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強権・傲慢な行政運用たたり
「静岡空港」開港延期A
青山貞一
掲載月日:2008年10月22日


 立ち木が航空校の高さ制限に抵触する件はすでに述べた。

 今日夕方のJNNで、高さ制限を超える土地も存在していたことが分かった。石川知事は、相も変わらずだが、私は35年近く国、自治体のコンサルタントをしてきたが、これほどいい加減、杜撰、無責任な都道府県行政は見たことがない。


静岡空港の滑走路の延長で航空法に抵触する土地が存在していた!
出典:静岡県


静岡空港の写真

 ※立ち木の写真


出典:朝日新聞

 結局、石川知事が実質独裁行政をしているため、部下の県職員らは分かっていても言えなかったり、云っても黙っていろと云われたりで、トンデモなことになっているのだろう。

 また空港問題をはじめから危惧する立地位置住民や県民の云うことを、まともに聞くことなく、強権的、強引に計画、事業を進めてきたツケが、今回の一連のトンデモ不祥事(不祥事では済まないだろうが)となって表れたことになる。

 中山前国土交通省の成田空港関連のトンデモ発言といい、今回の静岡県のトンデモといい、日本の行政が断末魔に来ている、それも北朝鮮顔負けの実質独裁行政をしてきたことのツケがここに来て次々露わになっていると言えよう。

 以下は少々古いデータだが、都道府県のうち石川知事のような旧自治省出身の知事は 2005年時点で14名もいる。旧自治省出身者がすべて石川知事みたいな人間ではないとしても、都道府県知事が国の官僚の天下りで閉められているうちは、日本はまともな民主国家とはなれないだろう!

 青山貞一:知事職は霞ヶ関の再就職先か!
 
 旧自治省(現総務省)出身知事   :14名
 旧通産省(現経済産業省)出身知事: 4名
 旧建設省(現国土交通省)出身知事: 2名
 旧厚生省(現厚生労働省)出身知事: 1名
 旧文部省(現文部科学省)出身知事: 1名
 旧農林省(現農林水産省)出身知事: 1名

 衆参議員出身知事           : 9名
 
静岡空港、高さ制限超える土地も存在

 静岡空港が立ち木のため、このままでは開港できない問題で、この立ち木とは別に、航空法の高さ制限を超える土地も存在することがわかりました。

 来年3月に開港予定だった静岡空港は、滑走路の先にある立ち木40数本が航空法の制限を超え、当初の計画のままでは開港できないことがわかり、県は滑走路を短くした上で開港を遅らせる方針を固めました。

 しかし、立ち木とは別に、高さ制限を超える土地があることが新たにわかりました。この土地は立ち木の東隣にある私有地で、県はこの土地の存在を明らかにしていませんでしたが、石川知事は23日、JNNの取材に対し、その存在を初めて認めました。

 「29日に議会のみなさんに、まず色々な事情を正確に報告し、合わせてその後、記者会見もやります」

 (存在はご存知だった?) 「そういう状態は認識しておりますよ」(石川嘉延静岡県知事) 新たな問題が浮上したことで、県の測量方法などのずさんさが、今後、大きく問われそうです。(23日13:37)

JNN
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20081023/20081023-00000045-jnn-soci.htm
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富士山静岡空港:滑走路先に立ち木、開港延期へ 制限超す障害物

 静岡県は23日、「富士山静岡空港」の開港日を当初予定の来年3月から最短でも2カ月程度延期する方針を固めた。既に完工しているが、滑走路西端側の私有地に航空法の高さ制限を超える立ち木と土地があり、国の完成検査を受けられないことが分かった。

 立ち木所有者は伐採を拒否しており、県は滑走路を暫定的に300メートル程度短縮し、違法状態を解消する方針だが、新たな工事や計画の手直しが必要。直前の開港延期という異例の事態で県の責任問題が浮上しそうだ。

 静岡空港は県が設置・管理する第3種空港として、島田市と牧之原市にまたがる約190ヘクタールに建設。総事業費は1900億円で98年に着工、2500メートル滑走路1本などの施設がある。日本航空、全日空、韓国アシアナ航空が3月からの定期便就航を表明している。

 周辺は、安全確保のため一定の高さ以上の障害物の存在が航空法で制限されているが、滑走路西端約1400メートルの私有地に規制より10メートル以上高い立ち木約40本と1メートル程度高い土地などがある。【松久英子、浜中慎哉】

毎日新聞 2008年10月24日 東京朝刊