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川越市新斎場の

環境影響調査報告会について

環境総合研究所(東京都目黒区)

掲載月日:2013年11月18日
独立系メディア E−wave Tokyo
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 昨日(2013年11月17日)、ここ数ヶ月、環境行政改革フォーラム会員森田伸明さんからの依頼により環境総合研究所が行ってきました川越市新斎場(火葬場)建設に伴う環境影響の予測評価の調査結果報告会が行われ、青山、鷹取、池田の3名が報告をしてまいりました。

 現在、日本には火葬場が1500カ所以上ありますが、斎場(火葬場)に関しては、実体法(規制法)、手続法(環境アセス、生活環境影響調査)などが実質的に法規制対象外となっています。

 現在、焼却に伴い高濃度の猛毒ダイオキシン類、六価クロム、水銀が発生することが分かっているにもかかわらず、斎場の計画、実施過程ではまともな環境調査が行われず、またまともな情報公開、市民参加など一連の行政手続、適正手続が行われておりません。



 今回の調査では、火葬場における頻繁な間欠焼却に伴うさまざまな汚染物質などのリスク,ハザードのアセスメント、汚染負荷の発生、汚染排出量の解明とともに、環境総合研究所(東京都目黒区)が研究開発した3次元流体シミュレーションモデルを適用し、周辺地域へのダイオキシン・六価クロム・水銀及び一般大気汚染物質を対象に予測と評価を実施してきました。

 当該斎場(火葬場)については、計画以前から市役所が川越市の市街化区域内住宅地に隣接する農地を用地買収し、埼玉県が都市計画事業認可を行うなど、周辺住民への情報公開、周知、一連の市民参加がないまま一方的に開発を強行しています。

 斎場計画用地に隣接する農地を所有する森田さんは、埼玉県庁に永年勤務されてきた方です。それらの経験から、早期段階から市役所の構想、計画の情報を取得し、川越市、埼玉県に計画、建設に反対する意向を伝えるとともに、農振除外、都市計画事業認可などの段階で逐次不服申立などをされるとともに、早期段階からマスコミを最大限活用した市民運動を地権者、周辺住民とともに徹底して行ってきました。

 現地の農地には、何十という反対を表明する旗、大きな看板が立てられておりますが、市長はじめ川越市は、一方的に計画を進め、現在土地の造成工事を行っています。


川越市新斎場建設反対の大きな看板
撮影:鷹取敦


川越市新斎場建設反対の多くの旗
撮影:鷹取敦


撮影:青山貞一


川越市による一方的な土地の造成工事の強行
右側の旗は、森田さんの農地に立っている
撮影:青山貞一



 上記の過程で、森田さんは環境行政改革フォーラムの会員になられるとともに、環境総合研究所(東京都目黒区)の青山、鷹取、池田に現地視察を要請され、この1月20日に、青山、鷹取、池田の3名で現地調査を行い、同日、地元で講演を行いました。

◆特集:妥当性、正当性なき川越市の新斎場立地計画への対応 2013年1月20日
◆青山貞一:川越市新斎場(火葬場)建設問題とそれへの対応方法 You Tube 
◆環境行政改革フォーラム:妥当性・正当性なき川越市新斎場問題解決への提言@ 
◆環境行政改革フォーラム:妥当性・正当性なき川越市新斎場問題解決への提言A
◆環境行政改革フォーラム:妥当性・正当性なき川越市新斎場問題解決への提言B
◆鷹取敦:住宅地のなかに建設されたペット火葬場問題 You Tube
◆池田こみち・川越市の新火葬場の問題点You Tube


 さらにこの夏、市役所によりまともな環境影響調査が行われていない当該斎場計画に対し、詳細な環境影響調査を私たちに業務として委託されたこともあり、ここ3ヶ月かけ、おそらく日本で最初の本格的な斎場を対象とする環境影響調査を行ってきました。

 上述のように、斎場では高濃度の六価クロムがステンレス台から発生することが厚生労働省の研究チームにより判明しており、また人体の歯に詰められている水銀アマルガムから高濃度の水銀汚染が発生することが判明しており、英国などEUでは水銀について対策がとられております。これら重金属類はいずれも斎場での焼却にともない発生するものです。

 世界に類例を見ない高齢化社会を迎えている日本社会ですが、斎場の建設、稼働がまともな環境調査、環境配慮、立ち入り検査などがないまま都市内で行われている現実は、きわめて憂慮すべき問題であると認識しており、今後、森田さんらは川越市に建設中止をもとめる民事訴訟を含め一段と運動を活発化させるとともに、青山、鷹取、池田としては、今回の報告会をきっかけに、国会を中心に社会全体にこの問題の重要性を訴え法規制を政策提言してゆく所存です。

 なお、本報告会の内容はすべて独立系メディア E-wave Tokyoが録画、録音しており、近日中に一部を除きYouTubeにより動画を公開する予定です。


◆川越市新斎場建設に伴う環境影響の予測と評価 
環境総合研究所(東京都目黒区)調査報告会 次第
  



平成25年11月17日(日)午後1時30分 川越市東上パールビル 4階 第3会議室
 
1 開会


2 主催者あいさつ

  環境総合研究所 メンバー自己紹介


3 川越市新斎場(火葬場)建設問題対策  最新状況と今後の予定 

  森田伸明   環境行政改革フォーラム
         NPO法人 ごみ問題5市連絡会 理事






4 川越市新斎場(火葬場)がもたらす環境・健康・資産リスク

  青山貞一   東京都市大学名誉教授、
         環境総合研究所(東京都目黒区)顧問
         環境行政改革フォーラム代表幹事


撮影:鷹取敦




出典:青山貞一 


出典:青山貞一


出典:青山貞一


出典:青山貞一


出典:青山貞一






 川越市新斎場(火葬場)から排出される大気汚染予測調査報告
  〜3次元流体詳細シミュレーションによるダイオキシン・六価クロム、
  水銀・大気汚染の予測と評価〜


  鷹取 敦  環境総合研究所(東京都目黒区) 代表取締役
         環境行政改革フォーラム事務局長 


撮影:池田こみち





 対象とした汚染物質(ガス、粒子)は、ダイオキシン類(PCDD,PCDF,Co-PCB)、水銀、六価クロム、SOx、NOx、 PM2.5 です。


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:環境総合研究所(東京都目黒区)


6 市民参加型環境監視活動(クロマツが教えてくれる大気中の有害化学物質
  これまでの実績と東京都内、埼玉県内の最新事情)


  池田こみち  国際市民参加学会、
         環境総合研究所(東京都目黒区)顧問
         環境行政改革フォーラム副代表




撮影:青山貞一


出典:池田こみち 環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:池田こみち 環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:池田こみち 環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:池田こみち 環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:池田こみち 環境総合研究所(東京都目黒区)

撮影:青山貞一


7 質疑応答及び意見交換

 参加された住民、研究者、ジャーナリストなどから多くの質問が出され、青山、鷹取、池田、森田が逐次対応しました。


撮影:鷹取 敦


撮影:鷹取 敦


撮影:鷹取敦


8 閉会