トヨタ自動車は、中国で生産している多目的スポーツ車の「RAV4」が、アメリカ国内で、さきにリコールを発表した車と同じ型の部品を使っていたとして、およそ7万5000台をリコールすると発表しました。
リコールの対象となるのは、トヨタ自動車が中国の合弁工場で去年3月から今月25日までに生産した「RAV4」7万5000台余りで、28日に中国政府に報告しました。
リコールの理由についてトヨタは、アメリカでアクセルが戻らなくなるおそれがあるとして、リコールを発表した車と同じ型の部品を使っていることがわかったとしています。
トヨタ中国は「中国国内では、今のところ、顧客から事故の報告やクレームはない」としており、安全を確保するため今回のリコールを決めたと説明しています。
この問題でトヨタは、アメリカで8車種230万台のリコールを発表しているほか、ヨーロッパでも対応を検討しています。去年、世界最大の自動車市場になった中国でのリコールは、トヨタの販売に影響を与える可能性が出ています。