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東京地検特捜部リークによる
大メデイア小沢報道の奇っ怪

@顕示された事実の真実性を探る
〜解明の視点(1)「全体鳥瞰」〜


青山貞一
12 Jan. 2010
独立系メディア

 ここ数ヶ月、連日連夜、大メディアが小沢一郎氏の政治団体、陸山会による政治資金収支報告書に係わる虚偽記載や不記載問題を大々的に報道している。

 私も東京地検特捜部が本件に関連しリークを開始して以来ずっとこの問題に着目してきたが、その実態は非常に複雑であり、マスコミが顕示しているさまざまな事実が、真実なのかどうかは、にわかには分からない。。

 この問題を読み解くためには、当然のことではあるが、@会計処理上の基礎知識、A政治資金規正法の関連条項、B銀行など金融機関への預貯金の方法などの基礎的な知識が不可欠である。

 次に、C通常、過去3年分しか政治団体の政治資金収支報告書の詳細総務省公式Web上で公開していない問題、またD公文書管理上きわめて杜撰で意図的な情報公開の問題もある。

 昨年、公文書管理法も制定されたが、総務省はこの際、少なくとも政治資金収支報告の詳細を時効期間まで総務省の公式Web上で公開すべきであると考える。

 またE大マスコミが「関係者からの情報」などとして自ら頭を使わず想定されるシミュレーションもせず東京地検特捜部の情報操作による世論誘導の手先となっている問題もある。

 この問題を解明する上で、さらに実務上きわめて重要なこととして、F陸山会関連の資金と小沢氏個人の資金の区別を付けることがある。ほとんどすべての大メディア、マスコミは、小沢氏個人の資金をすべて陸山会の資金として扱っていることに大きな隘路、誤謬に陥っているフシがある。

 これはG検察が意図的にそうしているのか、それとも検察自身が両者を明確に仕分けせず大マスコミにリークしていることもあるが、後述するようにいずれにしても、同じ小沢(小澤)でも、陸山会関連の資金と小沢氏個人の資金を明確に区別する必要がある。

 連日連夜、一方的に東京地検特捜部からのリークにより書きまくっている大マスコミに、果たしてそれらの知見や知識があるどうかが問われるが、記事を見る限り、どうみても東京地検特捜部が描くシナリオの延長、すなわち特捜部の価値判断にもとづく記事ばかりであると言える。

 本来、事実認識と価値判断はしっかり分けなければならないが、東京地検や大マスコミは、はじめから色眼鏡、さらに言えば偏見で小沢一郎氏を見ているために、すべてが一方的に決めつけ的記事となっており、一つ間違えば、とんでもない人権侵害そして情報操作による世論誘導になりかねない状況にあると思える。

 以下に掲げる論考では、政治問題の専門サイト<阿修羅>に2010年1月12日に掲載された小沢氏と陸山会の資金のやりとりを第三者が読み解いた試みの結果である。もとより、この政治問題の専門サイト<阿修羅>は、匿名で論考や記事をアップしたり、アップされた論考や記事にコメントを書ける仕組みとなっている。

 繰り返すが、以下に示す論考を読む上での最大のポイントは、陸山会関連の資金と小沢氏個人の資金の区別である。

 周知のように陸山会に限らず政治団体の圧倒的多くは、何ら財団法人、社団法人、特定非営利活動法人、公益法人などの法人ではなく「任意の法人」である。

 任意の法人、団体である政治団体では、電話一本設置する場合、事務所を借用する場合、銀行口座開設する場合、いつでも代表者は個人とならざるを得ない。

 本件では小沢一郎氏(衆議院議員)の個人名義を使うことになる。以下の確認書では、陸山会の代表者としての小沢一郎氏と、小沢一郎氏個人の名義(小澤一郎)が分かれている。



08. 2010年1月12日 01:41:31
参考になる
ttp://www3.rocketbbs.com/731/bbs.cgi?id=liberal7&mode=res&no=7946

