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東京地検特捜部リークによる
大メデイア小沢報道の奇

顕示された事実の真実性を探る
〜解析の視点(4)「預金担保」〜

青山貞一
12 Jan. 2010
独立系メディア


 次に、問題となっている2004年10月下旬における東京都世田谷区の土地取引に関連し、銀行から同額の融資を受ける取引が行われていたとされている。

 これについて、たとえば巻末に転載した朝日新聞の2010年1月11日の記事では、

 「こうした取引は極めて不自然だ。〈3〉〜〈6〉の流れをみると、1億8千万円を加えて4億円の手持ち資金ができたのに、わざわざ担保にして同額の借金をしたことで、400万円超の金利負担が生じることになった」


 また「金利負担をしてまで、融資取引をしたのはなぜか。特捜部は、〈3〉〜〈6〉は、〈1〉〜〈2〉を隠す偽装工作とみている模様だ」とし、

 「小沢氏側の意向が受注調整に反映していたとされる「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の工事受注に絡み、ゼネコン側が裏金を作っていた疑いも浮上しており、特捜部は、土地の購入原資4億円と関連性がないか調べている」

 
さらに、陸山会の収支報告書には〈1〉〜〈2〉だけでなく〈3〉の記載もなく、4億円の定期預金と、〈6〉の借入金だけが記載されている。特捜部は〈3〉の1億8千万円も表面化させたくない資金だったために〈4〉〜〈6〉の工作をしたとみて、1億8千万円の資金の性質にも関心を寄せている」

と東京地検特捜部のリークを元に、勝手に疑惑を膨らまし書き飛ばしている。

 その上で、東京地検特捜部は、この取引は購入原資を隠すための工作だったとみて捜査しているなどと書いている。

 しかし、朝日新聞の1月11日の記事(巻末に全文転載)の核心にあるのは、以下の点だ。すなわち、「こうした取引は極めて不自然だ」、そして「金利負担をしてまで、融資取引をしたのはなぜか」である。いわゆる「預金担保」は朝日新聞が言うように、本当に不自然な取引なのか?

 これについて、その道の専門家は、以下のように「預金担保」は、何ら不自然、不可解なものではなく、 銀行取引では、一般的な手法で、銀行から見て一番換金性の高いといえる預金を担保として融資を行うという形が古くからある、と述べている。本論考の出典も阿修羅である。


検察やマスゴミは「預担」も知らないの?
フツウの銀行貸付の形態ですよ。

投稿者 会員番号4153番 日時 2010 年 1 月 11 日 20:01:35:
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 東京地検特捜部は、直接、小沢氏から資金を受領せず、銀行貸付の形を取ったことが、「購入原資を隠すための工作だったとみて捜査している」という。

 検察のエリ−トや記者さん達は、「預担」も知らないようだ。

 銀行取引では、一般的な手法で、銀行から見て一番換金性の高いといえる預金を担保として融資を行うという形が古くからある。よく預金担保を略して「預担」という。

Yahoo知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1327151263

 小沢事務所でやったことは、下手に直接、資金を入金すると「贈与」だ「資金提供」だと逆に痛くもない腹を探られるので、資金授受を明確にするためじゃないのか?

 だから小沢氏自身が、銀行融資の書類に署名するのは「まっとうな銀行取引」なのだから当たり前だ。

 それをさも、後ろ暗いことをしているように報道するマスゴミも公務員の守秘義務に違反して情報漏洩する検察も、どういうつもりだ?

