれぞれの都市の地元住民が行くレストランは、相当の種類を頼んでも一人当たりサービス料、税金などを含め1000円以下である。

 下の写真はリトアニアのカウナスで入ったレストラン。量も多く、味もすばらしかったが、一人当たりの料金は600円以下であった。ただし、お酒類はなしである。


カウナスで地元料理が食べられるレストラン
出典:店の公式Webより

 また資料館、博物館などの入館料もある。バルト3国では大部分の博物館が無料か日本円で200円程度であった。
 

●バルト3国+北欧2国の旅行費用合計

 以下のように約15万円で5カ国、7泊8日の旅行ができた。

 ウソみたいだが、本当である。

 航空運賃(往復)             8万5千830円
 レンタカー料金(1週間1人分)    2万円
 高速フェリー               5000円
 ホテル代(1週間一人一部屋)     3万5千円            
 食事・飲料代(1週間一人分)     1万2千円
 駐車料金、博物館等入館料など    2千円
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                      15万4,830円

 ただし、自宅と成田往復の交通料金、現地で購入した本、資料、土産、は含まれていない。

 このバルト3国+北欧2国自分流ツアーの詳細は バルト3国と北欧2国 にあるのでぜひ読んで欲しい。 


●大手旅行代理店のツアーとの比較

 もし、大手旅行代理店が類似のツアーだと一例として47万円から64万円となる。これを企画しているのはJTBである。

 ただし、旅行は夏場、行き先はバルト3国+サンクトペテルブルグ、料金は2人一部屋の場合で豪華ホテルである。一人一部屋となるとさらに4万8千円がプラスされるとなっているから51万8千円〜68万8千円となる。航空機にビジネスクラスで一人一部屋を使うと81万5万円〜91万8千円となる。

 JTBのツアーでは、食費として昼と夜が一部ついているものの、同じエコノミークラスの航空機、一人一部屋として、私たちの旅行に比べ約4.5倍も高額である! もちろん、私たちの場合はシーズンオフであり、JTBのツアーは5月〜9月であるなど違いはある。

 私たちのツアーは2010年2月に行った。その後さらに円高が急激に進んでいる。

 下のグラフを見れば分かるが、2010年2月時点で1ユーロが121円だったのが、現在1ユーロは112円程度とさらに円高が進んでいる。したがって、私たちのように自分ですべて手配すればさらにリーズナブルとなることは間違いない。


 
 つづく