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NHKスペシャル

「証言ドキュメント 永田町・権力の漂流」

最初に民主政権を壊したのは誰か!?


青山貞一

掲載月日:2013年12月25日
独立系メディア E−wave Tokyo


  今日、安倍総理は靖国神社を参拝した。最近の総理で現役の首相の靖国参拝は2人目だそうだ。おそらく今日か明日、沖縄県の仲井真知事は安倍総理に辺野古沖埋め立ての承諾をするはずだ。そのうえで、自民党は来年早々の名護市長選に揺さぶりをかけるんだろう。

 時代錯誤の極右政権は、一歩一歩、日本を戦争ができる国へと変貌させつつある。 原発再稼働も時間の問題となっている!  

 直近の国政選挙で自公とそれ以外の野党の総得票数を比較すると、自公は約2600万票、全野党は約2720万票と全野党の票数が多い。にもかかわらず、自公がやっていることは何でしょう!安倍政権がやりたい放題、戦争ができる国に向けまっしぐらだ!
 
 安倍政権が暴走している最大の原因は、いうまでもなく民主党の瓦解、崩壊である。

 民主党がことごとく公約を反故にしたことが原因には違いないが、どうみてのその背景に、民主党を国民を裏切った政治家がいるはずだ。野田総理もそのひとりだが、もっと早期の段階で裏切った者がいるはずである。

 これに関連して、2011年12月25日のNHKスペシャル証言ドキュメント 永田町・権力の漂流が大きな話題になっている。

 以下は今でも残っている動画である。中国系の人が中国系の動画サイトにアップロードしているので、最初の部分は我慢して見てほしい。

◆2011年12月25 NHKスペシャル「証言ドキュメント 永田町 権力の漂流
 http://v.youku.com/v_show/id_XMzM4MDU4ODM2.html
 
 NHKスペシャルで、「証言ドキュメント 永田町・権力の漂流」は、何と最大の裏切り者に焦点をあてていた。ずばり、菅直人氏である! 政権交代後の最初の予算編成で、菅直人氏は完全に財務官僚の軍門にくだっていることが、この番組から分かる。

 予算編成を財務官僚に任せただけでない。

 首相、総理となった菅直人氏は、いきなり消費税増税を参議院選挙で言いだした。民主党の公約にない、しかも、それをこの時点で言ったら、民主党が惨敗するのが大学生でも分かるようなアホな政策を突如いいだしたのである! これにはどうみても、財務省が裏にいたことは誰の目にも明らかだった。 これはその後、野田総理にも引き継がれ、民主党破壊となる。

 当然、参議院選はボロ負けした。さらに首相となった菅直人は、こともあろうか「日米ロードマップに戻る」と公言し、沖縄を切って捨てたのである!

 さらに、結果的に総理、首相となった菅直人氏は、難題中の難題である沖縄県普天間基地の県外・海外移転を模索していた鳩山総理と小沢幹事長を追いやり、強引に総理の座を引き寄せた。そもそも、自民党が何10年かけてつくった日米ロードマップに象徴される普天間基地の辺野古移転を政権交代後、わずか9ヶ月足らずで、どうにかできるわけがない。

 民主党が政権を取る前から、小沢一郎、鳩山由紀夫は、沖縄県普天間基地の県外、海外移転について会見などで、何とかしたいと繰り返していた。しかし、政権交代後、外務大臣も防衛大臣も、政権の中枢にいた幹部は、いずれも県外、海外移転に本気ではなく、それどころか逆に落としどころを沖縄県、それも辺野古沖(大浦湾)としていた。

 考えてみれば、松下政経塾系幹部や仙谷と結託し、無実の小沢一郎氏をいたぶり蟄居させた張本人も、菅直人氏だ。 

 「証言ドキュメント 永田町・権力の漂流」、NHKにしてはよくやったといわれているらしいが、その通りである! 国民にとっての最大の疑問を剔ったからだ。

25日放映のNHKスペシャルで暴露された民主政治崩壊の道
  
やっぱり小沢総理が必要だった 2011/12/27 日刊ゲンダイ 

 民主政権をダメにしたのは菅直人だった

 (2011年)12月25日に放映されたNHKスペシャル「証言ドキュメント 永田町・権力の漂流」が大きな話題になっている。

 ズバリ、民主党がダメになったのは菅直人前首相に原因があったことが浮き彫りになったからだ。番組には小沢一郎元代表も登場。これまでの民主党政権を振り返った。視聴者はハッキリ分かったのではないか? やっぱり、小沢じゃなきゃダメだと。

 番組の中でも驚かされたのが、2009年9月の政権発足直後、すぐに菅が“裏切った”事実だ。いきなり政権を任された民主党政権は前の自民党政権がつくった予算編成方針「骨太の方針」を破棄し、新たな方針づくりを迫られていた。

 10月中旬の期限まで1カ月もない。国家戦略相の菅は焦りまくっていたという。そこへ当時の財務省主計局長、勝栄二郎(現事務次官)が“悪魔のささやき”をする。政権発足10日後、2009年9月25日のことだ。