1月6日のNHKの報道で陸山会の10月29日以前に発生している収支報告書に記載されていない資金の流れを石川氏が具体的に検察に説明しており、小沢氏から受け取った4億円の処理を詳しく書いてあった。

それによると収支報告書に記載しなかったのは小沢氏の個人資金であり預かり金であったと説明できてしまい、それで検察が必死になって発見した29日の午前と午後の時間差が違法性もなく説明できてしまうことに至った。

検察にしてみたら取引相手の預金データや陸山会の預金データを取り寄せて矛盾を発見したのにそれが台無しである。

それからは、石川氏の供述が急に大ざっぱとなり1月7日のNHK報道がなかったかのように触れなくなっていった経緯がある。

それを見てて私は笑ったよ。 検察に都合の悪いことは隠そうとするのだなって思ったw

1月6日のNHKの報道を元にして10/29迄の流れを書くとこうなる。

-----------------------------------------------------------

石川氏は10/29に発生する不動産の支払いと預金を担保とした仕訳で資金がショートすることを見付けて小沢氏に連絡した。
    ↓
小沢氏は急遽自己資金である4億円を用意し石川氏に預けた。
    ↓
石川氏は預かった4億円を小口に分けて複数の口座(政治団体も複数)へ入金した。(これは個人資金を隠そうとした行為)
    ↓
小口に分けた資金を陸山会に集めた。(預かり金であり政治資金ではない)
    ↓
銀行に陸山会の政治資金を使って定期を組みそれを担保として4億円の融資を依頼した。
    ↓
10/29午前

小沢氏から預かっていた個人資金を使って不動産の支払いをした。

10/29午後
銀行から4億円の融資が下りて政治資金として入金すると共に借入金 小沢一郎 4億円と仕訳をした。

-----------------------------------------------------------

これが実態だ。

つまり同じ日に支払いと入金と借入が発生したことになる。

よって、これは細かく仕訳をしても相殺されてしまうので、結果だけを記載しても違法性はない

残るは小沢氏の個人資金の4億円が違法性のある資金であるか?、だけでしかない。

それもサンプロ放送後に検察が諦めたかのようなタイミングで石川氏の証言として4億円は遺産相続で得た資金だと報道された。

これが今までの最も確度が高い真相だ。

10. 2010年1月12日 01:50:17

続いて参考
http://www3.rocketbbs.com/731/bbs.cgi?id=liberal7&mode=res&no=7864
さて、陸山会の収支報告書04年,05年,06年を読み解いてみると実際にどんな仕訳があったのかが分かる。

ポイントは陸山会の預金を担保とした銀行からの融資4億円であるが調べてみるとこれは資金ショートするので担保にすることは不可能との結論を得た。

そこでそれ以外に担保に出来るものとして陸山会が所有する不動産(担保能力は約10億円)がある。

しかしこれは法整備の不備から小沢一郎氏の名義であり、これを担保に融資された場合、 小沢氏を経由することとなり以下の通りとなる。

小沢氏個人(04年度)
貸付金(陸山会)   4億  現金(タンス預金)  4億
現金(銀行融資)    4億  借入金(銀行)    4億
現金(タンス預金)  4億  現金(銀行融資)   4億 (相殺処理)

小沢氏個人(05年度)
現金          2億  貸付金(陸山会)  2億
借入金(銀行)    2億  現金          2億 (銀行へ返済)

小沢氏個人(06年度)
現金          2億  貸付金(陸山会)  2億
借入金(銀行)    2億  現金          2億 (銀行へ返済)

---------------------------------------------------------

陸山会(04年度)
現金(小沢氏)     4億  借入金(小沢氏)  4億
預金           4億  現金         4億

陸山会(05年度)
預金          3.5億  寄付        3.5億
固定資産       3.5億  預金        3.5億
借入金(小沢氏)   2億  現金(返済)     2億

陸山会(06年度)
借入金(小沢氏)   2億  現金(返済)     2億
-----------------------------------------------


