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友人の横田一さん(東京工業大学卒、政策学校一新塾第一期生)が編集協力した鈴木宗男さんの「ムネオの伝言」が扶桑社から刊行されますので、以下に紹介します。 青山貞一@独立系メディア <本の紹介(アマゾンより)> 刑務所に入る前に、これだけは言いたかった。 検察のたび重なる“犯罪でっち上げ”、沖縄県知事選での機密費3億円、尖閣諸島・北方領土問題の裏側、そして家族や支えてくれた人々への想い……。 12月6日に収監された鈴木宗男・新党大地代表。9月7日付で最高裁への上告が棄却され有罪が確定したが、これは「検察がでっち上げた犯罪」。事件の捜査段階における検察の横暴を暴露し、「なぜ自分が狙われたのか?」を分析する。 さらに豊富な外交経験から、尖閣諸島・北方領土問題への対応を批判、これは「日本外交の危機」だと警告。沖縄県知事選で3億円の機密費を遣ったことを暴露するなど、沖縄・普天間基地移設問題の裏側も。 そして、家族をはじめ松山千春氏や佐藤優氏ほか、ムネオ・バッシングの中で支え続けてくれた人々への感謝の想いを語る。「日本政治の暗部を最もよく知る男」による、収監前“最後のメッセージ”を緊急出版。 ▼ムネオの伝言 目次 第一章 検察の“犯罪でっち上げ” 第二章 普天間基地移設の裏側 第三章 ムネオ流「外交論」 第四章 支えてくれた人々への感謝 コラム/郷原信郎・川内博史・佐藤優 解説/横田一 <あとがき(横田一)> まえがきで鈴木宗男氏が私と「一緒に仕事をすることになるとは思っていなかった」と書いているが、私もかつてはそう思っていた。 初対面は9年前の2001年5月。辻元清美衆院議員が翌年3月11日に取り上げた「ケニアのODA(ソンドウ・ミリウ水力発電事業)」の疑惑について議員会館で取材し、「仕切屋・鈴木宗男に不透明な動き バラマキODAの『外務省暗部』」と銘打った「日刊ゲンダイ」(2001年5月23日付・発行は22日)の記事が出た。 ケニアODA疑惑については週刊誌や月刊誌(注 週刊現代・週刊金曜日・世界)で記事を書くなど、私も“宗男バッシング”に加わっていたのだ。 当時、私は「族議員」と呼ばれていた自民党大物議員を追っかけていた。彼らには「建設業者から政治献金をもらう一方、公共事業を推進する」という共通する特徴があり、鈴木宗男氏も該当すると思っていた。しかし国政復帰を果たした後、当初のイメージは大きく変わった。 決定的だったのは、普天間飛行場の移設問題。鈴木氏は1998年の沖縄県知事選での機密費投入を暴露し、自民党時代に官僚が決めた「辺野古埋立案」にも反対する立場を明確にした。かつての族議員としてのイメージから「官僚と闘う環境派議員」に生まれ変わったと見えたのだ。 外交問題でも、鈴木氏の存在がますます貴重になっていることも実感した。佐藤優氏は『国家の罠』の中で、鈴木氏や佐藤氏が糾弾された背景に「国際協調的愛国主義から排外主義的ナショナリズムへの外交路線の転換」があると指摘した。 領土問題が先鋭化して、相手国に強行に出さえすればいいとする「排外主義的ナショナリズム」が高まりつつある今、その対極に位置する「国際協調的愛国主義」路線の鈴木氏の巻返しが期待されるのだ。 (中略) 残念ながら、鈴木氏は最長で1年5ヶ月収監される。だが、獄中に入っても鈴木氏の過去の発言は消え去ることはない。上告棄却から収監までの2ヶ月半の間に鈴木氏をできる限り追いかけ、講演や挨拶に耳を傾けながら、「ムネオの伝言」として残そうとしたのはこのためだ。 その言葉を伝え広めていくことが、周りの人々に夢や希望や元気を与え、そして日本の外交や内政にもプラスなると思ったのである。 |