 「預担」を行っている人間は、世の中にいくらでもいるはずだが、それが、突然、違法だといわれたら、社会生活が成り立たなくなる。

 検察の不正を暴こうとした、元大阪高検公安部長三井環も住宅ローンで融資を受ける際、新しい住所で手続したのが、「不実記載」だとして有罪とされたことと同様の構図だ。

 住宅ローンを借りるのに、面倒な手続を避けるため、新住所で手続するのは、ごく一般的なことだ。

 以下は青山貞一のコメント。
 
 以下の朝日新聞記事では、図の中で個人としての小澤一郎と陸山会代表の小沢一郎とを区別せず、あたかも<小沢一郎>としている。これは朝日新聞が意図して書いているのか、分からずに書いているのか不明だが、本論考@で示したように、記事中、両者を明確にしないと資金の流れの解明はできない。

 なお、総務省に提出している陸山会の政治資金収支報告書では明確に小澤と小沢は区別されている。

朝日新聞の2010年1月11日記事

土地購入の原資隠しか 小沢氏団体、銀行経由で4億円




 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない問題で、この4億円の資金移動と並行し、銀行から同額の融資を受ける不自然な取引が行われていたことがわかった。東京地検特捜部は、この取引は購入原資を隠すための工作だったとみて捜査している。

 これらの資金操作はすべて陸山会の事務担当者だった元秘書・石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が担ったとされる。だが、小沢氏が土地取引を指示し、取得を了承▽石川氏が任意の事情聴取で、購入原資4億円は「小沢氏の個人資産」と供述▽銀行融資では、小沢氏が書類に署名――など、これまでの捜査で小沢氏が関与した疑いが浮上。特捜部は、小沢氏自身の資金操作への認識や関与の程度について、近く任意の事情聴取で詳しく説明を求める方針だ。

 関係者によると、陸山会は複数の銀行口座を保有。石川氏は04年10月28日までの数日間に、同会のいくつかの口座に数千万円ずつ分けて入金したうえで、ある一つの口座に集約させた図〈1〉。石川氏は特捜部に、この4億円は「小沢氏から紙袋で受け取った」と説明したとされる。

 同29日午前、石川氏は土地購入代金として、事前に支払い済みの手付金1千万円の残金約3億3千万円を、都内の不動産会社に振り込んだ同〈2〉。07年には、陸山会から小沢氏に4億円の資金移動があり、土地購入にあてた資金の返済の趣旨だったとみられている。

 一方、ほぼ同時並行で、極めて複雑な別の資金の流れが形成されていた。

 石川氏は〈2〉で土地代金の振り込みが済んでいたのに、直後に小沢氏の関連政治団体「小沢一郎政経研究会」「誠山会」「民主党岩手県第4区総支部」から計1億8千万円を陸山会に入金した同〈3〉。

 陸山会がこの時点で保有していた自己資金は収支報告書上は約2億2千万円で、石川氏は1億8千万円と合わせて計4億円の定期預金を作成。29日午後、この預金を銀行に担保として差し入れ同〈4〉、小沢氏の個人名義で4億円の融資を受けた同〈5〉。4億円はさらに小沢氏から陸山会に転貸された同〈6〉。小沢氏は融資の関係書類に署名したという。

 陸山会は、一連の問題が表面化した昨秋の時点では、この銀行からの転貸資金4億円を土地代金に充てたと、事実と異なる説明をしていた。

 こうした取引は極めて不自然だ。〈3〉〜〈6〉の流れをみると、1億8千万円を加えて4億円の手持ち資金ができたのに、わざわざ担保にして同額の借金をしたことで、400万円超の金利負担が生じることになった。

 金利負担をしてまで、融資取引をしたのはなぜか。特捜部は、〈3〉〜〈6〉は、〈1〉〜〈2〉を隠す偽装工作とみている模様だ。小沢氏側の意向が受注調整に反映していたとされる「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の工事受注に絡み、ゼネコン側が裏金を作っていた疑いも浮上しており、特捜部は、土地の購入原資4億円と関連性がないか調べている。

 さらに、陸山会の収支報告書には〈1〉〜〈2〉だけでなく〈3〉の記載もなく、4億円の定期預金と、〈6〉の借入金だけが記載されている。特捜部は〈3〉の1億8千万円も表面化させたくない資金だったために〈4〉〜〈6〉の工作をしたとみて、1億8千万円の資金の性質にも関心を寄せている。



つづく