【A】
小沢氏団体不透明会計:不記載は17億円超 05、07年にも計12億円

◇不記載が判明した陸山会の資金移動◇
 (1)04年10月上旬 約4億入金
 (2)04年10月29日午後 1億数千万円入金
 (3)05年3月 約4億円入金
 (4)05年5月 約4億円出金
 (5)07年4月 約4億円出金

その記事で不記載とされている(1)はちゃんと記載されている。

次に(2)は融資を受ける為に不記載で1億5千万円を入金し融資を受けたとしているが、この意味が全く不明でそもそも、4億円の定期を担保して何がしたいのか不明だ、実際に融資されたとしても定期は動かせなくなり意味がない。

更に言えば(3)で入金したものの(4)で直ぐに出金しているが、この資金で銀行へは返済済みということだろう。

そうしないと4億円の定期が動かせず資金ショートする。

この状態で(2)の1億5千万円は過剰金となる。

そして05年,06年の小沢氏への返済に付いては全く触れていないのもおかしい。

これは資金的に問題ない。

そして(5)の4億円の出金したとあるがこれは資金ショートで出金不能だからありえない。

ということでこの報道はちょっと信用できない。

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【B】
NHK
資金問題 架空寄付記載の疑い

さてこの報道もちょっと信用できかねる。

そもそも実際に資金移動がなければ帳簿上だけでなく実際の資金もショートしてしまう。

ちなみに預金残高は3000万円のマイナスになる。

もし仮に【A】の操作が行われていたとしても預金残高は15000万円に過ぎず06年度には資金ショートするからやはり考えられない。

帳簿に不記載があるとしても全てが間違っているわけではないから補正後に実資金がショートするようなことはありえないので

やはり報道に無理があると言ってよいだろう。

さて>970を含めてこの中のどこかで実際に意図的な不記載があった場合は石川氏の起訴は免れないだろう。

但し鳩山氏の故人献金騒動と同様で小沢氏まで捜査が及ぶような悪質性はないと言える。

しかし本当に不記載があったのかは疑問だ、それにしても商学部を卒業しているのに石川氏の帳簿処理は酷いといえるな。

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【C】
産経だとその4億円は銀行からの融資で得た資金と書いてるね。

小沢資金”の謎、不要な融資 個人資産隠し? (1_4ページ) - MSN産経ニュース

しかし銀行からの融資で得た金は【A】だと(3)に該当し05年3月となってるから04年の収支報告書に書くことは不可能だしそもそも【A】の記事だと不記載だと騒いでいる。

そして産経の記事の中でも「これを担保に小沢氏名義で同額の融資を受けていた」となっているからこれは明らかに小沢氏個人への融資であり陸山会の収支報告書に記載する必要は何処にもない。

つまり【A】の(3)と(4)は不記載ではなく、陸山会の収支報告書に記載する必要の無いものであることが分かる。

ということで>449の(1),(3),(4),(5)は間違った報道と言えるだろう

◇不記載が判明した陸山会の資金移動◇

誤報(1)04年10月上旬 約4億入金
      →記載されている
  △(2)04年10月29日午後 1億数千万円入金
      →約1億8千万円
誤報(3)05年3月 約4億円入金
      →小沢氏個人の資金なので記載してはいけない
誤報(4)05年5月 約4億円出金
      →小沢氏個人の資金なので記載してはいけない
誤報(5)07年4月 約4億円出金
      →資金ショートになるからあり得ない
       (多分小沢氏の個人資金)
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 さてここまで見てお気づき方も多いと思うが何故こんなに誤報や整合性が担保されていない報道が多いのだろうか?

 これは多分、陸山会の資金と小沢氏個人の資金の区別が付かず、全て陸山会の資金として検察が調査しリークしているからだろう。

 注:個人の場合は「小澤」、陸山会代表の場合は「小沢」(青山)

 あと、巷では小沢氏の個人資金は違法性が高いとしているようだが04年の収支報告書に堂々と借入金 小沢一郎 4億円と書いているぐらいだから違法性を追求しても何も出ないと思われる。


つづく