 「骨太の方針をつくる必要はない。衆院選のマニフェストに沿った形でA4の1枚を出してもらえれば、年内予算編成をやり遂げます」

 勝がこう持ちかけると、菅は肩の荷が下りたようになって、その提案に飛びついたというのである。

 断っておくが、マニフェストには政策の工程表は書かれているが、優先順位は書かれていない。財源が限られているのに、何を優先するのか。それこそが政治主導の一丁目一番地なのに、菅はあっという間に財務官僚の軍門に下ったのである。

 その時の会合に同席していた津村啓介内閣府政務官は番組内で、当時を振り返り、こう言っていた。

 「菅さん、1週間で主計局長のワナにはまっちゃったのかな、と」

 何のことはない。政権発足直後に、民主党の政治主導は終わっていたのである。

 もうひとつ驚いたのは、鳩山政権が退陣に追い込まれ、代表選に出馬した菅が「小沢さんには少し静かにして欲しい」と脱小沢宣言をしたときのことだ。

 当時の筆頭副幹事長で小沢側近の高嶋良充・前参院議員は脱小沢宣言は方便だと思っていたと言う。小沢もそう信じていたそうだ。

 「脱小沢で人気を急上昇させて、選挙を勝つ。そういう工作だと思ったし、小沢氏も自分をエサにして、選挙に勝てるならそれでいいと言っていた。それで菅首相が鯛を釣れるなら、喜んで海老になると……」(高嶋氏)

 前出の津村も同じように感じていて、だから、菅に記者会見で脱小沢を言う前に、小沢への根回しを進言したと証言した。

 「(小沢氏と)会う段取りをつけてから言った方がいいのではないですか、と申し上げた」(津村氏)

 ところが、菅はこれを無視し、あろうことか、唐突に消費税増税をぶち上げるのだ。

 その理由もよく分からない。番組では「(選挙が)厳しいのは分かっていたが、いくら叩かれてもやり抜こうと思った」なんて、寝言を言っていたが、これを境に民主党のトロイカ体制は崩れ、党内対立が激化していく。

 番組では自民党の森喜朗・元首相も出てきて、「小沢氏が数を握っていれば、政界再編になる」と考えていたことを吐露。以後、民主党政権は野党にいいように引っかき回されていくのである。

 それにしても、この番組は2つの意味で、衝撃だ。津村を筆頭に菅側近が真相を語りだしたこと、これまでは小沢批判一辺倒だったTVが批判の矛先を菅に向け始めたこと。これはすなわち、菅路線を引き継ぐ野田への批判に通じるのだ。番組を見た政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言った。

 「番組を見れば、民主党のテイタラクは、予算編成ができずに焦っていた菅前首相が財務省に魂を売った瞬間に始まり、その延長線上に消費税増税があったことがよく分かったと思います。その年の予算編成は、財源が工面できず、最後は小沢幹事長(当時)が出てきた。番組には小沢シンパの議員も数多く登場した。このタイミングでNHKがこのような番組を報じたのは意味深です。最近、政権批判のトーンを強めている小沢氏の復権と無関係ではないと思います」

 あるいは、党内分裂、民主党政権の瓦解を見越して、遠慮なく政権批判をするようになったのか。

 いずれにしても、小沢周辺も「NHKにしてはよくやった」と語っていて、民主党政権のA級戦犯がハッキリした。

 かくなるうえは、その路線=財務省主導を引き継ぐ野田も同罪ということだ。民主党が今後も生き残りたいのであれば、戦犯を駆逐する以外にない。

 ところで、先にTBSのJNNが次期総理にふさわしい政治家はとして、当初、安倍総理の13%に続き10%で小沢氏を公表したのに、理由なく訂正して1%とし。この問題で、青山はTBSのJNNに質問を出し、抗議をしたが、依然として何の返事もTBSからない! 実にいい加減なテレビ局だTBSは。

番組名  JNNが2013年12月10日のJNNニュース

件名
2013年12月7日〜8日に行った世論調査結果

内容
 以下の質問につき局としての統一かつ公式のご回答をお願いします。

TBSのJNNが2013年12月7日〜8日に行った「総理大臣にふさわしいあるいはまかせたいと思う政治家は誰か?」という世論調査結果に関連し、当初公表した結果をTBSのJNN側が訂正した理由についてご回答いただきたい。シングルアンサー形式の場合には、当然、修正後、他の政治家の数値、その他、とくにない、わからないの数値が側っていないのはなぜか?

■現在TBSのJNN公式ページにある数値
安倍晋三(13%)石破茂(3%)麻生太郎(1%)谷垣禎一(0%)小泉進次郎(7%)
海江田万里(0%)岡田克也(0%)前原誠司(0%)野田佳彦(0%)細野豪志(1%)
石原慎太郎(0%)橋下徹(2%)山口那津男(0%)渡辺喜美(1%)志位和夫(1%)
小沢一郎(1%)その他(5%)特にいない(57%)(答えない・わからない)(4%)

当初TBSのJNNが公表した数値(2013年12月10日 16:59記録)
安倍晋三(13%)石破茂(3%)麻生太郎(1%)谷垣禎一(0%)小泉進次郎(7%)
海江田万里(0%)岡田克也(0%)前原誠司(0%)野田佳彦(0%)細野豪志(1%)
石原慎太郎(0%)橋下徹(2%)山口那津男(0%)渡辺喜美(1%)志位和夫(1%)
小沢一郎(10%)その他(5%)特にいない(57%)(答えない・わからない)(4%)